懲戒解雇 の商品レビュー
最近の作品だと思い読み始めて見ると時代がかなり前。最初に出版された80年代の時代を考えると大変な出来事だったかもしれないが、今の現代で考えてしまうので意外と拍子抜けな内容。上司が主人公を「懲戒解雇にするぞ」と思った理由づけが弱く感じた。
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1985年に講談社文庫より文庫本刊行されて、今回2018年6月に文春文庫より再度刊行されたので、時代背景にちょっとズレがあり、携帯電話やメールが無い時代ですが、そんなことは忘れるくらいの臨場感溢れるストーリーです。 主人公は大手合繊繊維企業に勤める東大工学部出身のエリート会社...
1985年に講談社文庫より文庫本刊行されて、今回2018年6月に文春文庫より再度刊行されたので、時代背景にちょっとズレがあり、携帯電話やメールが無い時代ですが、そんなことは忘れるくらいの臨場感溢れるストーリーです。 主人公は大手合繊繊維企業に勤める東大工学部出身のエリート会社員、森雄造41歳、総合企画部付課長。理不尽な常務と真っ向対立して、懲戒解雇の憂き目に。親友の同窓同期の人事部課長に支えられながらも、一人で会社と闘う強い姿に胸が熱くなる。 常務、社長を追い込んでいく過程に心が躍るが、最後の決着には少し爽快感が欠けて不完全燃焼。それでも主人公には実在のモデルが存在して、その後実在のモデルは国際的な成功者となった聞いて、この決着は良かったと納得した。 理不尽な会社の上司、経営者に堂々と意見し、対立して屈伏しない、自分の出世より又は安住の居場所より自分の信念を優先し、両親に妻子に友人に恩師への誇りを大切にすることを最優先として考えて行動する主人公。人生はそうありたい。
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同じサラリーマンとして実際にこんなことが自分の身に起きたらどうしようと思う。面白くてサクサク読み進められるが読み終わった後の後味は良くなかった。
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2018063 出る杭は打たれる。大手繊維会社で働く森は有能だが忌憚ない意見で上層部に意見を言うため、川井常務から目を付けられ懲戒解雇に追い込まれる。撤回に動く同僚の仁科との友情もまた好きです。 正しいことと悪いことは立場が変われば色々な解釈ができると思う。もちろん最大多数の...
2018063 出る杭は打たれる。大手繊維会社で働く森は有能だが忌憚ない意見で上層部に意見を言うため、川井常務から目を付けられ懲戒解雇に追い込まれる。撤回に動く同僚の仁科との友情もまた好きです。 正しいことと悪いことは立場が変われば色々な解釈ができると思う。もちろん最大多数の最大幸福が全てにおいて正しいとは思わないし、ひとりの人間の幸福のみを考えるのも正しいと思いません。それでも自分がしたことはどこかで回り回って自分に帰ってくると思えば、想像力を働かせることはいきる上で必要だと思う。そう考えると森を支える仁科の生き方もカッコいいです。 長いものに巻かれると言うのは楽な生き方だけど思考停止になることは一番怖い。立ち向かう気概は常に必要だと思いました。別に死ぬ訳じゃないし。
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【会社を相手に、たったひとりの闘いが始まる!】大手繊維企業課長の森雄造は中堅の筆頭株だが、派閥抗争に巻き込まれ、不当に会社を追われそうに。サラリーマンの挫折と再起を描く。
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