あげくの果てのカノン(5) の商品レビュー
人の心は、頑として変わらないところもあれば 原型を忘却してしまうほど、変わってしまうところもある。 どちらにも、醜さと美しさが混在している。 そんなことを教えてくれた、シリーズだった。
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まさか打ち切りではあるまいと思うが、そう思いたくもなるような駆け足での幕切れで、なんとなく物足りない、これほど心を騒がせた物語が、こんなにあっさり終わっていいのかというもどかしさを感じる。しかし数多の伏線や、キャラクターの行く末を投げ捨てて、全力で自分の「あげくの果て」だけを披露...
まさか打ち切りではあるまいと思うが、そう思いたくもなるような駆け足での幕切れで、なんとなく物足りない、これほど心を騒がせた物語が、こんなにあっさり終わっていいのかというもどかしさを感じる。しかし数多の伏線や、キャラクターの行く末を投げ捨てて、全力で自分の「あげくの果て」だけを披露して見せたかのんという女は、最後まで彼女らしかったと言うこともできるなぁと思ったり。全ページがラスト1ページのためだけに存在したような、そんな最終巻だった。
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- ネタバレ
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どう終わるんだ終わるんだと…かのちゃん… とりあえずヒロが最後まで可愛くて報われなさすぎて最&高でした。 少しは学んだのか?大人になったのか?と思ったけどかのんはやっぱりせんぱいが大好き。かのんは変われないし変わらない。強い…強すぎる…。もうよく分からない、好きってなんだろう?かのちゃんみたいに他人に依存できないのである意味とても羨ましい。いや、他人に依存する自分が救いなのかな?居心地の悪さの先を常に求めてたのかな〜放棄だけど彼女にとっては幸せなのかな〜 自己肯定感って環境に恵まれなきゃ育たないものね。
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率直な感想として、自意識が低く、家族を喪失した哀しみを埋める為に依存症を発症させてしまった女の子の話。先輩の事は本当に好きだったんだろうが、好きな自分が好きで、他はどうでもいい、の「他」の中には本当は自分も含まれていないといけないのだが、そこまでの潔さもない。依存体質が何かのきっ...
率直な感想として、自意識が低く、家族を喪失した哀しみを埋める為に依存症を発症させてしまった女の子の話。先輩の事は本当に好きだったんだろうが、好きな自分が好きで、他はどうでもいい、の「他」の中には本当は自分も含まれていないといけないのだが、そこまでの潔さもない。依存体質が何かのきっかけで加速されると、そのきっかけがなければ、と考える所を、それさえ放棄している主人公はひたすら依存体質なんだなぁ、と言う気持ち悪さが際立つ。
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