強豪校の監督術 の商品レビュー
高校野球強豪校の名監督たちが高校生に何を思い、どう向き合ってチームを作ってきたのかを取材を通して読み解いた本。 本書を読んで見えてくるのは「凡事徹底の重要性」と「人間観察の必要性」。 そもそも体のつくりがしっかりとしていないと一年戦える力は身につきません。そして、基礎が徹底的...
高校野球強豪校の名監督たちが高校生に何を思い、どう向き合ってチームを作ってきたのかを取材を通して読み解いた本。 本書を読んで見えてくるのは「凡事徹底の重要性」と「人間観察の必要性」。 そもそも体のつくりがしっかりとしていないと一年戦える力は身につきません。そして、基礎が徹底的に身につかなければ勝ち続けることは難しいでしょう。礼儀正しく、日常生活をしっかりとできなければ、周囲から応援されることはありません。 体力・基礎力・人間力と当たり前のことをしっかりと指導することが、現代の指導者に求められているものと言えるでしょう。 また、同じミスでも原因は一人ひとり違うものです。見当はずれの指導をしないためには、しっかりと相手を観察することが大切です。 本書はスポーツ指導者はもちろんのこと、すべてのビジネスパーソンも読んでおくべき「人材育成」に関する本でもあります。
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タイトルどおり「高校野球の強豪校を支える監督術」についての内容ですが、見方を変えると人材育成やリーダーシップのノウハウ集として読むことができます。また、青森県勢躍進の秘密についても触れられています。 続きはこちら↓ https://flying-bookjunkie.blogsp...
タイトルどおり「高校野球の強豪校を支える監督術」についての内容ですが、見方を変えると人材育成やリーダーシップのノウハウ集として読むことができます。また、青森県勢躍進の秘密についても触れられています。 続きはこちら↓ https://flying-bookjunkie.blogspot.com/2019/01/blog-post_24.html Amazon↓ https://amzn.to/2FHDQ2N
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大阪桐蔭の西谷監督。今や押しも押されぬ名将であるが、長きにわたりツキに見放された続けた。 現役の報徳時代は下級生の暴力問題で県大会に出場辞退、レギュラーの座も奪えず、一浪を経て関大へ。4年次には 主将に任命されるもこちらでも控えの捕手止まり。桐蔭で コーチになるも、PL・上宮の...
大阪桐蔭の西谷監督。今や押しも押されぬ名将であるが、長きにわたりツキに見放された続けた。 現役の報徳時代は下級生の暴力問題で県大会に出場辞退、レギュラーの座も奪えず、一浪を経て関大へ。4年次には 主将に任命されるもこちらでも控えの捕手止まり。桐蔭で コーチになるも、PL・上宮の後塵を拝し、好結果を生み 出せず、指導者になって12年目の2005年にようやく自信と手ごたえを抱くに至る。 本書には9名の監督が登場する。いずれの監督もカリスマ性と卓越した指導力が備わっているが、そこに至るまでの 挫折辛酸は数限りなく、対峙するのは選手のみならず常に自己との戦いの連続でもあった。 要するに、高校野球の監督というのは日々の指導の中で、「自身の弱みや未熟さをさらし続ける強い覚悟を持てるかどうか」に尽きる。 プロ野球と異なり、選手の身体は大きくても精神的には 未成熟。ゆえに監督の人格=チームとなり、指導者が あたふたすれば途端にそれはチームに伝染する。 それを熟知している監督は選手を鍛えつつ、同時に自身の人間力を高めるべく「自分磨き」に躍起になる。そう、 自らの成長無くしてチームの進化は望めないことを百も 承知しているからだ。ノムさんの言う「組織はリーダーの力量以上に大きくならない」この箴言と一致する。 本書は「強豪校の監督術」と謳いながら、その実は指導力のいろはの開陳ではなく、甲子園常連校の監督が出来上がるまでの試行錯誤譚、正しくは「失敗から学ぶ監督術」を炙り出している。選手の成長を信じ、ただひたすら根気強く、丹念に、執拗に、良かれと思うことを貪欲に取り入れ指導に励む。 例えば西谷監督の指導を貫く骨太の方針「凡事徹底」。「高校野球は2年半で約千日。その千日で、その後の人生が決まる。それぐらい大事な時間なんだということを考えてやはり己に勝つ、自分に妥協しないということが大切です。自分に甘えているうちは成長しない」。おそらく常に自身にも投げかけていたはず。だからこそ、あの不遇時代を耐え抜けたんだろう…とうかがい知れる言葉だ。
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高校野球の強豪校の監督がどのようなポリシーで選手の指導に携わっているのかについて、甲子園常連校のケースを紹介しています。本書で取り上げている高校からも、今年の夏の甲子園には大阪桐蔭、龍谷大平安、八戸学院光星などが出場しています。 大阪桐蔭(西谷監督)は「凡事徹底」。寮生活での日々...
高校野球の強豪校の監督がどのようなポリシーで選手の指導に携わっているのかについて、甲子園常連校のケースを紹介しています。本書で取り上げている高校からも、今年の夏の甲子園には大阪桐蔭、龍谷大平安、八戸学院光星などが出場しています。 大阪桐蔭(西谷監督)は「凡事徹底」。寮生活での日々の小さなルールが徹底できないと、その甘さが野球に出てしまうとの事。 試合後の「お前たち,最高だぜー!」の掛け声が注目を浴びた龍谷大平安(原田監督)は「人間教育」。チームに迷惑をかける事をして叱られたとき、素直に「しまった、悪い事をした。次からは気を付けよう」という気持ちになれるような指導。特に昨今の「褒めて育てられた」世代の高校生には親に叱られた経験がないなど、最低限の「しつけ」が欠如しているケースが多いとの事。 本書後半は青森県、高知県の高校野球界の発展の歴史に触れています。青森県代表は出場すれども甲子園では勝利し得ない状況が続く野球後進県だったのですが、昨今は躍進を遂げています。その裏には関西(大阪)からの人材供給があったのですが、当初は「外人部隊」「大阪第二代表」などと揶揄され地元からも支持を得られませんでした。その状況からスタートし、地元からも応援してもらえる状況にまで粘り強く取り組んでこられた複数の指導者の皆さんの挑戦を詳しく紹介しています。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
<目次> はじめに 第1章 大阪桐蔭 西谷浩一 第2章 東海大相模 門間敬冶 第3章 龍谷大平安 原田英彦 第4章 岐阜第一 田所孝二 第5章 青森① 八戸工大一 山下繁昌 第6章 青森② 光星学院 金沢成奉 第7章 青森③ 青森の勇将たち 第8章 高知県の現在・過去・未来 おわりに <内容> 高校野球はプロ野球とは異文化なのであるが、その要素がよくわかる本。やはり「教育」の要素が強い。取り上げられた監督たちは、プロもいれば教員もいる。しかし、技術を教えるだけでなく、さまざまな「生き方」を教えているのだ。体力や技術に長けていても、人間がダメな奴は伸びない。ただ、中学から高校にかけては、人間の形成期なので、そこを見極める力も必要。そう考えると「××県代表」となっていても、どこの代表でもよく、彼らの生きざまをしっかりと見るべきなのかもしれない。この本は、教育書としても読める本である。
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