シーア派とスンニ派 の商品レビュー
イスラムと言えばこの人、池内恵さんの著書。 シーア派とスンニ派の違いが何度見ても覚えられなくて手に取った。宗派の成り立ちから丁寧に書かれていてとても分かりやすかった。 国を越えて宗派の違いで集まり、中東の国や欧米も自国の有利な政権を確立させる為に手を出すのでなかなか平和が訪れない...
イスラムと言えばこの人、池内恵さんの著書。 シーア派とスンニ派の違いが何度見ても覚えられなくて手に取った。宗派の成り立ちから丁寧に書かれていてとても分かりやすかった。 国を越えて宗派の違いで集まり、中東の国や欧米も自国の有利な政権を確立させる為に手を出すのでなかなか平和が訪れない。 誰しも平和が良いと思うのだけど、主義主張が異なると仲良くという訳にもいかないのだろうか。出口が見えなくて暗澹とした気持ちにもなった。 今までイスラム世界の事は他人事だったのだがこれから移民として日本にもイスラムがやってくるのかなと思う。もう少しイスラム世界について解像度をあげたい。
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サイクス=ピコ協定の呪縛と本書の2冊で、今回のパレスチナ危機事態を少し俯瞰して見ることができるようになった気がします。 イラク戦争におけるアメリカの戦略的失敗についてのくだりは、正に目からウロコの冷徹な解説でした。
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前作に引き続き歴史的な背景を豊富に踏まえて、現在よく言われる「シーア派とスンニ派の対立」とは何かをわかりやすく解説しています。 レバノンについても1章割かれていました。改めて、レバノンについてはほかの書籍なども読んでもっと知りたいと思いました。
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ほとんどの日本人と同じく、イスラム教についての知識を体系的に学んだこともない自分にとって、入門となる一冊。「スンニ派」と「シーア派」という言葉自体は聞いたことがあってもそもそもその意味すら知らなかったが、著者の丁寧な解説によって、少しずつ理解が深まっていくようにできている。 中...
ほとんどの日本人と同じく、イスラム教についての知識を体系的に学んだこともない自分にとって、入門となる一冊。「スンニ派」と「シーア派」という言葉自体は聞いたことがあってもそもそもその意味すら知らなかったが、著者の丁寧な解説によって、少しずつ理解が深まっていくようにできている。 中東で現在進行形で起こっている争いについて、理解するための基本事項を教えてくれるとと同時に、より深く勉強をしたくなるようにうまく書かれている、よい教科書だと思う。
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シーア派とスンニ派の宗派対立という図式について、皮相的な見方であるとして、教義としての対立でなく、あくまで利害対立であることを説明している。宗教が生活に根差してない日本人には想像できないが、日本人から見ると、宗派を教義の違いからの衝突ではなく、むしら政治や会社で見られる派閥の対立...
シーア派とスンニ派の宗派対立という図式について、皮相的な見方であるとして、教義としての対立でなく、あくまで利害対立であることを説明している。宗教が生活に根差してない日本人には想像できないが、日本人から見ると、宗派を教義の違いからの衝突ではなく、むしら政治や会社で見られる派閥の対立と見た方がしっくりくる感じがした。
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いろいろな軸で説明されていて、理解が深まったと思う。 トーマス・フリードマンとニューヨーク・タイムズについてバッサリ切っていて、物事は両方の面から見ないといけないなあと改めて自戒。 これは、イスラム社会のように、自分の住んでいる社会と仕組みや習慣が違う社会を見るときにも、忘れては...
いろいろな軸で説明されていて、理解が深まったと思う。 トーマス・フリードマンとニューヨーク・タイムズについてバッサリ切っていて、物事は両方の面から見ないといけないなあと改めて自戒。 これは、イスラム社会のように、自分の住んでいる社会と仕組みや習慣が違う社会を見るときにも、忘れてはいけないと感じた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
現在の中東情勢が「宗派主義化」されている状況を、イラン革命、イラク戦争、レバノン情勢の分析を通して説明されています。宗派に基づくコミュニティ間の対立が生じた経緯、現在のイラク、シリア情勢が「宗派対立」であると言い切れない複雑な構造を、コンパクトな本書の中で簡潔にまとめられていて、大変勉強になりました。
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中東の情勢において、イスラムに限らず宗派が人々を分断する枠組として利用されてきた経過を、わかりやすく教えてくれた。
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