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自衛隊失格 の商品レビュー

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15件のお客様レビュー

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2023/01/23

 タイトルから、自衛隊がダメなのか、著者が自衛隊に失格なのか、はたまた、それ以外の意味か、そんな関心から読み始めました。伊藤祐靖「自衛隊失格」、2018.6発行。著者は、1964年生まれ、日体大から海自に入隊、20年勤務し、42歳、2等海佐で退官とのこと。軍国ばばあと不良少年、幹...

 タイトルから、自衛隊がダメなのか、著者が自衛隊に失格なのか、はたまた、それ以外の意味か、そんな関心から読み始めました。伊藤祐靖「自衛隊失格」、2018.6発行。著者は、1964年生まれ、日体大から海自に入隊、20年勤務し、42歳、2等海佐で退官とのこと。軍国ばばあと不良少年、幹部になるまでの学び、防衛大学校の亡霊たち、未完の特殊部隊の4部構成。出だしから何だか鼻につく、斜に構え、ひねくれた感じが。素直さが欠けている。さらっと一読。完全燃焼したくて入隊とのこと。そして、自分の信念だけで行動したいと。動機や考え方が組織で仕事をするには向いてないですね。むしろ、20年よく勤務されたと思います!

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2021/04/24

生き方がすごい。 筋はシンプル、だがそれが難しい。 こういう生き方に憧れはするが、こういう強さはない。 日常と非常にあっては、守るべきものは当然異なる。 いかに、捨てることができるかで大事なことが決まってくる。 うーん。 自衛隊も、所詮は官僚組織。 帝国陸海軍が崩壊した、悪...

生き方がすごい。 筋はシンプル、だがそれが難しい。 こういう生き方に憧れはするが、こういう強さはない。 日常と非常にあっては、守るべきものは当然異なる。 いかに、捨てることができるかで大事なことが決まってくる。 うーん。 自衛隊も、所詮は官僚組織。 帝国陸海軍が崩壊した、悪しき伝統の萌芽を、きっちりと内包している。

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2021/02/12

内容(「BOOK」データベースより) 不良気取りか「お口半開き」かミリオタしかいない二等海士時代、平時にしか通用しないリーダーを育てる幹部候補生学校を経て、魂の抜け殻の防衛大生を教え、世界を股に掛ける軍艦乗りに。イージス艦「みょうこう」航海長として北朝鮮の工作船と対峙したことで、...

内容(「BOOK」データベースより) 不良気取りか「お口半開き」かミリオタしかいない二等海士時代、平時にしか通用しないリーダーを育てる幹部候補生学校を経て、魂の抜け殻の防衛大生を教え、世界を股に掛ける軍艦乗りに。イージス艦「みょうこう」航海長として北朝鮮の工作船と対峙したことで、立場は一変し、自衛隊初の特殊部隊創設へ―。しかし、司令官は「『007』から戦術を学べ」という相変わらずの「お花畑」…。それでも、「特殊部隊」では本気だった。これが自衛隊員のリアルか!?勤続20年、捨て身の自伝で「非戦」の「軍隊」の現場を明かす。

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2020/11/03

自伝。幼少期から体育大学、教育隊、候補生学校、防大教官、中級学生、みょうこう、不審船事案、特別警備隊の立ち上げ、転勤の辞令と退職。これを読むと邦人奪還の藤井が彼のことだというのがわかる。まぁ当たり前か。 強い覚悟を持って本気で生きていくことが自衛隊という組織でできなくなってしまっ...

自伝。幼少期から体育大学、教育隊、候補生学校、防大教官、中級学生、みょうこう、不審船事案、特別警備隊の立ち上げ、転勤の辞令と退職。これを読むと邦人奪還の藤井が彼のことだというのがわかる。まぁ当たり前か。 強い覚悟を持って本気で生きていくことが自衛隊という組織でできなくなってしまった。では退職後、フィリピンに渡ってから、何に向かって本気で生きているのか。今の彼の想いが聞きたい。

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2020/10/10

自衛隊の特殊部隊創設に携わった伊藤さんの半生の記録。自衛官として生きていくための矜持はなにかを常に考え、悩み、常にその時の最適な行動を選択してきた人物の自伝。国を守り、国民を守るために訓練を重ねる。自衛隊の存在を否定する人々含めて国民すべてを守ることや、軍隊ではない組織の指揮命令...

自衛隊の特殊部隊創設に携わった伊藤さんの半生の記録。自衛官として生きていくための矜持はなにかを常に考え、悩み、常にその時の最適な行動を選択してきた人物の自伝。国を守り、国民を守るために訓練を重ねる。自衛隊の存在を否定する人々含めて国民すべてを守ることや、軍隊ではない組織の指揮命令系統、法律に従いつつ有事の際はどう行動するべきか等、自衛隊という枠組みだからこそのコンフリクトが山のようにある。自衛官がどんなことに思い悩んでいるのかを垣間見ることができる。 伊藤さんは物語の語り手としても一流だと思う。 経験談からにじみ出る、人物や組織の雰囲気が肌感覚として伝わってくる。 『邦人奪還』では小説という形で、自衛隊特殊部隊を描いている。 次回作もきっと創作中だと信じて、待ち続けたい。

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2020/10/03

自衛隊失格とは、組織の目的と、自分の目的が一致しなかったってこと?理由がよくわからなかった。 企業勤めも一緒で、組織の意向と自分の意向が合わないことは多々ある。自分を殺してサラリーマンとして生きるか、退職して独立するか、選べる。自分の人生なんだから。 自衛隊な人の考え方は好き...

自衛隊失格とは、組織の目的と、自分の目的が一致しなかったってこと?理由がよくわからなかった。 企業勤めも一緒で、組織の意向と自分の意向が合わないことは多々ある。自分を殺してサラリーマンとして生きるか、退職して独立するか、選べる。自分の人生なんだから。 自衛隊な人の考え方は好き。 毎日何を考え、何のために生き、何のために死のうとするのか。血は任務のため、汗は己のため、涙は友のため。他人が真似できない量の科学的なトレーニングをこなせば、スポーツは勝てる。規則に従うか従わないかは自分の自由であり、やるべきだと思うことをやれ。人殺しはいけないという規則はあるが、目の前で大切な人が殺されそうになった時に殺すしかなければ殺すのではないか。そこで死罪になっても後悔しないだろう。後悔しない生き方をせよ。

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2020/01/09

自衛隊実戦部隊を経て、海上自衛隊初の特殊部隊を創設した元自衛官。 任務のために、本気で取り組んだ彼が下した判断は、自衛隊退職。それは、彼が自衛隊を失格になっなのではない。 そもそも現憲法の下で、自衛隊と言う存在は失格者である。

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2019/04/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者の価値観、人生観、死生観が詰まった一冊。 「始末に困るものに、暮らしやすい場所はない。暮らしやすさなんぞを求めてはいけないのだ。暮らしにくい人生をそのまま生きればいい。そう生きるしかないのである」

Posted byブクログ

2019/01/20

前著「国のために死ねるか (文春新書)」が面白かったので読んでみた。前著の方が面白かったが共感できる部分もある。著者の「生命より大事なもののために生きる(死ぬ)」という覚悟が現代においてどの程度の受け入れられているのか、につき興味を持った。

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2018/12/06

いわゆる平和憲法下武力行使しないことを前提としてきた自衛隊は、戦わない軍隊(的なもの)となってしまった。 中国の習近平ではないが、いつでも戦えることを前提に準備をしておかないと、「自衛」も覚束ないだろう。 安保法案に反対した向きには望ましい状況なのだろうが。

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