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島のエアライン(上) の商品レビュー

3.7

15件のお客様レビュー

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2018/08/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

熊本県庁が立ち上げた天草エアーの物語(すべて実名)。許認可の為に訪問した東京霞が関の運輸省の後に、近いからと、立ち寄った赤坂の日商岩井本社でのやりとりがなんとも面白い。受付の女性に、ご用件はと聞かれ、`熊本県ですが、飛行機を1機ほど買いたい、宇宙航空部のご担当にお会いしたい`、と。(どうも本当の話らしい) 色々ありますが、結局、日商岩井経由カナダ製Dash8を購入し、様々な制約を乗り越え、会社は立ち上がる。念願の定期便を飛ばすのですが、なかなか資金が回らない。悪戦苦闘の連続、実感があります。これから会社企業(ベンチャー等)を始める方にお勧めの一冊。そこにあるベンチャー企業経営の物語であります。

Posted byブクログ

2018/07/24

天草空港なんて知らなかった。これだけ飛行機が一般的になる中、こういうコミュータービジネスがもっとあってもいいのかもしれない。上巻は、苦労はあったけどまずまず順調な滑り出し、といったところですが、下巻はどうかな。ところで、著者は金融ものはもう書かないのかなあ。

Posted byブクログ

2018/06/23

人口15万人の島が、85億円の空港を建設し、自前の飛行機を飛ばす!? たった一機で、地方の生活、医療、観光を支える、熊本・天草の小さな航空会社の苦難と挑戦の物語。 異色の〈実名〉ノンフィクション・ノベル! 天草ゆかりの知事の強力なリーダーシップで、地元の夢・天草空港は実現...

人口15万人の島が、85億円の空港を建設し、自前の飛行機を飛ばす!? たった一機で、地方の生活、医療、観光を支える、熊本・天草の小さな航空会社の苦難と挑戦の物語。 異色の〈実名〉ノンフィクション・ノベル! 天草ゆかりの知事の強力なリーダーシップで、地元の夢・天草空港は実現に向け、動き始める。 議会の反対派、一部地権者などを数年がかりで説得し、建設工事が始まるが、予定される路線の厳しい採算性とおりからの航空不況で、就航する航空会社が見つからない。 熊本県庁は「7人のサムライ」を投入し、独自の航空会社立ち上げへと舵を切る。 果たして「島のエアライン」は、国の審査に合格し、九州の空へ飛び立つことができるのか!?

Posted byブクログ

2018/06/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

LCCとは違う地域限定の地域の為の航空会社の設立から今に至る事実が1冊の本に。 Net Gallayというサービスで発売前に入手し読もうと思っていると、先輩が関わられていた事をFacebookで知る。 第三セクターというと、結構役所仕事でうまくいかないという話を耳にするが、そもそもは第三セクターで運行する予定はなかったのだそうです。 空港を作り、飛行機を飛ばすという構想はありながらも、そんな簡単に話は進まず、様々な困難に出会いながらも、たまたまその任務を割り当てられた人が、自分ごととして取り組み続けることで実現に至る。 素人集団とも言える県議会の人々を中心としたメンバーに、その思いに共感した人々が無事就航させるべく準備に苦心され、なんとか手に入れた一機の航空機が無事に飛んできて着陸するシーンは感動。 様々なトラブルが発生し、それを鬼気迫る表現をされているのでどんどん惹き込まれてしまう。 一つ一つ乗り越えていく状況を見ていると応援するしか無いという気持ちになります。(が知らなかったので、まったく何もできてませんが) 人口減の時代において、日本の活力を高めるには、地方を如何に盛り上げていくのにかかっているのではないか?と思う。 その先輩ともずいぶんお会いしてませんが、存じ上げていた頃のまんまでご活躍されていたことがわかり、懐かしさとこのような事業に関わられていた事に対する尊敬、更に羨ましさも感じまくりつつ、下巻へ。

Posted byブクログ

2018/05/31

天草エアラインを題材にしたドキュメント小説。ゲラにて拝読。 経済状況の悪化から空港利用の航空会社がなくなり、ならば自分たちで第三セクターとして航空会社を開業しようということになった人たちの奮闘ぶりを描く。 頑張る人たちには奇跡的な幸運が訪れるという明るい気持ちになれる小説。巻き込...

天草エアラインを題材にしたドキュメント小説。ゲラにて拝読。 経済状況の悪化から空港利用の航空会社がなくなり、ならば自分たちで第三セクターとして航空会社を開業しようということになった人たちの奮闘ぶりを描く。 頑張る人たちには奇跡的な幸運が訪れるという明るい気持ちになれる小説。巻き込まれるとはいえ、新しいことにはいつも発見があるといういい例。 読み終わった翌日、作中に登場するパラダイス山元さんにお会いするという偶然もあり、気運を感じる。

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