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元禄お犬姫 の商品レビュー

3.3

7件のお客様レビュー

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2023/08/11

元禄時代、生類憐みの令によって犬を「お犬様」と呼ぶようになっていた。 犬の扱いの上手い武家娘知世は「お犬姫」と呼ばれ、犬がらみの問題ごとに手を貸していた。 そんな中、犬を使って盗みをしたり騒ぎをおこしたりする「盗賊お犬党」が現れ、知世はその探索をする事に。 知世の恋模様も描かれ、...

元禄時代、生類憐みの令によって犬を「お犬様」と呼ぶようになっていた。 犬の扱いの上手い武家娘知世は「お犬姫」と呼ばれ、犬がらみの問題ごとに手を貸していた。 そんな中、犬を使って盗みをしたり騒ぎをおこしたりする「盗賊お犬党」が現れ、知世はその探索をする事に。 知世の恋模様も描かれ、また同時に赤穂浪士の物語も描かれていて読み応えがある。

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2021/03/27

いやもう、とにかく綱吉が悪い。 あの「生類憐れみの令」のせいでみんなどんだけ迷惑してんねん、という話だった。 というのは大袈裟かもしれないけど、過剰に犬を大事にするあまり、人も犬も無駄につらい目にあったり苦労したり死んだりと碌なことがない。 お犬様と呼ばれるようになって大事に...

いやもう、とにかく綱吉が悪い。 あの「生類憐れみの令」のせいでみんなどんだけ迷惑してんねん、という話だった。 というのは大袈裟かもしれないけど、過剰に犬を大事にするあまり、人も犬も無駄につらい目にあったり苦労したり死んだりと碌なことがない。 お犬様と呼ばれるようになって大事にされている犬たちも、捕まえられて閉じ込められて病気で死んだり恨まれたり、何にもいいことがない。 犬がかわいそう。 あの政策にも良い面もあったんだろうけど、デメリットがあまりにも大きかったなぁ。 なんでもやり過ぎは良くないということがよくわかった。

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2019/08/22

「生類憐れみの令」のもと、どんな犬でもたちどころに手懐けてしまうことから「お犬姫」と呼ばれている知世。 その“お犬様手懐け”特技(?)を活かして。色々なお犬様に関わる困りごとを解決していきます。 知世の、犬に対する愛情が温かく伝わってくるのが良いですね。 時代的に赤穂浅野家も関わ...

「生類憐れみの令」のもと、どんな犬でもたちどころに手懐けてしまうことから「お犬姫」と呼ばれている知世。 その“お犬様手懐け”特技(?)を活かして。色々なお犬様に関わる困りごとを解決していきます。 知世の、犬に対する愛情が温かく伝わってくるのが良いですね。 時代的に赤穂浅野家も関わってくるのですが、同著者の「四十八人目の忠臣」と通じるところがあると思いました。 諸田さんは元禄時代が好きなのですかね。

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2018/10/02

「生類憐みの令」の時代、犬小屋支配の助役の娘・知世は、どんな犬でも手なずけてしまうことから「お犬姫」と呼ばれていた。母親の療養のため、祖父・弟とともに剣術稽古場の離れに移り住むことになる。 世間では、犬を使った盗賊事件、赤穂浪士の仇討の噂がまことしやかに飛び交っていた。

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2018/07/09

この作者は初読。とても軽く、読みやすい時代物。短編的なイベントが起こりながらそれらが繋がっていくタイプ。メイン人物のお犬姫は犬小屋を支配する武士の娘で元禄の動物保護が過激な時代、赤穂浅野家に飼われていた犬を通してお犬姫たちも赤穂浪士たちと地味に関わっていく。赤穂事件のサイドストー...

この作者は初読。とても軽く、読みやすい時代物。短編的なイベントが起こりながらそれらが繋がっていくタイプ。メイン人物のお犬姫は犬小屋を支配する武士の娘で元禄の動物保護が過激な時代、赤穂浅野家に飼われていた犬を通してお犬姫たちも赤穂浪士たちと地味に関わっていく。赤穂事件のサイドストーリー的な面白い切り口。実は周りの人間たちは着々と準備してたのもこんな風にわかっていたんだろうか、と思わせる。読み終わってから装丁をみたら、ちゃんと討ち入りのイラストが描かれていて、こんなところにヒントがあったか、と思った。面白かった。

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2018/06/27

初出 2016〜18年「婦人公論」 どんな犬ともすぐに仲良くなれる「お犬姫」こと知世は、中野村の”お囲い”(生類憐れみの令で作られた野犬収容所)勤めの森橋家の娘で、療養中の母らと共に道場主の堀内家に居候し、素直でまっすぐな性格ゆえ、犬問題に悩む各方面に手を貸す。 犬を使った盗...

初出 2016〜18年「婦人公論」 どんな犬ともすぐに仲良くなれる「お犬姫」こと知世は、中野村の”お囲い”(生類憐れみの令で作られた野犬収容所)勤めの森橋家の娘で、療養中の母らと共に道場主の堀内家に居候し、素直でまっすぐな性格ゆえ、犬問題に悩む各方面に手を貸す。 犬を使った盗賊「お犬党」が身近にいたことがわかり、道場の門人で浪人の青年河合真之介と共に立ち向かうが、公儀の犬政策を恨み”お囲い”を混乱に陥れようするお犬党の策略によって危地に陥る。 このふたりが信頼し合い惹かれあう様子や、仇討ちに翻弄される人々、係わりになった赤穂藩の人々の難儀と仇討ちが、物語の色味を増している。 知世は『お鳥見女房』の珠世さんのようになりそうだな。

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2018/05/30

「生類憐れみの令」のもと、野犬も「お犬様」と呼ばれた元禄時代、どんな犬でもたちどころに手懐けてしまうという、一人の娘がいた。

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