最後のレストラン(11) の商品レビュー
二つ目の大台に乗れますように、結構、ガチで願っている おおひなたごう先生じゃ厳しいかもしれないが、藤栄先生なら、辿り着けるんじゃないだろうか 化けつつあるな、そう感じているのは私だけじゃないはずだ どこがどう変わってきているのか、上手く説明するのは難しいが、私的にはストーリーに感...
二つ目の大台に乗れますように、結構、ガチで願っている おおひなたごう先生じゃ厳しいかもしれないが、藤栄先生なら、辿り着けるんじゃないだろうか 化けつつあるな、そう感じているのは私だけじゃないはずだ どこがどう変わってきているのか、上手く説明するのは難しいが、私的にはストーリーに感じる味に、甘酸っぱさが増してきたように思う 自分がどのような状況に置かれているか、それを受け入れつつあるジャンヌが、神の使徒として生きていた頃には出来なかった恋に対して、大胆になり始めた事が理由だろうな 藤栄先生の作品は、『妖怪の飼育員さん』とこの作品しか読んでいないので、何とも言えないが、どちらの作品でもグッと来る深さを魅せてくれているので、恋愛ドラマでも、きっと、私の心を容赦なく揺さぶってくれるに違いない 来店する偉人や英雄の生き方や個性に触れ、彼らの望みをアイディア溢れる料理で叶えてきた事で、園場さんも男として度量が大きくなりつつあるようだから、本筋の人間ドラマも、より面白くなりそうだ 改めて、もう一回、ドラマを作り直してほしいって気持ちが強まった この(11)でも、誰もが知っている歴史上の有名人が、「ヘブンズ・ドア」の扉を潜り、園場の料理を口にしている その中でも、特にインパクトがある話を選ぶのなら、やはり、豊臣秀吉一択だろうな 若かりし頃の秀吉と、老いてしまった秀吉が共に来店しまうって展開が相当に攻めている。タイムパラドックスはいいのか、とツッコミたくなるが、その辺りも解決されちゃうのが、園場さんらが巻き込まれている事態なのか 若く、野望に燃えているからこそ、イケイケドンドンなのも秀吉だし、長く生きた分だけ、辛い絶望も味わって、かつての精悍さも枯れたのも秀吉だ 老い、死の足音が聞こえる年齢になり、これまでの行動を悔いる事もある けれど、夢を叶えようとガムシャラに生きた時間は無駄じゃない そう思わないと、何か寂しいし、死ぬに死ねない 天下人に“なってしまった”事で生じた、秀吉の心の穴を、料理で見事に埋めた園場さん、さすがだ 園場さんは、秀吉のようにデカい夢なんか持てない性格だけど、客を満悦させる料理を出し続けるって夢と誇りは持っている ジャンヌが惹かれていくのも納得だ そんなジャンヌが、GUEST.52「ジル・ド・レ様」で、世間に自分の姿が予想外のイメージ図で浸透している事に戸惑っているシーンでは、つい、噴いてしまった ここで、Fateネタをブッ込んでくるとは、さすがっす この台詞を引用に選んだのは、藤栄先生の人柄が見えるなぁ、と感じたので 他の人の人生を羨ましい、と思っていたかもしれない藤栄先生も、今や、他人に人生を羨ましい、と思われる漫画家になりつつある それは羨みながらも、怨まず、妬まず、自分の人生と世界は、自分で開拓していくしかない、と諦めなかったから 人は、どんなに辛くても、自分の物差しを杖にして歩いていくしかない 豊かな生き方にするも、乏しい生き方にするも、自分次第 辛さの後に楽しい事が待っているなんて保証はない、けど、辛い時に足を止めてしまったら、宝箱がある場所に辿り着けない もしかしたら、その宝箱を開けたら、楽しくなるかもしれない 人生の醍醐味ってのは、その中身の分からない宝箱まで辿り着くまでの道程と、鍵を開くまでの過程かもしれないな
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おっと、豊臣秀吉ってまだでしたか! 凌はもちろん、他のキャラクターたちにも 舞台であるヘブンズドアにも、 大きな波がやって来つつあるようですね。 特に自分の気持ちに気づき始めたジャンヌ、 今後がとても気になります。 しかし、秀吉の身体的特徴については初めて知りました。
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