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傘をもたない蟻たちは の商品レビュー

3.8

47件のお客様レビュー

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2024/04/10

9つの短編 1つ目が好みでなかったようで全く頭に入ってこず、読むのやめようかと思ったけど読んで良かった!3つ目以降が全部良い。途中サイコな話は真梨幸子さんの嫌な女性を思わせる書きっぷりで小気味良いゾワゾワ感だった。最後の1つはもっと膨らませて1小説書き起こせるくらいに感じた。

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2024/04/11
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※このレビューにはネタバレを含みます

「染色」★★★ 「Undress」★★ 「恋愛小説〈仮〉」★★ 「イガヌの雨」★★★★ 「インターセプト」★★ 「おれさまのいうとおり」★★★ 「にべもなく、よるべもなく」★★★

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2024/03/09

心情描写力のうまさ4点、物語の展開のうまさ5点、着眼点・発想力5点。 私は自分にも人にも甘いですが、総じて高評価です。加藤さん監督のショートムービーを観ているような感覚で読めます。 気持ち良い作品ではないし、ズーンと重い作品でもないなけど、素直に面白かった、と言える一冊です。

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2024/01/23

短編集だと、『○○○』が1番好みの話でした。と書いてしまうことが多いけど、選べないくらいどれも面白かった! すべて予想外の展開で、新鮮な気持ちで読ませてもらいました。色んな世界観が楽しめる作品。

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2024/09/05

初めて読むシゲの小説。 初期のNEWSの頃しか知らない自分にとっては、 やはりアイドルでしかなく、こんな多彩な話をかけるとは思わなかった。 しかし作家専門職の方もアイドル上がりの方もただの人間な訳で、「この仕事をしてるからこんな本は書けない」という色眼鏡はそもそもおかしい考えなの...

初めて読むシゲの小説。 初期のNEWSの頃しか知らない自分にとっては、 やはりアイドルでしかなく、こんな多彩な話をかけるとは思わなかった。 しかし作家専門職の方もアイドル上がりの方もただの人間な訳で、「この仕事をしてるからこんな本は書けない」という色眼鏡はそもそもおかしい考えなのではないかと思っている さくらももこを今年ラストとしておきながらサクサク読める文体に一日で読了。 多彩な話は多いものの概ね共通して描かれるセックスがかなり不快だった。 反対に状況描写がうまく絵が自然に想像できるのはシゲならではなのだとも感じた。 また、胸糞悪い自覚なしのクズが結構多く、 それに関してはただただ不快だった。 不思議な世界で妙な納得感を持つ「イガヌの雨」、反転する「インターセプト」、憂いのある「にべもなく、よるべもなく」が好き。

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2023/12/22
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なんだかんだ読みやすくて好きな(旧)ジャニーズの加藤シゲアキ氏の著書。 今回は、なんと短編。しかも、短編同士に全く繋がりのない純粋なやつ。そして、今回もハズレなく普通に面白い。 お気に入りは「イガヌの雨」と「にべもなく、よるべもなく」の2つ。前者は合法が違法になる瞬間を大袈裟に描いたストーリー。もう、この条件下での物語が書きたくて仕方なかったんだろうな、って読み手が感じるくらい一発ものの設定ゴリ押し。だが、面白い。 後者は、ザ・純文学って感じで日常とほんの少しの出来事が描かれる。悲しみは際限ないから出来事として捉えるという考え方が魅力的。

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2023/12/10

いろんな世界観の短編集 シゲの描く物語はどんなんだろうと思って手に取った一冊。ジャニーズとしての一面も持ちながらもここまでの世界観を描けるのはすごいと思った。 描写も的確で頭の中でストーリーが動いていくようにスッと読める内容で面白かった。

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2023/10/09

短編作品が7冊ぎゅっと詰まったとても読みやすい1冊。どのお話しも普通の日常として暮らしてる主人公達かと思いきや、気がつくと奇天烈な展開になっていて面白い。自分では想像も付かない執着心や欲望や葛藤が、奇天烈な感情を生み出していく様はミステリアスだけど共感させられる文章のテクニックは...

短編作品が7冊ぎゅっと詰まったとても読みやすい1冊。どのお話しも普通の日常として暮らしてる主人公達かと思いきや、気がつくと奇天烈な展開になっていて面白い。自分では想像も付かない執着心や欲望や葛藤が、奇天烈な感情を生み出していく様はミステリアスだけど共感させられる文章のテクニックは流石である。主人公たちを取り巻く風景も想像しやすく人間の複雑な内面を表現する語彙力のセンスは鳥肌が立つ。どのお話も読んだ後は余韻と共に口角を上げて目を細めてしまいます。小説家としての加藤シゲアキさん、これからの成長が楽しみです。

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2023/09/13

短編集。総じて状況の描写が的確で、映像が目に浮かぶようです。それぞれの話も仕組みやテーマが色々あり、いい短編集でした。最初の話が特に好みでした。結構好きなので、別の作品も読んでみようと思います。

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2023/08/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

7話の短編集。 シゲの小説を読む度に「(無意識と言えど)色眼鏡で見ていてごめんなさい…!」と思う。 彼の頭の中では一体どんな世界が広がっているんだろう?と何度も思った程、多種多様の世界観が広がっていた。 特に「イガヌの雨」がお気に入り。 突然空から降ってきた地球外生命体イガヌと、イガヌの味の虜になってしまった人々。 イガヌの見た目のおぞましさと(よく食べようと思ったな)、血眼になってイガヌを求める人々が詳細に描かれていてゾッとした。 インパクトが強くて、見たこともない架空の生き物の筈なイガヌが頭から離れない。 「にべもなく、よるべもなく」もとても良かった。 多感な時期の若さ故の暴走というのか、うまくいえないけれどそういう青くて強いエネルギーを感じた。 シゲの作品に出てくる、ちょっと世離れしたお爺さんが好きだなぁ。

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