鈴木心の撮影ノート の商品レビュー
写真家、鈴木心の商業写真を撮った時の照明セッティングなどの撮影ノートと、本人の紹介文と撮影された写真が見開きで紹介されている。 広告から物撮りまで、売れっ子であることが分かる、錚々たるお仕事。 撮影ノートはその時のカメラや照明の位置が記載してあるのだが、正直私レベルではなんの...
写真家、鈴木心の商業写真を撮った時の照明セッティングなどの撮影ノートと、本人の紹介文と撮影された写真が見開きで紹介されている。 広告から物撮りまで、売れっ子であることが分かる、錚々たるお仕事。 撮影ノートはその時のカメラや照明の位置が記載してあるのだが、正直私レベルではなんのこっちゃわからない。けれども、へー色々考えて、頭悩ましてるんだなーと思うだけで読んでいて面白い。 あとがきの歴代アシスタントたちが、鈴木さんのアシスタントは正直「辛い」要求レベルが高く、つかれきってしまう。 と本音トークしているのが面白かった。 本文では、のほほんとマイペースに仕事しているようにも見えるのだが。 やはり、プロ中のプロになるには並大抵の信念で仕事していないんですね。 本人がこの本で書いている、中高生時代にこれといって部活等に打ち込んでいたわけではないが、ゲームセンターでゲームを極めたことが、結果的に仕事に活きているっていうのが、なんだか、アーティストっぽくて面白い話だなと思った。 王道の頑張りではないが、自分の好きなものをあきらめないで究めること、自分なりの価値観を持ち、世間からずれていようが、究める。 この姿勢が、帰宅部、ゲームセンターへ直行という形であらわれていたのかと思うと面白い。
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