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徳川おてんば姫 の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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2023/04/25

徳川慶喜の孫、世が世なら江戸城のおひいさま 三千坪以上のお屋敷にお次に女中にと別世界だけど戦中や戦後はモンペで農作業もされたとのこと 等身大の女の子の生活も描かれていて、上品な昔話を聞いてるみたいな気分になれた

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2022/11/04

徳川慶喜の孫にあたる久美子さんの懐古録。 大政奉還後の皆さんの暮らしに興味があったので、学校生活や家、しつけのことなど事細かに書かれてありとても面白かったです。久美子さん、茶目っ気があります。 歴史の授業が気まずいのには、想像して思わず笑ってしまいました。すごい世界です。 そして...

徳川慶喜の孫にあたる久美子さんの懐古録。 大政奉還後の皆さんの暮らしに興味があったので、学校生活や家、しつけのことなど事細かに書かれてありとても面白かったです。久美子さん、茶目っ気があります。 歴史の授業が気まずいのには、想像して思わず笑ってしまいました。すごい世界です。 そして言葉が美しい。昨今の宮家の問題なども少し書かれていて納得でした。「家」に翻弄された久美子さんだからこその説得力です。 日本のために多くの先人たちが犠牲になってきたのに、自分は日本のために何ができるのだろうと考えることがよくあります。 この本を読んで武家らしいマインドに感銘を受けたので、自分に(時には他人にも)厳しく生きていきたいと思います。

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2021/03/16

著者・井出久美子氏(1922.9.22-2018.7.1)は徳川慶喜の孫。「徳川慶喜家の子ども部屋」の著者・榊原喜佐子氏の一つ下の妹。幼少時代は同じく育っているが、屋敷の描写はこちらの方が具体的で細かい感じ。小石川第六天町の航空写真と、現在その敷地にある国際仏教学大学院大学にある...

著者・井出久美子氏(1922.9.22-2018.7.1)は徳川慶喜の孫。「徳川慶喜家の子ども部屋」の著者・榊原喜佐子氏の一つ下の妹。幼少時代は同じく育っているが、屋敷の描写はこちらの方が具体的で細かい感じ。小石川第六天町の航空写真と、現在その敷地にある国際仏教学大学院大学にある慶喜低の模型の写真が載っている。 メモ 庭に出るだけでもお付きのものが一緒でないといけない。まして敷地の外にでるなんてとんでもないことだった。「やりたくない」「嫌い」「美味しくない」といった人に不快な思いを抱かせる言葉は言ってはいけない。 古澤は子供のころから慶喜に小姓として、50年以上慶喜一家一途の生活。背が高くて男らしい。 古澤を筆頭に表の人は毎朝そろって奥へ挨拶に来て、全員で「ははーっ」と頭を下げて、それから古澤だけが残り母に事務報告。慶喜の写真の飾ってある「お写真様」という部屋に、古澤は毎日挨拶に来ていた。 老齢の「すがばばあ」・・老女・一色須賀。昭和4年に90歳で亡くなるまで慶喜家にいて、著者たち姉妹は「すがばばあ」と呼んでいた。慶喜の最初のお手つきの女官で、共に江戸城を追われる。墓所も谷中の慶喜家墓所。 女子学習院に入りだんだんクラスメイトの家柄がわかってくると、同じ華族でも公家と武家とではどことなく違いを感じられたという。生徒の祖先が歴史上の人物だったりすることもあり、歴史の授業は先生方がやりにくいと困っていらっしゃたようです、とある。 慶喜家には松坂屋の外商がいつも来ていた。 御用邸の続きに華族の別荘が続けてあり、海での遠泳なども得意。 昭和17年に女子学習院を卒業。9月に侯爵・松平康愛(越前旧福井藩主・松平家、松平春嶽のひ孫、しかも写真はすごい美男子)と結婚する。結婚して最初に福井に帰った時は、元福井藩主の長男ということで駅に人、小学生が旗を持って並んだ。姑とあまりうまくゆかなかった。松平家(侯爵)と慶喜家(公爵)では松平家が格下になるためそのせいもあったのではと記している。当時の華族は爵位にこだわっていたという。 また結婚当時(昭和16年)の頃はまだ維新の名残りで敵味方の考えが強く、著者の兄の妻は会津松平家から、姉は越後高田藩榊原家へ嫁いだ。慶喜を応援していた幕臣や佐幕の家としか姻戚しなかった。 夫は日本郵船に勤務していたが「海軍兵科予備学生」に応募するもフィリピンで戦死。その後夫の友人の医者井出次郎と結婚。その際、生まれていた1人娘は松平の家を継ぐ、ということで松平家に残す。 実家の兄・徳川慶光については、戦後も「世が世なら将軍様だ」という意識が抜けない、ちゃらんぽらんな性格と記す。10年くらいブラジルの缶詰会社に行っていて、父がいない、という状況で育った慶朝氏とは難しいものがあったのではと記す。・・が慶朝氏の著書「徳川慶喜家にようこそ」では慶朝氏は大人になっては父慶光氏を客観的に見ている記述だった。 著者の息子・井出純氏のブログがあった。 純氏と慶朝氏は同い年で学校も一緒。毎日互いの家に遊びに行っていたとある。慶朝氏は叔母である著者が苦手だったとかいてある。 https://blog.goo.ne.jp/tokugawaotemba/e/62d6a78b6e1fc27d0ad22002ea9aee6f 「婦人公論jp」2020.7.10 井出純氏と慶朝氏の姉・安喜子氏の子・山岸美喜の対談 https://fujinkoron.jp/articles/-/1033 2018.6.12第1刷第1版 図書館

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2020/11/03

たくましい生き方。 お家と時代の波に翻弄されながらも、心折れることなく生き抜いて参りましたという言葉に凄みを感じた。

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2020/07/26

令和の時代の今では、ありえない内容が、文章のいたるところに出てくる。なんか平和だなあと思う反面、身分や貧富の差も大きかったのだろうなあ。

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2020/06/04

将軍・徳川慶喜のお孫さんである井出久美子さんの初著書。 波乱万丈な人生と将軍家の家系の暮らしを綴っています。 文章の間から井出久美子さんのステキさがにじみ出てくる感じです。なんと95歳でこのおちゃめさ!そして前向きな明るさ!読んでいるとこちらまでウキウキするような気持ちになりま...

将軍・徳川慶喜のお孫さんである井出久美子さんの初著書。 波乱万丈な人生と将軍家の家系の暮らしを綴っています。 文章の間から井出久美子さんのステキさがにじみ出てくる感じです。なんと95歳でこのおちゃめさ!そして前向きな明るさ!読んでいるとこちらまでウキウキするような気持ちになります。 学校の授業で歴史的な人の家系が多かったために先生は生徒に配慮して説明に苦労したとか、ちょっとおもしろかった…。 子供の頃に住んでいた家(とにかくスケールが大きい!)、ご兄姉のお話、学校生活、皇室とのご関係、そしてご結婚、悲しい別れと再婚などなど…ドラマチックな人世を明るく書かれています。 貴族や華族などの方は戦争でもまだ保証されたような生活をされていたように思いがちですが、実際は畑仕事もすれば、家や土地を接収されたりとそのご苦労はとても大変なものだったようです。 それでも悲観せずに意志を持って、 臨機応変に生きる… 一人の女性の美しい生き方を感じた本でした。

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2019/09/03

こういうお話を読むのは好きです。 やはりなんとなく華族とかって憧れてしまう部分があるし。 徳川慶喜公のお孫さんが書かれた本。出版されてから亡くなられてしまったようですが、90代半ばでこれだけの内容を書かれるなんて素晴らしいです。 写真も豊富だし、昔のお屋敷の見取り図を見てため息...

こういうお話を読むのは好きです。 やはりなんとなく華族とかって憧れてしまう部分があるし。 徳川慶喜公のお孫さんが書かれた本。出版されてから亡くなられてしまったようですが、90代半ばでこれだけの内容を書かれるなんて素晴らしいです。 写真も豊富だし、昔のお屋敷の見取り図を見てため息が出てしまいます。 戦争でご主人を亡くされ、それに戦争は華族も何も関係ないとつくづく思いました。 装丁も可愛らしくて好きです。

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2018/11/01

大政奉還から百五十年の節目を迎えた平成二十九年。 徳川幕府最後の将軍慶喜の孫として、大政奉還後の日常を書き記す証人が次々と鬼籍に入り、証言者として書くことを決意。 最初の結婚の夫をフィリピンの地で無くし、その友人でもあった医師の井手氏と再婚。 慶喜が鉄道を嫌がったため、鉄道の...

大政奉還から百五十年の節目を迎えた平成二十九年。 徳川幕府最後の将軍慶喜の孫として、大政奉還後の日常を書き記す証人が次々と鬼籍に入り、証言者として書くことを決意。 最初の結婚の夫をフィリピンの地で無くし、その友人でもあった医師の井手氏と再婚。 慶喜が鉄道を嫌がったため、鉄道の線路から遠く、第六天と呼ばれる地に、住まいを移した。 そこでの、日常、学生生活、戦争と結婚、戦争末期から敗戦後の大変な暮らしぶりなどなど。。。 特別な環境の久美子さんは、素直な筆致で書き上げた。 特異な環境で、見聞きした情報は一般市民よりも多く、最後まで高松宮と姉である高松宮妃、海外渡航経験の多い兄弟親戚の多かった周りの意見は、東條英機を首相にせず、アメリカとの開戦を回避することだった。 のびのびと運動をし、体も健康であった久美子さんは、実にたくましく意見を持った女性と成長。 興味深い内容で、読み切った。

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2018/08/07

徳川慶喜の孫、お姉さんの榊原喜佐子さん(2013.11.26死去 92歳)は「徳川慶喜家の子ども部屋」「殿様と私」など書かれてますが、井手久美子さんもこのたび「徳川おてんば姫」(2018.6.12)で作家デビューされました。思いを吐露され安心されたのか、2018.7.2老衰で亡く...

徳川慶喜の孫、お姉さんの榊原喜佐子さん(2013.11.26死去 92歳)は「徳川慶喜家の子ども部屋」「殿様と私」など書かれてますが、井手久美子さんもこのたび「徳川おてんば姫」(2018.6.12)で作家デビューされました。思いを吐露され安心されたのか、2018.7.2老衰で亡くなってます(95歳)。大政奉還で政権を離れても徳川家や諸大名家は国の中枢に関わり続けなければならなかったことを戦争を通して感じてました。そうした責務から徐々に解放され戦後73年を数える今、250年以上続いた「徳川の平和」にはまだ至らないものの、穏やかな日々が引き継がれていくことの大切さをしみじみ感じております。「世が世なら将軍である」といい続けた兄の慶光と違って、抑制の効いた文章から教養と矜持がうかがえます。

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