空母を持って自衛隊は何をするのか の商品レビュー
2018年発売の本を再読。 ウクライナ戦争の状況進行中の必見は 第二章 ロシアの暴走が世界大乱の導火線となる です。著者は2018年の段階で1番危険なのはプーチンのロシアと喝破。その頃の我が国の主流権力者群は北方領土を返してもらおうとプーチン大統領に媚びてた時分か。もはや思い出し...
2018年発売の本を再読。 ウクライナ戦争の状況進行中の必見は 第二章 ロシアの暴走が世界大乱の導火線となる です。著者は2018年の段階で1番危険なのはプーチンのロシアと喝破。その頃の我が国の主流権力者群は北方領土を返してもらおうとプーチン大統領に媚びてた時分か。もはや思い出したくない黒歴史ね。 さすがは現代の軍学者。そこらのプロ外交官やプロ政治家とは見てるものも考えてる事も違いすぎる。 ロシア軍の弱さも、ロシア国内がプロパガンダに染まり情報的な異空間になってる事も、開戦前から続く米軍のウクライナ支援とその効果も、ロシアが核を恫喝外交の道具にすることもがっつり予見。 そして恐ろしい事に先制奇襲核攻撃がロシア軍の対NATO戦略の有力なプランで、むしろそこに唯一に近い勝機を見出してると著者は言い切る。 のだが、ロシア軍首脳部の言ってる事と彼らが持ってる兵器と彼らがやらねばならない事がチグハグだぞ???と軍学者が首をひねり悩んでる姿が目に見えるよう。プーチン大統領を含みロシア首脳部すら妄想世界で夢を見てる可能性も捨てきれないとか、ホントに4年も5年も前の著作なのかと少々戦慄。 よもやまさか我々は火の七日間(←ナウシカ)を経験する世代になるのだろうか?・・・独裁者の妄想におつきあいして? なんとも恐ロシアである(・_・;) 著者は資料の扱い方などで批判される事が多々ある人ですが、新しい技術や兵器の登場が世界の権力政治地図に及ぼす影響を読む能力や、地政学的な地殻変動の急所を察知する嗅覚は瞠目に値するかと。 在野でマイナーでサブカルな業界に置くには惜しい人材ですが、 あの独創的な著作群からみて、おそらく狷介でたぶん角のあるこの難物(←すみません)を使いこなせる器量人は温和な令和時代の我が国にはいないかな(-_-;) 伏竜を野に埋もれるまま放置する、日本はいまだ平和なりって事か〜(^o^)
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