南の風 の商品レビュー
0050 2018/08/18読了 獅子文六作品初めて読んだ。 他の作品も読もう。 戦前のまだ豊かな時代の話。 六郎太は最後までボンボンだなって感じ。 瑞枝も、いいんだ…。二人のやりとりは好きだったけど、コロッとあっさりいきましたね。 重助が一番大変だなあ。
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昭和16年に朝日新聞に連載されたという幻の作品。 近年、再評価される獅子文六の作品。当時の仏印やシンガポールなど南方に夢を託した若者たちなど、時代の空気が良く表れている。 西郷隆盛ご落胤の伝説など鹿児島を舞台に、やや胡散臭いが憎めない人々が登場するところは作者の他の作品「てんや...
昭和16年に朝日新聞に連載されたという幻の作品。 近年、再評価される獅子文六の作品。当時の仏印やシンガポールなど南方に夢を託した若者たちなど、時代の空気が良く表れている。 西郷隆盛ご落胤の伝説など鹿児島を舞台に、やや胡散臭いが憎めない人々が登場するところは作者の他の作品「てんやわんや」など何度もモチーフとなっている。 ユーモアと読者の期待を上手に裏切りながら、恋愛も絡めた軽妙、洒脱な作品。 戦前とはいえ、決して暗いだけの時代ではなかったことも良くわかる。 獅子文六作品は古臭さを感じさせない現代にも通じると思います。未読の方は是非。
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