海と月の喫茶店 の商品レビュー
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横溝香月 一緒に住んでいた祖母の死をきっかけに、海まで徒歩五分もかからない三重県尾鷲市三木里町から、海のない盆地の奈良県奈良市に高校二年の四月から住み始めた。 風希 香月の弟。中学一年生。 間宮立海 香月の隣に座る男の子。クラスの中心人物的存在。祖父の『くらげ喫茶』でお菓子を作っている。 青なんとかくん 青柳。クラスのムードメーカー。 間宮の祖父 夜から朝方まで開いている『くらげ喫茶』をやっている。元々はフリーのカメラマン。 澪 二十代くらいの、ショートカットにピアスをいくつもつけているおしゃれなお姉さん。 丸井 クラスメイト。ショートボブで、健康的な肌をしている女の子。 明菜 香月が引っ越す前の友達。 美穂 香月が引っ越す前の友達。 友利 香月が引っ越す前の友達。 翔子 丸井の友だち。 沙保里 香月の父の恋人。
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父子家庭で育ち、面倒を見てくれていた祖母の死をきっかけに、海が見える田舎から、海のない都会に引っ越した高校生の香月。 なかなか新しい学校に馴染めないまま時が過ぎ、隣の席の男の子がお菓子作りをしてることを知る。 そして、祖母が作ってくれていたようなお菓子を自分でも作りたいと思い、隣の席の男の子、立海に頭を下げお願いし、お菓子作りについて教えてもらうことに。 何度も挑戦するがなかなか上手くいかず、人と関わることを避け友達もできず、父の再婚の匂わせにモヤモヤし、昔暮らしていた田舎に帰りたいと思い、久しぶりにその時の友達と会って、たくさんの話をするが、自分がついていけない話ばかりされ、ここはもう自分の居場所じゃないんだと感じる。 自分に良くしてくれる立海や弟とでさえ、仲違いしてしまうが、それでも周りの人の手を借りながらも、成長していくお話。 私はお菓子作りが好きなので、この本を手に取って読んでみました。 なかなかお菓子作りが上手くできないのも、家族やクラスメイトと上手く関われないのも、昔の方が良かったと思う気持ちも、共感できました。 ですが、不器用でも頑張り屋さんの主人公を見て、私も頑張ろうと思えました。 特にラストは感動し、涙が止まらなかったです。 とても素敵な作品に出会えて良かったです。
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自分の居場所、か。香月はずっと探していたけれど、おじいさんが言うとおり、自分でつくってしまえばいいのかもなぁ。香月も風希もお父さんも、相手を思いやってるからこその衝突がもどかしかったけど、最後はきちんと言葉で伝え合えてよかった。 いいよさんの書く女の子は、読み始めはあれ、あんまり...
自分の居場所、か。香月はずっと探していたけれど、おじいさんが言うとおり、自分でつくってしまえばいいのかもなぁ。香月も風希もお父さんも、相手を思いやってるからこその衝突がもどかしかったけど、最後はきちんと言葉で伝え合えてよかった。 いいよさんの書く女の子は、読み始めはあれ、あんまりこの子好きじゃないかも、って思わせるんだけど、最終的には好きになるんだよな〜。立海くんとのくらげ喫茶でのやり取りもよかった。
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香月の気持ちがわかりすぎて、だけどもう大人なのでお父さんの気持ちもわかりすぎて。何か自分でもわからないくらい涙が出た。立海くんとの関係も甘酸っぱくてほほえましい。心がほっこりした。
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高校生の次女から借りた本。 家族で引越し、転校余儀なくされた主人公・香月。新しい学校に馴染めず、授業もついていけず、友だちも作れない。 お父さんには家事なんかしなくていい。自分のことをしなさい。と言われる。 私にもできるんだ!と見せたくて、おばあちゃんが作ってくれたおやつ以上のものを作りたいと、同級生の立海にアドバイスをもらいながら奮闘する。 が、うまくいかない。 ここには居場所がない。前にいた場所に戻りたい。と願う。 だけど、前の学校の友だちと会っても、時は流れていて話が合わない。自分の居場所はここにはもうなかったと泣きながら立海に電話する。 「香月は強いよ。1人でがんばろうとする。」そう励まされ家に戻る。 そんな立海とも仲違いしてしまうが、立海のおじいちゃんに手をさしのべられ立ち直る。 今まで作ってきたスイーツは自分でおいしいっと思ってきた?と尋ねられ気付く。 自分でおいしいと思わなければ、いつまでたってもおいしいものは作れない。 居場所だってそう。自分で作るものだ。探すものではない。 同じ年頃の娘を持つ親目線で、香月を応援しながら読んだ。 娘はこの家が私の居場所だと思ってくれてるだろうか… なにか嫌なことがあっても、おかえりって迎えてあげられる家を作りたいと思った。
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主人公の香月は、祖母が亡くなったことをきっかけに、三重県の海の近くの田舎から奈良県の町中に引っ越してきて、父親、中学生の弟との3人暮らしを始めた女子高校生です。転校先の高校のクラスに馴染めず、孤独な毎日を送っていて、友達ができないことを父親にも弟にも隠しています。そんなある日、隣...
主人公の香月は、祖母が亡くなったことをきっかけに、三重県の海の近くの田舎から奈良県の町中に引っ越してきて、父親、中学生の弟との3人暮らしを始めた女子高校生です。転校先の高校のクラスに馴染めず、孤独な毎日を送っていて、友達ができないことを父親にも弟にも隠しています。そんなある日、隣の席の人気者の男子生徒、間宮立海のノートを間違えて持って帰ってしまいます。中を開くと、スイーツのレシピがたくさん書いてありました。立海は夜だけ開いている喫茶店でスイーツを作っていることを内緒にしていました。立海の秘密を知った香月は、立海にスイーツの作り方を教えて欲しいとお願いします。祖母が作ってくれいていたおやつの思い出を胸に、自分の居場所を探す暖かい物語です。父親や弟との心のつながりや家族のあり方などに触れ、涙しました。
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2019/5/30読了。 頑固で料理がとっても下手な女子高生とお菓子作りがとっても上手な男子。 夜だけ営業の喫茶店。 父さんの再婚? おばあちゃんの味。
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父と弟の為に思い出おやつの進化版を作りたい香月と、友達には内緒で祖父の喫茶店でスイーツを作る立海。理想ばかり高くて普通を嫌う香月の意固地さ適当さに前半は若干苛立った。善意の裏を読むことも歯痒い。自分の弱さや居場所と泣きながら格闘する様子が胸を打ち、終盤は父の恋人への対抗の溝化に一...
父と弟の為に思い出おやつの進化版を作りたい香月と、友達には内緒で祖父の喫茶店でスイーツを作る立海。理想ばかり高くて普通を嫌う香月の意固地さ適当さに前半は若干苛立った。善意の裏を読むことも歯痒い。自分の弱さや居場所と泣きながら格闘する様子が胸を打ち、終盤は父の恋人への対抗の溝化に一気に引き付けられた。
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一足お先に櫻さんご本人から献本いただき読了。 (サイン付きだぞー!羨ましかろう!(・∀・)) なんとも優しいお話です。 帯の煽りや、あらすじを読んだら、ふつう絶品スイーツが登場すると思うでしょうそうでしょう。(そうだった) もちろん美味しいおやつも登場するのだけれど、美味しくなる前の「成長途上時期」のものも登場するのが櫻いいよだなと思うわけです。不器用で、踠いて、足搔く。それをさせたら彼女の右に出るものはいないですよ。だからこそ香月の作る不器用なおやつが愛おしい。 大事な人をちゃんと大事にできるくらい、強くなりたい。その台詞にハートが痺れました。 強さをそんな風に表現できるのって素敵だなと。そう、誰かや何かを大事にするのって弱くちゃできないんだよなぁ。 それをこの年代向けの作品で読めたのがなんだかとても嬉しい。 個人的にはラストのひとこともすきです。 居場所を広げながら、過ごしていく。 居場所を見つける、とか、つくる、とかじゃなくて、広げながらっていいよね。最初は小さくとも少しずつ広げていけば、大の字で寝れるくらいの場所にはなるもの。 香月と立海があーだこーだ言いながら、くらげ喫茶で日々を平和にのんびり過ごしていくことを祈るばかり。 私的には弟くんが大好きですよ。かわいいからおやつで餌付けしたい(ダメだろ
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