鏡じかけの夢 の商品レビュー
願いを叶えてくれる鏡のお話。 なきぼくろの鏡 ナルキッソスの鏡 繚乱の鏡 奇術師の鏡 双生児の鏡 表紙の怪しい感じに一目ぼれ。 帯にあったように清々しいまでのバッドエンドばかりでした。 いや、繚乱の鏡はハッピーエンドかも…ww 一つ一つの話は短いけれど、鏡がリレーのように人...
願いを叶えてくれる鏡のお話。 なきぼくろの鏡 ナルキッソスの鏡 繚乱の鏡 奇術師の鏡 双生児の鏡 表紙の怪しい感じに一目ぼれ。 帯にあったように清々しいまでのバッドエンドばかりでした。 いや、繚乱の鏡はハッピーエンドかも…ww 一つ一つの話は短いけれど、鏡がリレーのように人の手を渡っていき全体的には長編のようでした。 こういう構成とても好きです。
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磨くと願いが叶う鏡。 でもやっぱり願いを叶えるためには何かしらその代償はあるんだなと。 というか、誰かが不幸になるような願いはいけない、っていう道徳的な物語なのかも。
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ホラー系、連作短編集。 ヴェネツィアから流れ着いた一枚の鏡。その鏡は持ち主の願いを現実のものにするというが・・・。 脳病院に身を置く奥様と看護師、鏡研ぎ職人と美青年、舞台女優とパトロン、敗残兵と奇術師、サーカスに拾われた双子姉妹、戦前から終戦直後を舞台にした残酷な物語。 欲望に...
ホラー系、連作短編集。 ヴェネツィアから流れ着いた一枚の鏡。その鏡は持ち主の願いを現実のものにするというが・・・。 脳病院に身を置く奥様と看護師、鏡研ぎ職人と美青年、舞台女優とパトロン、敗残兵と奇術師、サーカスに拾われた双子姉妹、戦前から終戦直後を舞台にした残酷な物語。 欲望には限りがなく、手段も選ばなくなる。 後味の良い話ではなかった。 (図書館)
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短編なのでサクサク読める。 面白かったので、私は好きなテイスト。 ・泣きぼくろの鏡 結末は予想出来たが面白かった。 無限ループを連想させる。 ・ナルキッソスの鏡 せつない話だった。 これまた予想通りの結末だが、面白い。 ・繚乱の鏡 1番面白かった!! 榊は鏡にお願いではなく、自分の心の欲望を聞いたのかと思ったら、結局次のエピソードでどーなったか書いてあった。 ・奇術師の鏡 栄作は嫌なやつやなーと思ってたが正志と奇術をするよーになって、いいやつになってきた。 結末は予測通りやけど、正志はどーなるんやろ? ・双生児の鏡 あ〜あって感じの結末。恋愛モノが嫌いやから途中一瞬つまらんかったけど、なるほどと。
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願いを込めて磨くとその願いが叶うという謎の鏡を巡る五つの物語。 人を呪わば穴二つ、という感じの話もあれば、願いが叶った後に真実が分かるという皮肉な話もあったり、内容は様々だが、共通するのは願いを叶えるためには人の命が失われるということ。 何となく昔読んだ『悪魔の花嫁』のようなテイ...
願いを込めて磨くとその願いが叶うという謎の鏡を巡る五つの物語。 人を呪わば穴二つ、という感じの話もあれば、願いが叶った後に真実が分かるという皮肉な話もあったり、内容は様々だが、共通するのは願いを叶えるためには人の命が失われるということ。 何となく昔読んだ『悪魔の花嫁』のようなテイストも感じる。 真実は、鏡が願いを叶えるのではなく、人が自分の中の歪んだ欲望に忠実になってしまった結果なのだから、当然の結末と言って良いのだろう。 唯一良い話といえる『奇術師の鏡』、残された彼の幸せであることを願う、
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戦前から終戦直後、磨いた者の願いを叶える鏡に翻弄された人々。精神を病んだ人達の脳病院に身を置く奥様と看護婦、職人男性とナルシスト疑惑の美青年、少女歌劇で上り詰めたスタアとパトロン、敗残兵の奇術師と弟子、サーカスに拾われた双子姉妹。魅力的な切り取り。猿の手的神秘も真相付きの程好さで...
戦前から終戦直後、磨いた者の願いを叶える鏡に翻弄された人々。精神を病んだ人達の脳病院に身を置く奥様と看護婦、職人男性とナルシスト疑惑の美青年、少女歌劇で上り詰めたスタアとパトロン、敗残兵の奇術師と弟子、サーカスに拾われた双子姉妹。魅力的な切り取り。猿の手的神秘も真相付きの程好さで怖くなくほっとした。
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ヴェネツィアから流れ着いた一枚の鏡。 その鏡は持ち主の願いを現実のものにすると言い伝えられていた。 脳病院に身を置く奥様と看護婦、昔気質な鏡研ぎ職人と美青年、人気舞台女優と財界の黒幕。 禁断の鏡に魅入られた人々に訪れる、運命の行く末とは。 戦前から終戦直後を舞台に、狂瀾の愛憎劇が幕を開ける。 (アマゾンより引用) オムニバス形式の短編集。 サーカスのお話が好きだった。 最後のお話はうわーって思った。 私も騙されてたー
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一枚の鏡を巡って繰り広げられる短編集。どの話も最後は後味の悪い終わり方だという印象。願い事が叶う鏡であるが、入院患者の女性が持っている幸せなものを全てを手に入れて幸せそうに暮らしている看護師だが、それと引き換えに、良いものも悪いものも全て引き受けるという感じで、予想と違っていて愕...
一枚の鏡を巡って繰り広げられる短編集。どの話も最後は後味の悪い終わり方だという印象。願い事が叶う鏡であるが、入院患者の女性が持っている幸せなものを全てを手に入れて幸せそうに暮らしている看護師だが、それと引き換えに、良いものも悪いものも全て引き受けるという感じで、予想と違っていて愕然とする様子と最後には女性の同じ病気で病院に搬送されてしまった時、後悔の念にかられ、後味の悪さが印象に残った。すれ違う恋物語の話も、鏡を通して互いの羨望の眼差しや欲望、嫉妬が渦巻く感情が映し出され、後味悪い終わり方。
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鏡を前に、若く美しい女が髪を梳っていた。看護師の言葉にも、夫の言葉にも耳を貸さず、ただ鏡を見つめていた。女を世話する看護師は、いつしか彼女の夫に恋をしてしまった。ある時、夫から鏡の逸話を聞く。曰く、願いを込めて一生懸命磨き続ければ、いつか願いを叶えてくれる鏡だという。しかし鏡であ...
鏡を前に、若く美しい女が髪を梳っていた。看護師の言葉にも、夫の言葉にも耳を貸さず、ただ鏡を見つめていた。女を世話する看護師は、いつしか彼女の夫に恋をしてしまった。ある時、夫から鏡の逸話を聞く。曰く、願いを込めて一生懸命磨き続ければ、いつか願いを叶えてくれる鏡だという。しかし鏡であるがゆえ、思いもかけないところに反射して人生を狂わせてしまうのだと。それから看護師は、ある願いをこめて鏡を磨くようになった。(『泣きぼくろの鏡』) 曰く付きの鏡をとりまく人々の連作短編集。全5編。妖しく哀しいホラー。なかなか雰囲気たっぷりで後味悪しで良かった。こんな鏡、恐ろしいけど、見て見たいような気がする。
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ヴェネツィア製の美しく装飾の施された大鏡。持ち主の願いをかなえるといういわくを持つその鏡は、確かにそのいわれを無慈悲に叶えてゆくが… バッドエンドも辞さない姿勢の作者だと知っているからか、銘打たれているほど胸の悪い読み心地だとは思わなかったですし、ただ後味悪いというわけではなく...
ヴェネツィア製の美しく装飾の施された大鏡。持ち主の願いをかなえるといういわくを持つその鏡は、確かにそのいわれを無慈悲に叶えてゆくが… バッドエンドも辞さない姿勢の作者だと知っているからか、銘打たれているほど胸の悪い読み心地だとは思わなかったですし、ただ後味悪いというわけではなく、意外性もそれぞれの短編に施されていて小気味よくまとまっていると思いました。 どのお話でも人の欲や矮小さ、薄汚さが鏡を通して照らし出されていて厭らしさは感じます。 が、人間ってこういうところがある生き物だということをそれこそ鏡のように見せられているような感覚にもなりました。 鏡をふと覗きこんで映る自身に、言葉にはしなくとも愚痴のような妄想のような願いを抱くことは、だれにでもあることかもしれない。鏡が多くの人の想念を受け入れて受け入れ続けて何年も何十年もそれがつづけば、…いつしか、あらざる力を持つことも、あるのかもしれない。 …などと思ったのでした。
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