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カラスのジョンソン の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2024/06/17

小学生の陽一が、傷ついたカラスの幼鳥を“ジョンソン“と名付けて世話をする‥‥というお話だったので、ほんわかした物語だと想像していました。でも、全く違っていて苦しい読書となりました。 この時期、カラスは産卵期で気が立っていて人間を襲うこともある、と度々ニュースで目にします。 カラス...

小学生の陽一が、傷ついたカラスの幼鳥を“ジョンソン“と名付けて世話をする‥‥というお話だったので、ほんわかした物語だと想像していました。でも、全く違っていて苦しい読書となりました。 この時期、カラスは産卵期で気が立っていて人間を襲うこともある、と度々ニュースで目にします。 カラスはゴミ捨て場も荒らすし、人間にとっては迷惑な存在。しかし、カラス目線で物語が進んでいったらどんな世界が見えるのか。 両親に守られていたヒナの時、陽一に助けられて愛情をたっぷり注がれた幼少期、表現できない不安の中にいた孤独な思春期、愛するパートナーと出会い世界が変わった青年期、そして親になり自分を犠牲にしてでも守りたいものの存在を知った喜び。 人間とカラス、何ら変わらないんだということをこの作品は訴えかけてきます。 そして、幼少期から常に男性や社会から虐げられてきたシングルマザーの陽一の母。 ジョンソンと陽一の母の苦しみ、陽一の悲しさがリンクしていき、読者の心も押しつぶされそうになる中、最後の最後に陽一から希望が感じられたのが救いでした。

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2024/01/06

泡泡読んでしまう。しめて2時間かな あんとはまた違う というか独特の作品でした。弱者の2つの物語 お母さんがかわいそうだよ、毎日買い物で1食分しか買ってないとか 管理人も自治会長の権力ないのにカサにかける誰も注意出来ない世の中 にスーパー店員 たかが店員だよ、なのになのにだよ。本...

泡泡読んでしまう。しめて2時間かな あんとはまた違う というか独特の作品でした。弱者の2つの物語 お母さんがかわいそうだよ、毎日買い物で1食分しか買ってないとか 管理人も自治会長の権力ないのにカサにかける誰も注意出来ない世の中 にスーパー店員 たかが店員だよ、なのになのにだよ。本を読んで久々に刹那になる 少年とカラスとシンクロしないで終わったって事

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2023/07/06

小説の内容が独特で最初は少し入り込みづらい部分があったがカラスの目線で物語が描かれており、とても新鮮だった。人間から毛嫌いされるカラスも実はこんな風に感じたりしてるのかな?と思ったら、カラスに対して少しは優しい気持ちになれそうです。 全体的に暗く悲しいお話しでした。

Posted byブクログ

2022/03/06

「あん」に続きドリアン先生の2作目。 何だか登場する皆んながかわいそうな話し・・・ 市長と町会長の憎たらしさが、担任の先生の優しさを際立たせる。 カラスの生態とカラスの気持ちがよくわかる。カラスのつがいは一生添いとげると聞いたことがあるが、ホントなんだと思う。これからカラスを見る...

「あん」に続きドリアン先生の2作目。 何だか登場する皆んながかわいそうな話し・・・ 市長と町会長の憎たらしさが、担任の先生の優しさを際立たせる。 カラスの生態とカラスの気持ちがよくわかる。カラスのつがいは一生添いとげると聞いたことがあるが、ホントなんだと思う。これからカラスを見る目が変わるな。今度、街中のジョンソンと緑光を探してみよう。 これはね、後からジワジワ来る小説。

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2019/04/09

数年前に「カラスの教科書」という本を読んで、その愛すべき生態や、卓越した頭脳に関心し、そして親近感を感じております。 昔はやはり怖いというイメージで見ておりました。何しろオーメンのカラスに襲われるシーンなんて子供の心に深い恐怖を与えてましたから。 所が良く見てみるととても綺麗な羽...

数年前に「カラスの教科書」という本を読んで、その愛すべき生態や、卓越した頭脳に関心し、そして親近感を感じております。 昔はやはり怖いというイメージで見ておりました。何しろオーメンのカラスに襲われるシーンなんて子供の心に深い恐怖を与えてましたから。 所が良く見てみるととても綺麗な羽根をしているし、目もなんだか可愛い。しかも結構大きいので近くに来ると威厳というか存在感がすごいです。 そんなカラスを拾った親子と、そこから旅立ったカラスのジョンソンが、世の中から弾かれながら懸命に生きていく姿を観察する事になるのですが、迫害具合がなかなか胸を抉ります。カラスはカラスであるというだけで殺され、親子はお金が無く母子家庭であるという所で躓き続けます。うちも母子家庭だったので、危ういバランスの中で生きていたのを今では感じます。何か少し歯車が狂っただけで一気に生活立ち行かなくなるんです。身につまされます。 カラスの視点を表現出来ているかは誰も分からないと思うのですが、カラスならばこれくらいの感情と理解力有りそうな気がします。これ読んでからカラス見かけると心の中で話しかけたりしてしまうんですよね。

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2019/02/02

拾ったカラスをジョンソンと名付けてかわいがる母子のお話。陽一がかわいそうでジョンソンもかわいそうで、陽一の母親も孤独でかわいそうだった。

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