風紋 の商品レビュー
社史編纂の任を与えられた青年が自社製品を巡る企業の魑魅魍魎とした内部を描いた(ラスト参照)話。珍しく殺人の類は出てこないが贋作を描いた『真贋の森』同様に殺人は無くてもミステリーは描けるところを示している。割合と評価は低めの様だが内容も冗長過ぎずラストも纏まっているので個人的には悪...
社史編纂の任を与えられた青年が自社製品を巡る企業の魑魅魍魎とした内部を描いた(ラスト参照)話。珍しく殺人の類は出てこないが贋作を描いた『真贋の森』同様に殺人は無くてもミステリーは描けるところを示している。割合と評価は低めの様だが内容も冗長過ぎずラストも纏まっているので個人的には悪くないと思う。社内の人間の立ち位置振る舞い等は普遍的な学習材料にもなろう。 芸者の小太郎(若い女子)のキャラがけっこう好き。
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松本清張には珍しい企業小説。ただし、殺人事件などは起こらず、社内のクーデターが主題。しかし、内容的には、イマイチな感が拭えない。
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殺人など血なまぐさい事件早く一切起こらないお話。企業小説だけど、内部がそこまでドロドロした感じもないし、ヒステリックに騒ぎ立てる事件があるかと言ったらそうでもない。1商品のみで成長目覚ましい企業の平社員が主人公。書かれた時代は古いけど、今でも似たような会社ってあるんじゃないかな。...
殺人など血なまぐさい事件早く一切起こらないお話。企業小説だけど、内部がそこまでドロドロした感じもないし、ヒステリックに騒ぎ立てる事件があるかと言ったらそうでもない。1商品のみで成長目覚ましい企業の平社員が主人公。書かれた時代は古いけど、今でも似たような会社ってあるんじゃないかな。 企業に限らず集団に身を置く際には、できる限り冷静に自分が置かれている立場を知って振る舞うことは大切だと思うわ。周りの状況や環境によっては、さっさと見限ることも必要。
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