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人に話したくなる世界史 の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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2020/11/01

世界史の小ネタを集めた本。世界史というか、大航海時代以降のヨーロッパ中心。 1つの賞は短めだが概要が良くまとめられており、参考文献も載っているので、これを入口に深めるにはいいかも。 ヨーロッパからアジアにまたがる、インド洋の商業ネットワークの存在、それを支えていたイスラム商人など...

世界史の小ネタを集めた本。世界史というか、大航海時代以降のヨーロッパ中心。 1つの賞は短めだが概要が良くまとめられており、参考文献も載っているので、これを入口に深めるにはいいかも。 ヨーロッパからアジアにまたがる、インド洋の商業ネットワークの存在、それを支えていたイスラム商人などは新鮮な情報だった。後のスペイン、ポルトガル、オランダ、そしてイギリスがアジアを支配していったのも、実はそうした下地があってこそ可能だったことが理解出来る。 イギリスがヘゲモニー(覇権)国家となれた理由なども語られ、非常に興味深かった。

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2020/09/12

経済や民族の動きから世界史を紐解くと面白い。 時代順や場所に沿って年表とかをつけながらこの視点で読み解く世界史の本を出してほしい! そうすれば世界の歴史をもっと簡単に楽しく紐解けるはず。 各章の後に載っている参考文献もめちゃくちゃためになりそう。 入門編としてとても良い本だと思う...

経済や民族の動きから世界史を紐解くと面白い。 時代順や場所に沿って年表とかをつけながらこの視点で読み解く世界史の本を出してほしい! そうすれば世界の歴史をもっと簡単に楽しく紐解けるはず。 各章の後に載っている参考文献もめちゃくちゃためになりそう。 入門編としてとても良い本だと思う。

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2019/06/30

物流から見た近世ヨーロッパ史。教科書で習ったのとは、かなり違う。目から鱗とはこのことかしらん。物流が歴史を進ませる本流なのかと思わされる。軽い題の印象より内容は深いと思う。

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2019/02/18

高校の時の世界史を学んだ時には、現在の国が過去にどんな歴史を辿ってきたのか、という視点に縛られてしまい、地域や民族という観点から俯瞰的に歴史を考えることが出来ずに苦戦したのを覚えています。 本書では、アレスサンドロス大王から母を訪ねて三千里まで、様々なトピックを切り口に、当時の...

高校の時の世界史を学んだ時には、現在の国が過去にどんな歴史を辿ってきたのか、という視点に縛られてしまい、地域や民族という観点から俯瞰的に歴史を考えることが出来ずに苦戦したのを覚えています。 本書では、アレスサンドロス大王から母を訪ねて三千里まで、様々なトピックを切り口に、当時の情勢を明快に解説してくれています。 特に興味深かったのは、確率論のきっかけとなったフェルマーとパスカルの往復書簡についてです。二人はサイコロによるギャンブルをする場合の賞金の分け方について手紙で数学的議論を交わします。 現在の生命保険や損害保険は、確率・統計学なくして成立しえませんが、その端緒が17世紀の二人のフランス人の手紙のやり取りにある、という事実に大変感銘を受けました。いつの時代も、未来を切り開くのは個人の発想と他人とのアウトプットなのでしょう。

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2018/11/17

歴史というと、年号を覚えて、普段使わないような難しいことをひたすら覚えて、同じような名前が何度も出て来るのを覚えて......。 そんな、恐ろしく退屈な暗記科目、と思ってはいないだろうか。 あるいは、そんなの誰も知らねえよ!と叫びたくなるようなマニアックな問題にさらされ、しかしマ...

歴史というと、年号を覚えて、普段使わないような難しいことをひたすら覚えて、同じような名前が何度も出て来るのを覚えて......。 そんな、恐ろしく退屈な暗記科目、と思ってはいないだろうか。 あるいは、そんなの誰も知らねえよ!と叫びたくなるようなマニアックな問題にさらされ、しかしマニアックな人々はそれを常識とでも言わんばかりに平気で解いて、テストでの屈辱を覚えたりしてはいないだろうか。 しかし本来歴史とはそういった学問ではないはずだ。 人の営みというものは面白く学びを得られるもののはず。 本書はそこに焦点を当てて、少し変わった角度から現代との関わりを感じさせる構成になっている。 例えば、ヴァイキングとイスラーム商人、織田信長とイエズス会、数学者が作った保険など、ブックガイドもついており、好奇心を刺激する。 フェルマーが作った保険の基礎、「確率論」。 それぞれ数学者、保険、確率論と区切ると全然面白くないし、覚えられない。 でも、自分に引き寄せて「未来を予測する方法」を知ると、その偉大さと、世界と歴史がどうつながっているかわかり、興味がわく。 本書は高校世界史の知識があれば、さほど難しいものではない。 ちょっと優秀な中学生であれば、知っていることもあるかもしれない。 でもそうでない、普通の読者は、教科書や教師を離れて別の視点を得ることで、今までバラバラになっていた知識が統合する面白さを感じられるし、何より歴史、つまり「未来」に向けて学問が目指すものを理解し、定着させることができる。 学ぶことの面白さを感じさせる良い本だ。

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2022/03/13

新書ながら世界史のエピソード・うんちくが満載 私としては大いに刺激を受けた より深く極めたいテーマは、それぞれの参考図書にあたれば良いと思う 歴史を生き生きと学ぶことのできる貴重な一冊でした 1.交易の価値 侵略・征服というほうが華々しいが、現実には双方がWin-Winとなる交...

新書ながら世界史のエピソード・うんちくが満載 私としては大いに刺激を受けた より深く極めたいテーマは、それぞれの参考図書にあたれば良いと思う 歴史を生き生きと学ぶことのできる貴重な一冊でした 1.交易の価値 侵略・征服というほうが華々しいが、現実には双方がWin-Winとなる交易の意義が大きい ただし「アヘンと奴隷の貿易」のように、交易とは言えない場合もある ちなみに、奴隷は綿花と、 1-2.「輸送」を握る者が交易を支配する 大航海時代のポルトガル・スペイン 大英帝国 現在の国家をベースに盛衰を見ると誤る スペイン国王の領地 イエズス会も布教と交易特に軍事商品鉄砲・大砲  2.イスラム・インド・中国の存在感も 世界史の中で、欧米が主導したのは産業革命以降のここ3百年 それまでは、他の地域が高い文明・産業を誇っていた 現代の世界史はそこへ触れることが少ない 3.グーテンベルグの印刷革命 聖書を大衆に 宗教改革 文字を大衆化 ビジネス文書を標準化 当時より、欧米は「標準化」と手数料ビジネスモデル作りが巧い

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2018/09/09

網羅的では全くないけど、エピソードの積み重なって世界史全体になっていくと思うので、面白いとこだけつまみ食い的な本書は面白い取り組みだと思う。 はじめのほうのエピソードは面白かったかな

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2018/07/03

2018066 主にヨーロッパの大航海時代のお話、バイキング、保険の発展、イギリスやアメリカのヘゲモニー国家のあり方など。 母を訪ねて三千里の時代は、ヨーロッパが発展して成熟していくなかで貧困国に投資する方が儲かる時代。だからマルコの母はブエノスアイレスに出稼ぎに行ったという...

2018066 主にヨーロッパの大航海時代のお話、バイキング、保険の発展、イギリスやアメリカのヘゲモニー国家のあり方など。 母を訪ねて三千里の時代は、ヨーロッパが発展して成熟していくなかで貧困国に投資する方が儲かる時代。だからマルコの母はブエノスアイレスに出稼ぎに行ったというもの。 ひとの流れとお金の流れはいつの時代も一致していると思いました。

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2018/06/19

歴史教科書だけでは決して学べない、ヘゲモニー、交易ルート、英仏の比較、イタリア移民など、知的好奇心をくすぐる構成。 各章毎に、知識の深掘りを目指すためのブックガイドもありがたい。 新書の限界なのか、遠慮がちな著者の性格なのか、論拠が足りない気がする。

Posted byブクログ