福家警部補の考察 の商品レビュー
福家警部補シリーズ第5集。地位と愛情を天秤にかける医師の誤算(『是枝哲の敗北』)、夫の企みを知って機先を制する料理好きな妻(『上品な魔女』)、身を挺して師匠の名誉を守ろうとするバーテンダー(『安息の場所』)、数年越しの計画で恋人の仇を討つ証券マン(『東京駅発6時00分のぞみ1号博...
福家警部補シリーズ第5集。地位と愛情を天秤にかける医師の誤算(『是枝哲の敗北』)、夫の企みを知って機先を制する料理好きな妻(『上品な魔女』)、身を挺して師匠の名誉を守ろうとするバーテンダー(『安息の場所』)、数年越しの計画で恋人の仇を討つ証券マン(『東京駅発6時00分のぞみ1号博多行き』)の計4編。 犯人の取りこぼしを確実に拾っていく福家さんは相変わらず。全体的にアクは薄くなったような。今回わりと優秀な犯人が多くて、福家さん勘違いパターンもあんまりしつこくなくて良かった。好きなのは東京駅〜、スリリングで良かったしまわりの捜査員もちゃんと優秀なのがわかって楽しい。上品な魔女は怖くて嫌な女感がよく出ててそれも好き。
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いつもの倒叙ミステリ福家警部補シリーズの新作。 いろんな意味で「いつも通り」な感じではありました。コロンボやそのオマージュドラマの古畑任三郎なんかもそうですが全体的にコメディ色が強いんですよね。どことなくとぼけた味わいがあるというか。そこへいくとこのところの福家警部補は、ページ数...
いつもの倒叙ミステリ福家警部補シリーズの新作。 いろんな意味で「いつも通り」な感じではありました。コロンボやそのオマージュドラマの古畑任三郎なんかもそうですが全体的にコメディ色が強いんですよね。どことなくとぼけた味わいがあるというか。そこへいくとこのところの福家警部補は、ページ数なんかの兼ね合いがあるのかわかりませんが、コメディ色がだいぶ薄めな印象。そうなってくると「犯人だと半ば確信があるのにねちねちと追いつめてぼろをださせる」みたいな、まるで刑事側が悪役っぽい雰囲気すらでてきちゃったりするなあ。。と。短編集なんだし、一編くらいは馬鹿馬鹿しいくらいの話が挟まった方が読後感がだいぶかわるかも。 「いつも通り」とは書いたものの、2本目の「魔女」はちょっと違った犯人で面白かったです。もうちょっと粘ってくれても楽しかったな。
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安定の面白さ。偶然がすぎることもそれはそれで良し。魔性の女っぽい人がでてくるが、あんな人が近くにいると調子が狂って自滅することもあるのね。びっくり。
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+++ 地位と愛情を天秤にかける医師の誤算(「是枝哲の敗北」)、夫の企みを察知し機先を制する料理好きな妻(「上品な魔女」)、身を挺して師匠の名誉を守ろうとするバーテンダー(「安息の場所」)、数年越しの計画で恋人の仇を討つ証券マン(「東京駅発6時00分 のぞみ1号博多行き」)――犯...
+++ 地位と愛情を天秤にかける医師の誤算(「是枝哲の敗北」)、夫の企みを察知し機先を制する料理好きな妻(「上品な魔女」)、身を挺して師匠の名誉を守ろうとするバーテンダー(「安息の場所」)、数年越しの計画で恋人の仇を討つ証券マン(「東京駅発6時00分 のぞみ1号博多行き」)――犯行に至るさまざまな事情と慮外の齟齬。透徹した眼力で犯人の思惑を見抜くシリーズ最新刊。 +++ ドラマを観たときには、福家警部補は檀れいさんじゃないよなぁ、と思っていたのだが、映像の強さなのだろうか、ずっと檀れいさんに引きずられて読んでしまった。実際の(会ったことはないが)福家警部補は、もっと見た目は地味でキャラの立たない人だと思っているので、そんな彼女にぴったりと張り付かれると、心に疚しいところのある人にとっては、なんとも座りの悪い感じなのではないだろうか。今回も、事件発覚直後から、並々ならぬ観察眼と洞察力によって、真犯人に目星をつけ、すっと近寄ってピタッと張り付いている。その後のやり取りも、隙だらけな風でありながら、一分の隙なく論理的に追い詰めていくのが見事である。犯人は、彼女の姿を見た時点で自白したほうがいいと思うが、それでは読者が詰まらないので、これからも最後までじたばたしてほしいものである。次も愉しみなシリーズである。
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安心して楽しく読んでいられる。 ①「是枝哲の敗北」愛人を突き落として鉄棒で殺害。②「上品な魔女」料理好きな妻。太陽光発電研究をしている夫に殺されそうになった妻がバネルのネジを緩めて殺害。③「安息の場所」バーテンダー。氷のトリック。④「東京駅発6時00分 のぞみ1号博多行き」恋人...
安心して楽しく読んでいられる。 ①「是枝哲の敗北」愛人を突き落として鉄棒で殺害。②「上品な魔女」料理好きな妻。太陽光発電研究をしている夫に殺されそうになった妻がバネルのネジを緩めて殺害。③「安息の場所」バーテンダー。氷のトリック。④「東京駅発6時00分 のぞみ1号博多行き」恋人の仇を討つ証券マン。 偶然なんだけど④がスリリングで面白い。ドラマにしてもいい感じだ。
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福家警部補シリーズ第5弾。 シリーズ化も進むと、福家さんも成長して、忘れ物も少なくなってきたのかな。 優秀なのはわかるけど、犯人を追い詰めたら、あっさり自白って、ページ数の関係? なんか、淡々としすぎて、ちょっと物足りなくなってきた。
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いつのまにかシリーズ5冊目。『福家警部補の〜』というタイトルも5つ目ともなると覚えきれず、「これ読んだっけ?」ということになるので、できればタイトルにナンバリングしてほしい… 相変わらず不眠不休の福家だが、今回は列車の中で隣りに座る殺人犯を追いつめるなど異色な話もあって面白かった...
いつのまにかシリーズ5冊目。『福家警部補の〜』というタイトルも5つ目ともなると覚えきれず、「これ読んだっけ?」ということになるので、できればタイトルにナンバリングしてほしい… 相変わらず不眠不休の福家だが、今回は列車の中で隣りに座る殺人犯を追いつめるなど異色な話もあって面白かった。「上品な魔女」の犯人は面白いキャラなので長編になってもよかった気がする。 最終話では「どうぶつ係」の須藤さんの名前も登場するなど、遊び心もあり。
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福家警部補、あいかわらずだー。 殺人犯は、もちろん、逮捕されて罪を償うべきなのだけど、安息の場所は、切なかった。 上品な魔女は、怖いー。 今回はあまり出番のなかった日塔だけど、実にいい味で、好き。
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「警視庁総務部動植物管理係(警視庁いきもの係)」の登場人物が出てきたり、福家警部補のドラマ版オリジナルの話に若干触れている等々遊び心を感じさせた。いつもながら登場人物達の会話が小気味良い。『上品な魔女』と『東京駅発6時00分 のぞみ1号博多行き』が印象的だった。前者は犯人の独特な...
「警視庁総務部動植物管理係(警視庁いきもの係)」の登場人物が出てきたり、福家警部補のドラマ版オリジナルの話に若干触れている等々遊び心を感じさせた。いつもながら登場人物達の会話が小気味良い。『上品な魔女』と『東京駅発6時00分 のぞみ1号博多行き』が印象的だった。前者は犯人の独特な部分にゾッとさせられたのと意外なラストは新たな試みのように感じられたし、後者は倒叙形式に安楽椅子探偵のような部分があって、シリーズ初の新たな試みだったのでは無いかと思った。最後の犯人の台詞に再戦があるような含みを持たせるようなラストだったことと福家警部補が向かった先も気になるので次シリーズも楽しみです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
【収録作品】是枝哲の敗北/上品な魔女/安息の場所/東京駅発6時00分のぞみ1号博多行き 最終話は、日塔・桜井コンビとのコラボで、須藤の名前もちらっとでてきたのが楽しい。解決方法がやや強引なところもあるけれど、知恵比べは面白い。福家さんは相変わらず人間離れしている一方、二岡くんは不憫。
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