がいなもん 松浦武四郎一代 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2024.1 下町物語なんだけれども登場する人物が歴史上の有名人物ばかり。松浦武四郎の名前は伊能忠敬を超える北海道第一人者であったことは知っていたけれど勉強になりました。特にアイヌの位置づけと立場は軽いタッチで描かれつつも、アイヌ差別の本質を少しだけ学ぶことができた気がする。
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北海道大好きで、松浦武四郎の話を読んでみたかったから嬉しかった。 もうちょっとアイヌの人たちとの話しが読みたかったな
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河鍋暁斎の娘に自分の来し方を語るという形に、正直最初はまどろっこしくて。でも、読み進めるうちにハマった。
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詳細は、こちらをご覧ください あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1352.html"
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「がいなもん」とは彼の生地伊勢の方の言葉で、(ネタバレかも知れないけど)途方もないヤツとか、とんでもないヤツとかいう意味だそうだ。そのタイトル通りの、破天荒な生涯を綴った一代記である。 16歳で、奉公先の主人の頭巾を無断で換金したのがバレて出奔。以来の、あきれた行動力、収集癖を...
「がいなもん」とは彼の生地伊勢の方の言葉で、(ネタバレかも知れないけど)途方もないヤツとか、とんでもないヤツとかいう意味だそうだ。そのタイトル通りの、破天荒な生涯を綴った一代記である。 16歳で、奉公先の主人の頭巾を無断で換金したのがバレて出奔。以来の、あきれた行動力、収集癖を始めとする奇人っぷり、市井に収まらない大きな魂といったものが、小説形式で痛快に描かれる。 小説は、絵師河鍋暁斎と娘の暁翠(お豊)が一種の狂言回しとなっていて、これが物語に文字通り彩りを添えている。河鍋以外にも、龍馬、海舟なども含む豪華な交友関係も読みどころだ。 蝦夷地に3度も渡り、アイヌ語地名9,800を収集したというのが物語のハイライトではあるが、蝦夷地をくまなく巡り、アイヌたちとの交流を深めるにつれ、やがて松前藩の暴虐や無責任に気が付き、アイヌ政策を巡る軋轢が表面化してくる。 “この幽玄な大地は、(和人ではなく)神とアイヌのものではないか。”・・・単なる探検、冒険ではなかったのである。
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「北海道の名付け親」として知られる松浦武四郎の伝記的小説。 晩年の松浦武四郎が「北海道人樹下午睡図(武四郎涅槃図)」と呼ばれる大作の絵を発注していた絵師の河鍋曉斎の娘・豊に武四郎が昔語りをするというスタイルで話が進んでいく。この小説の構成も、なかなか巧みであると感じた。 子の小説...
「北海道の名付け親」として知られる松浦武四郎の伝記的小説。 晩年の松浦武四郎が「北海道人樹下午睡図(武四郎涅槃図)」と呼ばれる大作の絵を発注していた絵師の河鍋曉斎の娘・豊に武四郎が昔語りをするというスタイルで話が進んでいく。この小説の構成も、なかなか巧みであると感じた。 子の小説を読んで、松浦武四郎の「がいなもん」ぶり、敬愛すべき「変人」ぶりがよく伝わってきた。また、当時のアイヌの人々への松前藩をはじめとする和人の扱いの酷さ、アイヌの人々に寄り添いながらも、そのような酷い状況を改善することについての無力さに打ちひしがれる武四郎の姿に心が痛む思いがした。
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松浦武四郎という人間がいかに途方もない人だったかが老人になった武四郎と親交のあった絵師河鍋暁斎の娘豊との交流のうちに過去を語るという切り口で軽快に描かれていて楽しく読めた。この本のお陰でより詳しく武四郎さんの蝦夷探検の困難さやアイヌの人々への松前藩の仕打ちなどを知りたくなったし、...
松浦武四郎という人間がいかに途方もない人だったかが老人になった武四郎と親交のあった絵師河鍋暁斎の娘豊との交流のうちに過去を語るという切り口で軽快に描かれていて楽しく読めた。この本のお陰でより詳しく武四郎さんの蝦夷探検の困難さやアイヌの人々への松前藩の仕打ちなどを知りたくなったし、何よりこのがいなもんの松浦武四郎さんの事をもっと沢山知りたくなった。
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