好き嫌い の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
人の好き嫌いはなぜ起きるのかに注目して、 >そもそも「好み」とはどういうものか >その「好み」は誰がきめるのか >「好み」の違いはなぜうまれるのか >「好み」はなぜ変わるのか? といった問いの研究をまとめたもの。 結局全ての解明にまでは届かなかったものの、 ・好き嫌いは、そのものを初めて見た時にすでに評価が始まっていて、ちゃんと理解したり、試して見たりすれば本当は好きなものを嫌いと判断してしまう傾向がある(脳は過去のパターンとのマッチングが得意で日常の物事を絶えず分類している。その分類がしにくいものは好まれにくい) ・好きは学習していくもの。 ・好き嫌いは環境に左右されやすい。例えば他の人が選んでいるから選ぶというように、社会的影響によって変わる。ただ、集団と同調し過ぎるのを避けるために、あえて違うものを好きになることもある。またその時の気分やいつ体験したか味わったかみたかによって変わる ・あるものに対する批評家は、あるものを客観的に評価する一方で、素人は、自分があるものを好んだ理由、好まない理由を主観的に述べる(Amazonのレビュー。) ・ちなみにレビューサイトで嘘をついているレビュー、サクラの見分け方としては、「最高」とか「最低」とか最上級の言葉を使い、具体性に欠けるもの。かつ短い。 ・まったく馴染みのないものに対して好感は持ちづらく、なじみ深さも重要。その場合、何度も経験していくうちに味を学習して好きになる(ビールが最初に飲んだ時と今では印象が違うのは、味の学習が起きているから。) ・何度も見ているから好きになる。(ただ、好きだからそれを見ていることもある) ・現代は、好きが多様化しすぎているので、何が好きかよりも「なぜ好きか、どのように好きか」が重要 ・好きなものよりも好きではないものの方が、その人らしさを表す。 自分に対してもそうだし、ものの売り方を決めるときや、相手を理解するときなどにも 好き嫌いの研究は活きそうだ。
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