おいしいものと恋のはなし の商品レビュー
男女の仲を食べ物をからませて描いた短編集。 書かれたのはかなり前のことだと思う(たばこの表現や携帯電話がまだ一般的ではない表現となっている)が、その古さを感じさせず、物語の普遍性が際立つ、さすが田辺聖子だと感じた。 最近のし「食」を絡ませた小説はその食べ物や登場人物が食べるしぐさ...
男女の仲を食べ物をからませて描いた短編集。 書かれたのはかなり前のことだと思う(たばこの表現や携帯電話がまだ一般的ではない表現となっている)が、その古さを感じさせず、物語の普遍性が際立つ、さすが田辺聖子だと感じた。 最近のし「食」を絡ませた小説はその食べ物や登場人物が食べるしぐさ等詳しく、こってりと描いているものが多いが、この作品ではさりげなく、しかし必然性をもって表現される。エンターテイメントの作品だが、言葉の選び方表現の上品さが際立っている。
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田辺聖子さんの本を久しぶりに。 聖子さんの書くちょっと湿り気のある、出てくる人たちの体温を感じる話が好きでよく読んでいました。人の、ちょっとみっともない所とかこずるい所とか。軽いけど軽くないお話し。 久しぶりに読んで、やっぱり面白かった。 「おいしいものと恋の...
田辺聖子さんの本を久しぶりに。 聖子さんの書くちょっと湿り気のある、出てくる人たちの体温を感じる話が好きでよく読んでいました。人の、ちょっとみっともない所とかこずるい所とか。軽いけど軽くないお話し。 久しぶりに読んで、やっぱり面白かった。 「おいしいものと恋のはなし」は、昔出版された本から食べ物のエピソードのある話だけで再編集した本。
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30年、40年前の話もあるのになぁ 普通にお見合いしてるし、「ハイミス」なんて言葉まで出てくるのになぁ 出てくる会話の軽妙さ、男の人に夢を見すぎない女性たちの強さ、すごいよなぁ
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主人公が27歳〜32歳と、自分と同世代の女性たちなので、親近感を持ちながら読んだ。 携帯もない時代の話のようなので、男女の価値観とか求められる役割は、前時代的なところがあるけれど、30歳前後の女性の焦りとか、心の揺らぎなどは今と変わらないなぁと感じた。 大阪弁が心地よく、スラスラ...
主人公が27歳〜32歳と、自分と同世代の女性たちなので、親近感を持ちながら読んだ。 携帯もない時代の話のようなので、男女の価値観とか求められる役割は、前時代的なところがあるけれど、30歳前後の女性の焦りとか、心の揺らぎなどは今と変わらないなぁと感じた。 大阪弁が心地よく、スラスラと読めた。
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【せつなくて甘い、恋愛アンソロジー】恋にまつわるあれこれと読むだけで心も満たされる“おいしいもの”がギュッとつまった九つの物語。様々な恋の姿に胸打たれる短篇集。
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