大乗の教え(下) の商品レビュー
中村元先生の仏典を読むシリーズ最終巻。 大乗の教えとして浄土三部経、華厳経、楞伽経、金光明径、理趣経を取り上げる。 個人的には浄土三部経は頼れるものがない人々がすがる教えとして広まったのは理解できるけど、それ自体を深く学んでみたいという気分にはならなかったが、この巻のなかでは華厳...
中村元先生の仏典を読むシリーズ最終巻。 大乗の教えとして浄土三部経、華厳経、楞伽経、金光明径、理趣経を取り上げる。 個人的には浄土三部経は頼れるものがない人々がすがる教えとして広まったのは理解できるけど、それ自体を深く学んでみたいという気分にはならなかったが、この巻のなかでは華厳経、楞伽経についてもっと学んでみようという気になった。 楞伽経はインドで仏教が衰退しつつある中でヒンドゥー教の設定を使いながら書かれたものとのことだが、禅宗で重んぜられる唯識的な哲学を説いている 理趣経は大乗でも後期に属するものと解説で書かれているが、玄奘の大般若波羅蜜多経の般若理趣品に相当するとも書かれている。成立年代についても後で整理したい。真言密教はインドの趨勢がヒンドゥーに傾く中でより現世肯定的なタントラ教の影響を受けた仏教が、ブッダの教えではなく大日如来が説いた教えとして成立したもの
Posted by
第19回 極楽浄土を欣求する―『阿弥陀経』 第20回 浄土建立の誓願―『大無量寿経』 第21回 浄土の観想―『観無量寿経』 第22回 菩薩行の強調―『華厳経』(1) 第23回 善財童子の求道―『華厳経』(2) 第24回 唯心の実践―『楞伽経』 第25回 正法もて国を護る―『金光明...
第19回 極楽浄土を欣求する―『阿弥陀経』 第20回 浄土建立の誓願―『大無量寿経』 第21回 浄土の観想―『観無量寿経』 第22回 菩薩行の強調―『華厳経』(1) 第23回 善財童子の求道―『華厳経』(2) 第24回 唯心の実践―『楞伽経』 第25回 正法もて国を護る―『金光明経』 第26回 真言密教の奥義―『理趣経』 著者:中村元(1912-1999、松江市、インド哲学) 監修:前田專學(1931-、名古屋市、インド哲学)
Posted by
- 1