酒場っ子 の商品レビュー
積読癖のため長いこと手をつけていなかった本書をついに読了。 購入時に著者に頂いたサインに日付があり2019,4,24となっている。2年もの間手を着けていなかったことになる、今回スマホを片手に登場するお店を地図に登録しながら読み進めたのだがかなりの数の店がすでに消滅していることを...
積読癖のため長いこと手をつけていなかった本書をついに読了。 購入時に著者に頂いたサインに日付があり2019,4,24となっている。2年もの間手を着けていなかったことになる、今回スマホを片手に登場するお店を地図に登録しながら読み進めたのだがかなりの数の店がすでに消滅していることを知るに至った。もっと早く読んでいたらそのうちのいくつかには訪問できたかもと深く後悔。 となると本書の酒場ガイドとしての機能は少し薄れてしまうようにも思えるがかといって本書が存在意義を失うことはないだろう。 歴史的に価値があるとされる建物や施設はたとえ取り壊されたとしてもかつてそこに存在したことを後生に伝える資料が多く残されるだろうがこの本に登場する酒場たちは消え去った際、その印象が留まることができるのは訪れた者たちの記憶の中のみ、そしてその記憶も次世代に継承されることもほとんど無い、なにしろそういったお店は著者の言葉を借りれば実在している時ですら見える人にしか見えないのだから。
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若手作家による酒場放浪記的な本です。 写真を使わず、文章だけで店の雰囲気を表現するのは 難しいと思いますが、見事に伝わってきます。 ポスト太田和彦か? 元々昭和的な街並みや、場末感のある場所が好きな ようで、東京では最近はなかなかそういう場所は 少なくなってきています。 な...
若手作家による酒場放浪記的な本です。 写真を使わず、文章だけで店の雰囲気を表現するのは 難しいと思いますが、見事に伝わってきます。 ポスト太田和彦か? 元々昭和的な街並みや、場末感のある場所が好きな ようで、東京では最近はなかなかそういう場所は 少なくなってきています。 ならば地方都市へ、ということで甲府などへ足を 伸ばして渋い居酒屋を探す行動力は魅力的です。 確かに地方都市にはまだまだ昭和は残されています。 でも今のうちです。
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酒呑み界のビックネームと言えば吉田類、太田和彦の二大巨匠がいます。所が本に関してはこの2人はあまり好みではありません。こればかりは個人の趣向なのでなんとも言えない所であります。酒場の本自体は大好きで、自腹で買う本の多くは酒場巡り本だったりします。 ここの所大好きなのは、雑誌「酒と...
酒呑み界のビックネームと言えば吉田類、太田和彦の二大巨匠がいます。所が本に関してはこの2人はあまり好みではありません。こればかりは個人の趣向なのでなんとも言えない所であります。酒場の本自体は大好きで、自腹で買う本の多くは酒場巡り本だったりします。 ここの所大好きなのは、雑誌「酒とつまみ」の大竹聡。この人のふにゃふにゃふらーりとした自然体の酒呑み文章は読んでいると本当に酒が飲みたくなってきます。妙な企画をする尖がりも有ってわくわくします。 そして最近ネットのデイリーポータルZでコラムを読んでいたパリッコの酒場巡りエッセイが満を持して登場しました。 このパリッコという謎の人物は若いのに酒場愛が炸裂しています。酒場の優劣ではなくてその酒場の良さを感じようとする謙虚な姿勢がとても好きです。ネットでもワクワクする読み物でしたが、本になるとまたそれはそれで愛おしいんですよね。本と酒って親和性高いと思うんです。僕的にはひっそり一人で行って本読みながら飲むっていうのやりたいんですけど、人によっては酒呑むところで本読むなって思う人もいるんでしょうね・・・。 知っている店や、地元の店なんかも出てきて、読んでいると今すぐ繰り出してぐいっと一杯やりたくなる事請け合いです。小さな個人店舗はもっとも雰囲気有りますが、パリッコさんは独自の視点で見ていて、店の優劣ではなくてシチュエーションの中で自分なりの風流さを見つける名人です。「チェアリング」という新しい概念を産みだしたのも彼で、チェアリングとは折り畳み椅子を持って、屋外で飲むという遊びであります。普通に考えたら暇なおじさんたちが公園でやっていた屋外呑みを、新しい切り口で仲間と楽しむ。頭が柔軟で素晴らしいし、想像しただけでも楽しいですよね。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
色々な飲み屋についての話。 行ったことのある店ない店、もう無い店。 それぞれに違う切り口で語る文才というかアイデアに感心する。 どの店にも愛情を持って書いていて読んでいて気持ち良い。
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安い!うまい!楽しい!居酒屋の紹介エッセイだが、閉店などマボロシの店も多く、ガイドに頼らず自分の足と心で探そうマイ居酒屋!というメッセージが伝わってくる
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酒場の詩人の第一世代といえば、吉田類と太田和彦の2名とするのが模範解答であろう。彼らに続く第二世代として、近年目覚ましい活躍を遂げているパリッコ氏による日本の清く美しい酒場を巡る店舗紹介のエッセイ集。 こういう本を読むと、まだまだ自分が知らない良い店がたくさんあることを知れて、...
酒場の詩人の第一世代といえば、吉田類と太田和彦の2名とするのが模範解答であろう。彼らに続く第二世代として、近年目覚ましい活躍を遂げているパリッコ氏による日本の清く美しい酒場を巡る店舗紹介のエッセイ集。 こういう本を読むと、まだまだ自分が知らない良い店がたくさんあることを知れて、今日も生き抜こう、という気分になる。これを見ていたら、新宿歌舞伎町の焼きとん屋の番番にまた行きたくなって仕方がない。
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明るく朗らかな酒飲みで読んでいて楽しい。 グルメ本というのでもなく、渋さやうんちくからも遠い、ただただ楽しく何でも美味しく食べて飲む本。
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