完全犯罪の死角 の商品レビュー
完全犯罪というほどの仕掛けでないように感じ少し物足りなかった。帯で、女性の友情を謳っていたけれど、そこについてはそんなに深くなかった。文章はとても読みやすかったので一気に読めた。
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主人公の女性刑事、花房京子で続編が出来たということなので、まず一作目から。 今作は最初から犯人が判っている倒叙ミステリ形式。主人公の女性刑事が些細な状況証拠から的確に犯行状況を読み取り、犯人を追い詰めていく。ただ、その超人的な推理ぶりと言い、「最後に一つだけ~」のお決まりのセリ...
主人公の女性刑事、花房京子で続編が出来たということなので、まず一作目から。 今作は最初から犯人が判っている倒叙ミステリ形式。主人公の女性刑事が些細な状況証拠から的確に犯行状況を読み取り、犯人を追い詰めていく。ただ、その超人的な推理ぶりと言い、「最後に一つだけ~」のお決まりのセリフと言い、「相棒」の杉下右京の女性刑事版みたい。まぁ、右京さんみたいに周りに疎まれておらず、一人で勝手に捜査に繰り出してもお咎め無しなので、スムーズに進行していきますけど。 舞台となるお家騒動のある会社はそう珍しくないとは言え、さすがに家具メーカーでこの状況は某大手家具メーカーの名前しか頭に出てこない。お家騒動の当人が絡む殺人事件なだけにもう少し配慮が必要だったのでは、と下世話ながら心配してしまう。肝心のミステリの方も、倒叙とは言え、最後にどんでん返しのひと捻りあるのかな、と期待したけど、普通に終わっちゃったし。面白くなかったわけじゃないけど、主人公にもさほど魅力を感じなかったし、次作はどうしようか、、、といったところ。
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05月-06。3.0点。 ある家具メーカー、創業者の娘が社長を継ぐ。腹違いの兄との確執が。。 どっかの家具屋がモデルとすぐ分かる。 犯行の詳細は冒頭に書かれ、それを解き明かす主人公。。 うーん、2時間ドラマでもあっという間に終わりそう。 伏線が回収しきっていない気がする。
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大手家具店の女性社長が、最初から登場! 一瞬 あのO家具店を思い出してしまった。 高級嗜好を重視した初代の経営者の父親に反して、娘は、手頃な価格で提供を目的とする家具店を目指す。 兄と母親違いの妹の経営方針の違いに、経営は順調ではない。 コロンぽ刑事の如く、最初から、犯人であ...
大手家具店の女性社長が、最初から登場! 一瞬 あのO家具店を思い出してしまった。 高級嗜好を重視した初代の経営者の父親に反して、娘は、手頃な価格で提供を目的とする家具店を目指す。 兄と母親違いの妹の経営方針の違いに、経営は順調ではない。 コロンぽ刑事の如く、最初から、犯人である娘 沢渡留理が、登場するのだが、、、、刑事、花房京子の登場で、外堀を埋められていく。 最後のネクタイピンに、オチがあった。 作者 香納諒一氏の本は余り読んだ事が無かったが、この本は、活字も大きく、内容のテンポも良く、読み易かった!
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お勧め度:☆6個(満点10個)。タイトルに魅せられて、図書館で読んでみたが、なかなか重厚な重みのある作品であった。粗筋は、兄と妹の遺産争い。所謂、相続問題なのだが、倒叙ミステリーであるから、最初から犯人はわかっている。それを刑事がどう推理していくのかというお話。父が残した「沢渡家具」の経営権をめぐり、妹の完全犯罪をどう解いていくのか、刑事「花房京子」の推理はいかに?という物語だけれど、肝心の死角とは何なのかがちょっと曖昧で理解しにくい点が少し不満だ。ストの犯人との対決は面白く書かれていたけれど・・・・・。
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事実を一つ一つ丹念に確かめ、推理を構築し、 そしてまた、確かめる。 刑事は「ニコイチ」が原則だが、 彼女は一人で、粘り強く関係者の聞き込みに回り、 徐々に真実へと近づいていく。 それは、犯人にとっては、不安を増幅する崩壊への足音のようだ。 花房京子は...
事実を一つ一つ丹念に確かめ、推理を構築し、 そしてまた、確かめる。 刑事は「ニコイチ」が原則だが、 彼女は一人で、粘り強く関係者の聞き込みに回り、 徐々に真実へと近づいていく。 それは、犯人にとっては、不安を増幅する崩壊への足音のようだ。 花房京子は、警視庁捜査一課の女刑事。 描写によると、身長一七五センチはあるかと思われる 大柄な女性だ。 洞察力、観察力はハンパないから、 鋭利な刃物のようなキャラかと思いきや、 のほほんと、あるいは飄々としていそうな感じ。 仲間からは、「のっぽのバンビ」などと呼ばれている。 物語は、老舗の家具屋「沢渡家具」の社長である 沢渡留理が異母兄の要次と、その秘書で愛人でもある 福田麻衣子を殺害するところから始まる。 いわゆる倒叙モノ。 ここまで来ると、ワタシたちは ある有名な警部補の姿をイメージする。 ま、あちらは、小柄で学生と間違えられそうな 風貌なのだが。 この作品の続編が出るのだとしたら(期待はしている)、 倒叙モノシリーズが読めるのだろうか。
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傾いた大手家具店の女重役が会社を立て直そうと兄とその愛人を殺害。先に犯人と殺害方法がわかっており、刑事との対決が描かれる。最後の謎解きのために冗長な展開が続きほとんどの文章がそれに費やされる…。女性刑事のキャラを立たせようとしたミステリにしか読めない。
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最初に犯人を分からせておいて、それから犯人を追い詰めていく、いわば刑事の視点で問題解決に迫っていく。 花房京子さん、なかなかやるね~。
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倒叙ミステリ。倒叙ミステリの常として、犯人から見ると刑事が嫌な奴、ってのが多い気がしますが。この作品では「こんな間柄として会ったのでなければ、打ち解けた友人になれそうな気がした」というのがなんだかとっても切ない……だって確実にばれちゃうんだものね。ついつい犯人に同情してしまいまし...
倒叙ミステリ。倒叙ミステリの常として、犯人から見ると刑事が嫌な奴、ってのが多い気がしますが。この作品では「こんな間柄として会ったのでなければ、打ち解けた友人になれそうな気がした」というのがなんだかとっても切ない……だって確実にばれちゃうんだものね。ついつい犯人に同情してしまいました。情感的な部分が深く感じます。 そしてやっぱり、ほんの些細なミスから暴かれてしまう犯行。何故でしょう、倒叙ものってほぼ犯人側の視点に立ってしまうなあ。なので予測されるラストまで、ほんっとうに切なくって仕方がない作品でした。
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久しぶりの香納作品。 しかも「K・S・P」シリーズぐらいしか読んでなかったので、シリーズ以外の作品となると、もうどれくらい前に読んだか覚えていないほど。 今作は完全犯罪を企てる犯人側と、刑事・花房京子の心理戦を描く。 どうやって殺したかを冒頭で描いてしまっているので、京子がトリッ...
久しぶりの香納作品。 しかも「K・S・P」シリーズぐらいしか読んでなかったので、シリーズ以外の作品となると、もうどれくらい前に読んだか覚えていないほど。 今作は完全犯罪を企てる犯人側と、刑事・花房京子の心理戦を描く。 どうやって殺したかを冒頭で描いてしまっているので、京子がトリックを見破るために仕掛ける会話のやり取りがほとんどを占める。 しかし、読んでいる側は理由が分かっていて、読んでいるので、どことなく茶番な感じが否めない。 きっとホワイダニットがメインなのだろうけど、それもイマイチ…刑事が単独で行動することもないし、久しぶりだった割には切れもなく、非常に残念…
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