アルケミストの不思議な家 の商品レビュー
自殺を測った少女は目を覚ますと「アルケミスト」(錬金術師)と名乗る男の家にいた。その家には「ホムンクルス」だという男も住んでおり、3人で暮らし始める。アルケミストの錬金術のおかげもあり、少女は1度は終わらせようとした人生にふたたび輝きを取り戻していく。 アルケミストの不思議で非...
自殺を測った少女は目を覚ますと「アルケミスト」(錬金術師)と名乗る男の家にいた。その家には「ホムンクルス」だという男も住んでおり、3人で暮らし始める。アルケミストの錬金術のおかげもあり、少女は1度は終わらせようとした人生にふたたび輝きを取り戻していく。 アルケミストの不思議で非現実的な部分と、少女や少女の親のリアルな人間模様が交錯して楽しかった。少女の自分で道を切り開く勇敢さを感じた。日記を貰った少年が病気の父を笑わせようと奮闘する話が特によかった。
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自殺を図った中卒の女の子が、自称錬金術師の男の人に拾われて救われるお話 そこにはホムンクルスと紹介された色素の薄い月読という男の人も住んでいる なんだこの僕の好きな設定満載の話は タイトルと冒頭はファンタジーっぽいのに、内容はリアル路線 「魔法使いのハーブティー」と同じように、...
自殺を図った中卒の女の子が、自称錬金術師の男の人に拾われて救われるお話 そこにはホムンクルスと紹介された色素の薄い月読という男の人も住んでいる なんだこの僕の好きな設定満載の話は タイトルと冒頭はファンタジーっぽいのに、内容はリアル路線 「魔法使いのハーブティー」と同じように、錬金術といっても現実でできるもの 錬金術師のファウストは物質の錬金の先のステージ、魂の錬金という表現をしている 魂の錬金って、エドとアルが聞いたらどう思うんだろうな(笑) やってることは詐欺師の手口なんだけど、それでも人が救われるからいいよな まぁ、お守りや占いと同じように、対象者が事象の要因をそれに帰結するのであればそれは本物ってことでいいんじゃなかろうか 同じものでも一般的な価値と、自分にとっての価値は違う 大事にしてきたものや想い入れのあるものは、たとえ他の人にとって価値はなくともそれでいいんだよな 作中でもファウストが言っている 『愚かな凡人たちは宿っている魂を見つけることができず、無慈悲に物を捨ててしまう。ここにある物は、かつては誰かの宝物で、誰かを勇気づけたり幸せにしたり悲しみを溶かしたりしていた美しく輝ける魂を持った物なのだ。吾輩は黄金に輝く魂を取り出して、錬成し、新しい金に生まれ変わらせるんだ。これが現代の錬金術師の尊い仕事さ』 娘が子供の頃にくれた石とかアクアビーズを今でも持ってるけど、将にこれだね あと、自分で作ったいびつな陶器とかね かつて少年だった人の話もよかった 笑うことは免疫を高めるってのもある意味で正しいしね それを詐欺と呼ぶのか錬金術のおかげとするのかは本人次第 あと、琥珀は明日香と出会えたんだろうか? 月読が終盤にぽろっと漏らした過去 その情報バラす必要ある?(笑) むしろ本当にホムンクルスという可能性も残しておいてもよかった気がするけどね どうせ拓海くんの件で推測できるだろうし それにしても、有間カオルは毒親からの離別をテーマにでも掲げているのか 最近読んだ3冊は主人公が親や保護者のせいで不遇な境遇なんだけど…… 読み終わってから気づいたんだけど、ファウストって言ってしまえば中二病ってことか……? いい年こいて錬金術師を名乗って一人称が吾輩とか まぁ、ハリポタのスネイプ先生もそうだけどね そう考えると、かなり微笑ましい光景だな(笑)
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「少女×アルケミスト×ホムンクルス」 自死しようとした矢先に。 命を助けて貰った事が全て幸せに繋がる訳ではないが、彼女の場合彼等に助けて貰ったからこそ未来が切り開かれたのかもしれないな。 彼女にとって意味が分からなくて理解しがたい人だったかもしれないが、最終的に彼のおかげで夢を叶...
「少女×アルケミスト×ホムンクルス」 自死しようとした矢先に。 命を助けて貰った事が全て幸せに繋がる訳ではないが、彼女の場合彼等に助けて貰ったからこそ未来が切り開かれたのかもしれないな。 彼女にとって意味が分からなくて理解しがたい人だったかもしれないが、最終的に彼のおかげで夢を叶える事が出来たからいい出会いだったのだろうな。 「家出少女×不良少女×冒険」 彼女と出会い決まった行先。 無謀な旅であったのは確かだが、彼女たちにとっては大冒険の始まりであり現実からの逃避行の一歩だったのだろうが始まる前に終わってしまったな。 自由にやっている素行の悪い彼女だと思ったが、あそこまで過保護な母親が居てあんな扱いを受けたら誰でもグレてしまいそうだな。 「少年×日記×父」 命の灯火が尽きるのを待つ日々。 彼があの時博士の元を尋ねていなかったら、もしかしたらそのまま父は生きたかもしれないが余命通り亡くなっていたかもしれないな。 病気と知り尚且つ命の終わりまでの時間を告げられたら、誰だって笑う事は減るだろうしカウントダウンが進む度に涙するだろうな。 「娘×母×錬金術」 全ては自分の為に重ねた演技。 普通の当たり前と違う家庭で育てられたら、他人から見たら違和感しかない演技がかった言動でも本当に見えてしまうのだろうな。 自分の娘をただの道具や自分の持ち物の様に扱う彼女は、結局どれだけ時間を費やそうとその気持ちに変化はなく傷が増えるばかりだろうな。 「過去×現在×未来」 ホムンクルスは一体どこから。 彼は何から逃げあの中で暮らす事にしたのかは誰にも分からないが、少なくとも彼の意思があるからこそあの場に留まっているのだろうな。 当たり前から離れた世界に産まれてしまっても、本人の意思や周りからのちょっとした助言で世界は一気に変わり曇った眼に光が灯るのだろうな。
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中学校の卒業式の後、海辺で死んだはずの琥珀。 気づいたら、赤毛の大男の元にいた。 錬金術師(アルケミスト)と名乗る彼と、彼が錬金したという白髪の青年、月読。 三人での生活が始まった。 重い。琥珀の背景が重くて、周囲がいやらしくって。 でもきっと、何処かに存在してることで。 博士と月読とのピントの外れた日常がどんよりした気持ちを浮上させるものの…。 この作家さんの本は主人公がどうにも理不尽な目にあうので、凹む。 ヒロインが不幸な環境から、常識外れた環境で再生していくおはなしを続けて読んだなあ。しばらくいいかなあ。 それでも、博士の錬金術師の腕は確かで、かつての少年の日記は素敵なお話だった。
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やっぱり有間先生作品は「ゲストハウスわすれな荘」シリーズとか『気まぐれ食堂』が一番本領発揮してるイメージがあるので、これは最の高でしたね。 ヒロインちゃんが苦難を乗り越えて前を向いていく系ストーリー。 そして飯が美味そう。 続編希望。
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【生きることの大切さを教えてくれたのはアルケミストと名乗る彼だった――。】 中学校の卒業式を終えた日、ひと気のない海辺で自殺を図った少女・琥珀。 次に意識を取り戻した彼女が目にしたのは、会ったこともない赤毛で身体の大きな男性。「ここは、あの世?」と困惑する琥珀に、子供のように...
【生きることの大切さを教えてくれたのはアルケミストと名乗る彼だった――。】 中学校の卒業式を終えた日、ひと気のない海辺で自殺を図った少女・琥珀。 次に意識を取り戻した彼女が目にしたのは、会ったこともない赤毛で身体の大きな男性。「ここは、あの世?」と困惑する琥珀に、子供のように無邪気な笑顔を浮かべた男は、自らを「アルケミスト」(=錬金術師)だと名乗る。 彼から「ホムンクルス」だと紹介された白髪の青年・月読を含めた三人で不思議な共同生活を送ることになった琥珀は、次第に、その頑なな心を溶かしていく……。 『魔法使いのハーブティー』の有間カオルが新たに贈る、美しくも切ない感動の物語。
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