かぐや姫と浦島 の商品レビュー
かぐや姫が何故竹から生まれるのか、また、竹取物語のプロットが、かぐや姫が竹から生まれるシーンに始まり富士山の説話で終わる必然性とはなにか……、などの「言われてみれば……」な謎をかぐや姫を神仙文学の流れのなかに位置づけることによって紐解いていく。 まず筆者の参照する神仙文学の引き出...
かぐや姫が何故竹から生まれるのか、また、竹取物語のプロットが、かぐや姫が竹から生まれるシーンに始まり富士山の説話で終わる必然性とはなにか……、などの「言われてみれば……」な謎をかぐや姫を神仙文学の流れのなかに位置づけることによって紐解いていく。 まず筆者の参照する神仙文学の引き出しの多さに舌を巻く。正直、竹取物語そっちのけで中華神仙文学紹介本として読んでもよさそうなほど。 そして所謂名作とは、色々な切り口から色々な読み方ができるからこそ名作なのだなあと改めて思う。古典SF(笑)としても、ラブコメディとしても、そして今回のように神仙文学としても読み解けるし、読み方それぞれに面白い。 図書館で借りてきた本なのだけど、なかなか良かったから金銭にゆとりのあるときに買い直したいところ……。
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