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あいまいさを引きうけて の商品レビュー

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2020/07/16

ずいぶん前に 小澤俊夫さんの「講演会」でお話を 伺ったことがある ー気をつけよう 暗い夜道と ボランティア という標語?を ひょいと添えて 児童文学を用いて(振りかざして) 子どもたちに届けよう する 読み聞かせボランティアの方たちの 善意(価値観)の押し付けをしてしまう 大人...

ずいぶん前に 小澤俊夫さんの「講演会」でお話を 伺ったことがある ー気をつけよう 暗い夜道と ボランティア という標語?を ひょいと添えて 児童文学を用いて(振りかざして) 子どもたちに届けよう する 読み聞かせボランティアの方たちの 善意(価値観)の押し付けをしてしまう 大人たちのことを たっぷりのユーモアを交えて話してくださった 清水真砂子さんの講演録、エッセイ、評論を よむたびに あの時の小澤俊夫さんの言葉が蘇る 児童文学の専門家然とした人たちが 私の周りにも、結構いらっしゃる もううんざりするほどいらっしゃる その人たちは ご自分が どれほど 子どもたちと本とを 遠ざけているかがわかっていない この一冊では 終わりの方の 鶴見俊介さんとの対談が実に素敵でありました。 鶴見さんの ーこどもにむけて書かれた本を読む力を持つおとなは、 日本の中にいて世界をつくりかえる余力をのこしている という言葉を清水さんが紹介されている。 深い深い言葉である。

Posted byブクログ

2018/06/19

清水眞砂子 さんの最近の講演や対談などをまとめたもの。 都立多摩図書館のリニューアルオープンに際し行った講演が良かった。子どもの本に関わる仕事をしていると、誰でもが言われたことがあるであろう「夢のあるお仕事でいいですね」的な言葉。モヤモヤしながらもうまく言い表せない違和感を的確に...

清水眞砂子 さんの最近の講演や対談などをまとめたもの。 都立多摩図書館のリニューアルオープンに際し行った講演が良かった。子どもの本に関わる仕事をしていると、誰でもが言われたことがあるであろう「夢のあるお仕事でいいですね」的な言葉。モヤモヤしながらもうまく言い表せない違和感を的確に言い当ててくれる。 また、「子どもが孤独でいる時間」に書かれているように、一人でいるときの子どもの成長を許してくれない今の日本。何回も「そうだそうだ」「そういうことなんだ」と共感して読んだ。

Posted byブクログ