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ペンギンは空を見上げる の商品レビュー

3.7

21件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    9

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    7

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2024/06/23

12歳の子どもたちにエールを送りたいです。見上げて見上げてやりたいことに向かって行ってほしい。そして、本当の友達は探さなくても、直感的に見極めているのかもしれません。

Posted byブクログ

2024/02/05

宇宙がメインの話だと思ってたら違った けどおもしろかった!! 小学生の語彙力じゃないって思うところがいくつもあった笑

Posted byブクログ

2022/11/07

なるべく自分の力だけで風船ロケットでの大気圏突破に挑戦している小学6年の佐藤ハル。幼馴染の三好以外とは過去のある出来事が原因でクラスから孤立しているし両親ともぎくしゃくしているが、NASAかJAXAでのロケットのエンジニアを目指して一人静かにこつこつと研鑽している。ある日クラスに...

なるべく自分の力だけで風船ロケットでの大気圏突破に挑戦している小学6年の佐藤ハル。幼馴染の三好以外とは過去のある出来事が原因でクラスから孤立しているし両親ともぎくしゃくしているが、NASAかJAXAでのロケットのエンジニアを目指して一人静かにこつこつと研鑽している。ある日クラスに金髪碧眼の鳴沢イリスがアメリカから転校してくるが、彼女はある理由で自分から孤立の道へ。そんな二人があるきっかけで交流を始め、それぞれが自分を覆う殻に気付き、壊そうと挑戦していく。困難に直面したハルが他者に協力を要請出来るようになっていく過程が正に王道の青春小説で爽やか。ハルとイリスのぶつかり合いで時々疑問が生じていたけど、最後に全てが明かされるとそれまでの過程にしっかりとした根拠が土台となり爽やかさに重みが生じるのは見事。タイトルの意味が染みてくる。ミステリ·フロンティアこう来るか。

Posted byブクログ

2020/10/07

私と同じ北海道札幌市出身の作家。 メディアワークス文庫のライトノベル『終わりの志穂さんは優しすぎるから』を読んだことがある。 最近のライトノベルというと、いわゆる「なろう系」の異世界転生モノが乱発されているが、著者の作品は一昔前の独特なのんびりとした雰囲気を持ったライトノベルに近...

私と同じ北海道札幌市出身の作家。 メディアワークス文庫のライトノベル『終わりの志穂さんは優しすぎるから』を読んだことがある。 最近のライトノベルというと、いわゆる「なろう系」の異世界転生モノが乱発されているが、著者の作品は一昔前の独特なのんびりとした雰囲気を持ったライトノベルに近い。 本作は北海道の札幌近郊を舞台にしており、北海道らしいやはりのんびりとした空気が漂っている。 地名をぼかしているが実在する公園や施設も出てくるので、それらを知っている人はより作品に入り込むことができる。 もちろん知らなくても十分に伝わる魅力を持っている。 ストーリーは上記の内容紹介の通りでよくあるボーイミーツガールに見えるが、以前読んだストーリーの似ている『ひとりぼっちのソユーズ 君と月と恋、ときどき猫のお話』より遥かに面白いし伝わるものがある。 実際のところ、イリスと出会う前と後で、ハルの目指すものはそう変わらない。 たとえイリスがいなかったとしてもエンジニアを目指し続けていただろう。 でも、以前のハルには半ば自暴自棄になっているところがあった。 そのまま道を進んでいたら、たとえ心に決めたものがあっても途中で辛くなっていたと思う。 それがイリスとの交流によって、彼の中で納得したものができて、目標はより強固なものになった。 夢を持つこと、それに向かって努力すること。 それにまつわる爽やかさを持ったいい作品だった。 ただ、良くも悪くもライトノベルっぽいところがあって、イリスは小学6年生にしては幼すぎるし、ハルは同年齢にしては大人すぎる。 それがキャラクターとしての良さでもあるのだが、物語の力というかメッセージ性のある本なのでもう少しリアルにしてもよかったと思う。 また、東京創元社のミステリ・フロンティアというレーベルで発行されているが、次の展開を期待するようなミステリを想像すると肩透かしを食らうことになると思う。 ミステリ好きというよりは、良作のライトノベルを読みたいという人にお勧めしたい。

Posted byブクログ

2020/07/20

6年生のハルはNASAのエンジニアを目指し、今は風船ロケットをあげることに熱心。 友達はいないけど、三好くんから好かれている。 昨年、何かがあったらしい。そのため親ともうまくいってない。 アメリカきら金髪の女の子が転校してくる。 この子も友だちはいらないと言う。 などなどの伏線が...

6年生のハルはNASAのエンジニアを目指し、今は風船ロケットをあげることに熱心。 友達はいないけど、三好くんから好かれている。 昨年、何かがあったらしい。そのため親ともうまくいってない。 アメリカきら金髪の女の子が転校してくる。 この子も友だちはいらないと言う。 などなどの伏線があり、回収されていく。 切ないけど、前向きな。 これは児童書ではない?まぁ中学生には読めるから是非読んでほしいかな。

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2019/04/22
  • ネタバレ

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ペンギンは空を飛べない鳥だから主人公に例えられたのかな。 主人公が喋れない設定にする必要はないのかなと思う。

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2019/03/30

NASAやJAXAのエンジニアを目指す小学6年生の佐倉ハル。風船ロケットで地球の撮影に挑んでいるハルの小学校に金髪の転校生の女の子が現れる。心の琴線に触れるいい作品さと思う。

Posted byブクログ

2019/02/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なぜハルが孤立を選んだのか、その頑固さに胸が痛くなる。むしろ親に肩入れしたくもなるが、ハルは小学生なのだ。行き違いは当たり前。担任教師はいまひとつ頼りにならないが、悪いわけでもなく、むしろ周りの大人はちゃんと「大人」であることが心地よい読後感につながる。こんなにうまくいかないよと皮肉るより、大人のあるべき姿だととらえたい。

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2019/02/08

読後非常に爽やかな気持ちにさせてくれて、読んで良かったと思える本。 読んでる最中は、会話のやり取りの表現にクセがあると感じ、それが執拗なので「これ、筆者の表現の仕方なんだろうけどちょっと鬱陶しいなあ」なんて思いながら読み進めいたが、途中で、あ、なるほど・・そういう事だったわけね...

読後非常に爽やかな気持ちにさせてくれて、読んで良かったと思える本。 読んでる最中は、会話のやり取りの表現にクセがあると感じ、それが執拗なので「これ、筆者の表現の仕方なんだろうけどちょっと鬱陶しいなあ」なんて思いながら読み進めいたが、途中で、あ、なるほど・・そういう事だったわけね?!と、許せる展開に。 ちょっと生意気だけど賢く、一途な主人公と家族・友達との丁寧な描写のお陰で、小説の世界に入り込める。非現実的な所も少しあるかなー、と思っても、まあ、小説なのでそれもよし。少年が抱える葛藤、母親との軋轢、救いとなってくれる祖父の暖かさ。空への憧れ。涙が出てしまう場面も多々あった。 ミステリの要素もある。そして全てが分かった時に感じる題名の真意の切なさ。 子供が少し大きくなったら読んで欲しいな。

Posted byブクログ

2019/01/03

自分にしては珍しく読んだ、純文学小説(ビジネス本コーナーにあるような小説ならよく読むけど)。 内容は、NASAのエンジニアになりたい小学6年生の男の子(佐倉ハル)が、転校してきたハーフで金髪の女の子(鳴沢イリス)と出会うボーイ・ミーツ・ガールな話。 この話は風船ロケットを作って宇...

自分にしては珍しく読んだ、純文学小説(ビジネス本コーナーにあるような小説ならよく読むけど)。 内容は、NASAのエンジニアになりたい小学6年生の男の子(佐倉ハル)が、転校してきたハーフで金髪の女の子(鳴沢イリス)と出会うボーイ・ミーツ・ガールな話。 この話は風船ロケットを作って宇宙に飛ばそうという話なのだけど、この話で風船ロケットというのを初めて知った。というよりも、風船のようなもので、宇宙まで飛ばすことが可能ということを初めて知った。そんな高くまで飛ばすこともできるのか。 面白かったけど、文体がどこかのライトノベルみたいなのがちょっと気になった。自分が知っている作品だと、涼宮ハルヒシリーズのような感じで、いかにも、「やれやれ」と言いそうな。高校生ではなく、小学6年生の男の子にあまり似つかわしくない文体なのでそこだけ違和感があった。 そういえば、小学6年生で体育の着替えは男女同じクラスとあったけど、そういう学校もあるんだろうか。自分の時はたしか、小学5年生ぐらいから別々だったような……。 後、七夕のベガとアルタイルについて、1年に1度しか会えないのは可哀そうだというけれど、星の寿命は百億年なので、百年に一度でも一億回会えるから可哀そうではないという主人公の持論はちょっと笑った。確かにそういう考えもあるか。 ここから、勘の鋭い人なら分かるネタバレ。 先ほども面白いと書いたけど、久々に引き込まれるストーリーで面白かった。途中まで読んでいるときには、これはアニメ化や映画化したら見てみたいなと思ったぐらいだ。 ただ、ただ最後のほうで、今まで書かれていなかった主人公の特徴について書かれてあり、それはそれは驚愕した。と思いながらも、「いやいや、そんなはずはない」と思い、後からその特徴にあてはまらなかったと思われる場面をパラパラと読み返してみたけど、確かにその特徴があてはまるような書き方となっていた。 それどころか、主人公のハルが初めてイリスに話しかける場面では、はっきりとその特徴にあてはまる動作が書かれてあった。確かに、何でそんなことするんだとその場面を読んだときは少し違和感はあったけど、ただの癖であってそんな重要なこととは思わなかった。 と同時に、この作品を映像化するのは無理だと思った。やるとするなら、主人公の特徴を無くすか、最初から主人公の特徴を明かしておくかしかない。小説という文字しかない技法だからこそできた話だった(いわゆる、叙述トリック)。 どおりで文体にも違和感があったわけだ……。

Posted byブクログ