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話しことばへのアプローチ の商品レビュー

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2022/05/14

文法研究と話しことば研究の距離があることについては強く同意する。自身の研究の立ち位置を再考する機会となった。

Posted byブクログ

2022/04/15

 話しことばを研究対象とする、とはどういうことでしょうか。私たちは日ごろから色々な人と話しことばによってコミュニケーションをしますが、そこには実は、語彙能力、文法能力、そして相手の発話に対応して自分も発話を返す能力など、さまざまなことばの能力が凝集されています。  本書はそうした...

 話しことばを研究対象とする、とはどういうことでしょうか。私たちは日ごろから色々な人と話しことばによってコミュニケーションをしますが、そこには実は、語彙能力、文法能力、そして相手の発話に対応して自分も発話を返す能力など、さまざまなことばの能力が凝集されています。  本書はそうした多様な観点を持つ話しことばに対して、11名の研究者がそれぞれの視点でのアプローチを試みた学際的な論文集です。2部構成となっている本書の第1部では、従来言語学で中心とされてきた作例ベースの内省的研究に対し、話しことばの実例をベースにした研究を展開していくという挑戦的な研究が記されています。また第2部では、同じデータに対して、別々の研究者が4つの異なるアプローチを取って分析を実施している点で非常に興味深く、言語研究の奥深さを窺い知ることができます。  理論研究を視野に入れた第1部はやや背景知識が必要な部分もありますが、第2部については、一つ一つの事例が丁寧に説明されているため、興味を持った方なら楽しく読み進められることと思います。ぜひお手に取ってみてください。 (ラーニング・アドバイザー/文芸・言語 SAKAI) ▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら https://www.tulips.tsukuba.ac.jp/opac/volume/3518328

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