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ゆっくりおやすみ、樹の下で の商品レビュー

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14件のお客様レビュー

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2018/10/29

ミレイちゃんという11才の女の子が、初めて出会った祖母の館で過ごす夏休みの不思議な出来事。夜中に時計が動き出すのがミサトちゃんに出会うきっかけになる。クマのぬいぐるみのビーちゃんをともにして時代を超えることが、なんとも自然な感じで書かれている。挿絵も章ごとにあってとても柔らかいタ...

ミレイちゃんという11才の女の子が、初めて出会った祖母の館で過ごす夏休みの不思議な出来事。夜中に時計が動き出すのがミサトちゃんに出会うきっかけになる。クマのぬいぐるみのビーちゃんをともにして時代を超えることが、なんとも自然な感じで書かれている。挿絵も章ごとにあってとても柔らかいタッチで素敵だ。

Posted byブクログ

2018/10/05

子ども向けに書かれたもの。 夏休みに子どもに読ませたい本として今後選ばれそう。 大人になりきっているので、子どもに読んでもらって感想を聞きたい。

Posted byブクログ

2021/02/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この夏の、ベストな一冊。 「いい本を読んだなあ。読み終わるのが惜しいな」 本気で思いました。幸せな夏休みが終わるのが残念な気持ちと似ていて。 朝日小学生新聞に連載されたこのお話、まず表紙の美しさに惹かれ、次いで著者名を拝見して驚きました。 高橋源一郎さんが児童文学を? 過去、一冊、高橋さんが大学でお講義をなさった記録を、ご本として読んだだけなので、小説は拝読しておらず…最初の一冊をいつか読もうと思っていた私。 見事に大ヒット!と相成りました。 小学生のミレイちゃん、鎌倉のさるすべりの花が美しい館で、バーバとひと夏を過ごすことになります。 そこには、美しい緑と花。かつて豪奢だった館。 寄り添うように優しい人々。 ふしぎでおだやかな空気に包まれた毎日。 開かない扉の部屋。動かないのに自分にだけ時を刻む柱時計。 バーバに導かれて知る だいじなだいじなことがらたち。 一度はこういうところに迷い込んでみたいと憧れる世界が、そこにあります。 それは、幼い頃、綺麗な箱に気に入りのあれこれを入れて、一人の時にそっと開けてみる、あの感じ。 戦争が残した、消えがたい痛みも描かれていますし、昨今の世相を映した著述にも、はっとなったり。甘く美しいだけのお話ではありません。 それでも、最後の一行まで、全編、とても幸せ。全ての年齢の読者にきちんと目線を合わせた、心地よい物語でした。 そして、もう一つ良いなと感じたのは。 ケストナーやリルケなど、この本の次に読んで欲しい名作が、印象的に作中に生かされ出典が明記されている点。実に印象的に、作品や作家が作中にいろいろ出てきます。それが少しも押し付けがましくなくて。 本を旅に例えるならば、この旅が終わった後に次の扉を開ける楽しみも、ふんだんに散りばめられているのが、とても良くて。 「あの本に出てきた、あのお話、次は読もう。」 って、わくわくしたことありませんか? しゃっちょこばった読書案内のリストを睨んでいるよりも、ずっと『その次』に手を伸ばしたくなる。読み巧者を育てるうまい道標ですね。読んでも読まなくてもいい。でも、良い要石は置かれている。子供時代にはそういう出会いが、とても大事で。 あそこで見たな…というきっかけ、 意外と覚えているものです。 ちょっとお話が逸れましたが…。 ミレイちゃんが何を見て、何を知ったのか。 夏の終わりに、スマホの電源をOFFにして、彼女の体験した愛の時間を、ぜひ多くの方に読んで頂きたいなあ。きっとこの夏を猛暑の記憶だけじゃなく、忘れがたい夏に変えてくれると思います。 この本を抱きしめて、鎌倉散歩をしたら私にもさるすべりの咲く館が、見つかるかしら。久しぶりに、読み終わるまでに 「買おう。」 と決めてしまった本に出会いました。

Posted byブクログ

2018/07/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

11歳の女の子が、夏休み、おばあちゃんの家で、過去と現在を行き来して、ある人の手助けをする。何かを経験して知ることで、自分の幸せが実感されたり、周りの世界の見え方がかわる。

Posted byブクログ