恋するはぐるま(1) の商品レビュー

日月アスカ(著者)

2019/03/20

　緻密な設定で展開される壊れギャグ系恋愛四コマ漫画の一巻である。
　ネット連載に多く見られる一ページに横長の四コマを据えて物語るタイプの作品で、それ一辺倒ではないが基本的には四コマで一ネタが描かれている感じである。
　カバー裏に書かれたヒュミドール（と称される人型ロボット）の進化の歴史などは作り込みの細かい設定であるが、その設定をベースにだいぶ身も蓋もない壊れギャグが描かれている。
　頻繁に机や教室が壊れ、上階の窓からロボットや人が飛んでいく感じの物語である。

　思った以上のコメディ感に面食らった部分は正直あった。世界一ピュアなラブストーリーの煽りは、そういったギャップを狙ったものだろう。
　ただ、期待感と相反した効果があったと判断して、星四つ相当と評価したい。