十津川警部 北陸新幹線殺人事件 の商品レビュー
金沢に延伸した北陸新幹線の一番列車内の、しかもグリーン席で殺人が起こるというもの。 その上被害者は日本に在住していない日本人。そこで殺人の動機を探ることは難しそうであった、、、 動機が分かりにくいだけに、やはり複雑な人間関係が明るみになっていく。 そこには太平洋戦争からの因果...
金沢に延伸した北陸新幹線の一番列車内の、しかもグリーン席で殺人が起こるというもの。 その上被害者は日本に在住していない日本人。そこで殺人の動機を探ることは難しそうであった、、、 動機が分かりにくいだけに、やはり複雑な人間関係が明るみになっていく。 そこには太平洋戦争からの因果があり、この本編の中には、もうひとつ、戦争の渦中でのストーリーが含まれている。 読んでいてハッとしたのは、「今どきの日本人は平和ボケしている、なんて言われるが、戦争の私怨を持ち続けている人に比べればいい事。(というニュアンスだった気がする)」というセリフ。 以前読んだ「西鉄殺人事件」も戦争まで遡っていたが、そこで出てきた人も強い思いを持っていたことを思い出した。 戦争は人々の悲しみと後悔以外にも、方向性の違う強い感情を作ることがあるのだ、ということはなかなか知る機会のないことだったと思う。 北陸新幹線 上越妙高〜福井 間で読んだりしていた。 敦賀延伸のCMに一時期ハマってたので、駅で今も流れている映像には目がいっちゃうし、その度に、(鉄道ってすごいな〜、たくさんの人が喜んでるんだろうな〜、)と思っている。
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確かに殺人事件は起こるけれども、犯人を推理するわけでもなく、トリックがあるわけでもなく、死因が変わっているわけでもなく、捜査にリアリティーがあるわけでもなく、ラストシーンに凝っているわけでもなく、どうしてこんなにつまらなくできるんだってぐらい可哀想な作品。
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