空を読み雲を歌い の商品レビュー
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1949年から2018年の最新作まで詩人の第二のふるさとの作品29篇。 正津勉さんの「高原の孤独な少年」というタイトルのあとがきによると、谷川さんは 「東京の杉並という田舎と都会の接点のようなところに、よそものとして住みついた私にとって、仮にもふるさとというような言葉で呼べるのは、北軽井沢しかなく、そこでの経験は、私の感受性の形成のひとつの核になったと思っている」 と語られたそうです。 軽井沢を歌う詩人というと谷川さんと世代は違いますが、立原道造さんのことを思い出したりしました。 「山荘だより 3」 からまつの変わらない実直と しらかばの若い思想と 浅間の美しいわがままと そしてそれらすべての歌の中を 僕の感傷が跳ねてゆく (その時突然の驟雨だ) なつかしい道は遠く牧場から雲へ続き 積乱雲は世界を内蔵している (後略) 自然に囲まれた美しい土地の風景が見えるような気がしました。 他の詩では、 「24 夢」 「MI・YO・TA」もよかったです。 (タイトルの意味は実はよくわからないのですが)
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