子どもの貧困 の商品レビュー
親の収入が少ない、十分な教育が受けられない、進学・就職に不利、更に下の世代も貧困に。 収入の低さや手当の低さがこのように貧困の連鎖を呼んでいる。 キッズドアの開催している学習会は単なる勉強を教えるプログラムではない。 社会技能、相手の話をきちんと聴いて理解したり、分からないことを...
親の収入が少ない、十分な教育が受けられない、進学・就職に不利、更に下の世代も貧困に。 収入の低さや手当の低さがこのように貧困の連鎖を呼んでいる。 キッズドアの開催している学習会は単なる勉強を教えるプログラムではない。 社会技能、相手の話をきちんと聴いて理解したり、分からないことを積極的に質問し、質問に適切に答える力などソーシャルスキルの育成に力を入れている。 子供の貧困というのは実態が見えづらいところに特徴があるが、出生数も100万人を割り、社会福祉費の負担が増大し、一人の若者が多くの高齢者を支えていく中で国を上げて子育て支援の充実が必要になっている。
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学校での勉強についていけない子供たちが、貧困の連鎖にいることは、ここ最近個人的に気になっているテーマなので、興味深く読んだ。 「勉強の仕方がわからない子たちに、勉強そのものを教える前に、基本的な勉強のやり方を教えてあげること」 これは学校教育でも、学習塾でも意外と見落とされている...
学校での勉強についていけない子供たちが、貧困の連鎖にいることは、ここ最近個人的に気になっているテーマなので、興味深く読んだ。 「勉強の仕方がわからない子たちに、勉強そのものを教える前に、基本的な勉強のやり方を教えてあげること」 これは学校教育でも、学習塾でも意外と見落とされている視点だとはずっと思っていた。 学校でできることには限界があり(何しろ、さまざまな家庭環境、能力の子どもたちを一斉に指導するのだ!)、学習ボランティアという形での支援を実践してきた筆者のこれまでの取り組みの事例や理念がわかりやすく書かれている。 「無償なのに、自分の勉強を、本気で応援してくれる大人がいる」という事実が、子どもたちの心を揺さぶり、将来に光を灯す、というのは、確かにボランティアだからこそなしえることだろう。 自分にできる支援の形を、改めて考える本になった。
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OECDの中で日本の子どもの貧困率は一番高い。でも、国は教育に予算をつけようとしない。ただ、だからといって、嘆いてばかりいては何も事は進まない。だったら、「自分たちができることをどんどんやっていけばいい」と、子どもの貧困のために行動を起こした著者。 著者の言うこと全てにその通り...
OECDの中で日本の子どもの貧困率は一番高い。でも、国は教育に予算をつけようとしない。ただ、だからといって、嘆いてばかりいては何も事は進まない。だったら、「自分たちができることをどんどんやっていけばいい」と、子どもの貧困のために行動を起こした著者。 著者の言うこと全てにその通り、とは思わないけれど、教えられることのほうが多かった。
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書店の書評コーナーで見つけて手に取った本。 日本の7人に1人の子どもは貧困である。信じがたいけれどこれが現実。このような家庭で育った子どもたちが大人になっても貧困から抜け出せない現状を打開するためにも、まずはみんなが知ることが大事なんだと思いました。物質的にも経験的にも貧しい子ど...
書店の書評コーナーで見つけて手に取った本。 日本の7人に1人の子どもは貧困である。信じがたいけれどこれが現実。このような家庭で育った子どもたちが大人になっても貧困から抜け出せない現状を打開するためにも、まずはみんなが知ることが大事なんだと思いました。物質的にも経験的にも貧しい子どもたちが1人でも減らせるように政府にも頑張ってほしい。興味深かったのは、貧困な家庭の子どもは、コミュニケーションの機会が少ないということ。確かに母子家庭で、母親が朝から夜中まで仕事をしてると親とのコミュニケーションもとれず、お金がないから外にも出られず会話もない。不登校になってしまえばなおさら。そういう子どもたちにコミュニケーションの機会を与える場でもあるタダゼミ。同じような場が全国に広がっていくといいな。
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