最強の経営者 アサヒビールを再生させた男 の商品レビュー
前提として賢い方なのは言うまでもないけれど、何より人間味の溢れるトップだったんだろう。口は汚いが愛がある。やり口は好き嫌いあるかもしれないが温かみを感じる。それでいて根回しも怠らず年長者だろうが筋が通ってなければ日和もしない。小説だからあらましだけなんだけど、もっと、なんかこう、...
前提として賢い方なのは言うまでもないけれど、何より人間味の溢れるトップだったんだろう。口は汚いが愛がある。やり口は好き嫌いあるかもしれないが温かみを感じる。それでいて根回しも怠らず年長者だろうが筋が通ってなければ日和もしない。小説だからあらましだけなんだけど、もっと、なんかこう、日々一つ一つの物事に対する言動や考え方なんかを知ってる人に詳しく聞いてみたい。たくさんの経営者と話をする機会を沢山設けたい。
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アサヒビールの凋落に歯止めをかけ、トップダウンの意志決定と率先垂範の営業力、行動力等でシェア回復に多大なる貢献をした稀代の経営者、樋口廣太郎像を描く。オペラや絵画など文化事業への造詣も深く、その支援も惜しまなかった経営姿勢に惹きつけられる。
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5月の連休も終わり、ビールのおいしい季節になってきました。昭和61年当時、売り上げが低迷していたビール会社を社長のリーダーシップにより、どのように改革し、業界トップに押し上げたのか、興味深く学ぶことができます。 当時の京都府知事として、元理事長も登場されますので、是非ともビール通...
5月の連休も終わり、ビールのおいしい季節になってきました。昭和61年当時、売り上げが低迷していたビール会社を社長のリーダーシップにより、どのように改革し、業界トップに押し上げたのか、興味深く学ぶことができます。 当時の京都府知事として、元理事長も登場されますので、是非ともビール通の方はご一読ください。
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ビールの業界の勉強として面白そう、ということで買ってみたら、偶然にも起業闘争と同じ作者である高杉良の作品だった。何という偶然。 アサヒビールのスーパードライによる復活がどこまで凄まじかったかよく分かる。銀行から来た社長で、ここまでトップとして動ける人は稀有なんだろう。会うだけで感...
ビールの業界の勉強として面白そう、ということで買ってみたら、偶然にも起業闘争と同じ作者である高杉良の作品だった。何という偶然。 アサヒビールのスーパードライによる復活がどこまで凄まじかったかよく分かる。銀行から来た社長で、ここまでトップとして動ける人は稀有なんだろう。会うだけで感動する社員がいるなんて、どんだけ凄くて有名だったんだと思うと同時に、今時はそんな大企業どこにもないよなたぶん。隔世の感がある。 しかし一方で、アサヒビールの復活劇の裏で、この会社が同業者とどう違ったのかが気になるようになってしまった。キリンがトップの座に胡座をかいていたのか? アサヒの徹底的なマーケット調査があったのか? 樋口氏の活躍が後押ししたのは間違いないだろうが、そこだけではないはず。気になるなぁ。
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シェアの下降が止まらず「夕日ビール」と蔑まれたアサヒビールに、住友銀行から乗り込んだ樋口廣太郎。先例にとらわれず、ライバル会社に教えを請い、若い社員を硬軟織り交ぜながら鼓舞して、大胆な改革を次々と実践する。絶対王者を抜き去り業界のトップへと押し上げた逆転劇を、企業小説の名手が鮮烈...
シェアの下降が止まらず「夕日ビール」と蔑まれたアサヒビールに、住友銀行から乗り込んだ樋口廣太郎。先例にとらわれず、ライバル会社に教えを請い、若い社員を硬軟織り交ぜながら鼓舞して、大胆な改革を次々と実践する。絶対王者を抜き去り業界のトップへと押し上げた逆転劇を、企業小説の名手が鮮烈に描く!(e-honより)
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アサヒビール1桁シェアから トップシェアに持っていった凄腕経営者 松下幸之助とも比較された人物 現場で社員の士気を上げ、 叩き上げのプロパー社員を後継者として社長に起用、 元銀行マン住友副頭取からアサヒビール社長 前例がないからやる 掴めばチャンス、逃げればピンチ
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
現在はスーパードライなどの製品を筆頭に、ビール業界において圧倒的シェアを誇るアサヒビールにも「夕日ビール」と揶揄され、競合他社に後塵を拝していた時代があった。この低迷期に三井住友銀行副頭取の立場から再建を任され、社長に就任したのが樋口廣太郎である。この小説は樋口に焦点を当てたものである。 樋口は持ち前のリーダーシップと強いこだわりを生かし、時に周りを混乱させながらも改革を断行していく。特に以下の文章は印象に残った。 === 【仕事十則】 1.基本に忠実であれ。基本とは、困難に直面した時、志を高く持ち初心を貫くこと。常に他人への思いやりを忘れないこと。 2.口先や頭の中で商売するな。心で商売せよ。 3.生きた金を使え。死に金を使うな。 4.約束は守れ。守れない約束はするな。 5.出来ることと出来ないことをはっきりさせ、YES/NOを明確にせよ。 6.期限のつかない仕事は「仕事」ではない。 7.他人の悪口は言うな。他人の悪口が始まったら耳休めせよ。 8.毎日の仕事をこなしていく時、「いま何をすることが一番大事か」ということを常に考えよ。 9.最後までやり抜けるか否かは、最後の一歩をどう克服するかにかかっている。これは集中力をどれだけ発揮できるかにかかっている。 10.二人で同じ仕事をするな。お互いに相手がやってくれると思うから「抜け」ができる。一人であれば緊張感が高まり、集中力が生まれて良い仕事ができる。 「チャンスは貯金できない」 === まさに骨太な、現在では忌避されるような経営者。しかし、成功の裏には数多もの失敗があったはずである。 それらのリスクを背負いながらも、経営者としてやると決めたことを断行してく姿はまさに昭和の時代を思わせるものであり、現在このような意思決定をできる経営者はどのくらい存在しているのだろう。1つの側面を見て経営者を評するのではなく、改めてその根幹にある思想に思いを馳せることの重要性を痛感した。
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ものすごい気迫ある樋口廣太郎氏の生き様がありありと文字に起こしても伝わってきます。このような方と間近で仕事が出来れば時代を動かしているような心持ちでいれるのではないでしょうか。自分には厳しそうですが、、
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アサヒビール中興の祖、樋口廣太郎氏の業績を称える本。 昭和60年頃、アサヒビールはシェア下落が止まらず「夕日ビール」と蔑まれていた。 住友銀行から送り込まれたバンカーの樋口氏。強力なリーダーシップを武器に社員を鼓舞しながら、新商品のスーパードライの発売と、古くなったビールの回収...
アサヒビール中興の祖、樋口廣太郎氏の業績を称える本。 昭和60年頃、アサヒビールはシェア下落が止まらず「夕日ビール」と蔑まれていた。 住友銀行から送り込まれたバンカーの樋口氏。強力なリーダーシップを武器に社員を鼓舞しながら、新商品のスーパードライの発売と、古くなったビールの回収・廃棄を推し進め、業績回復を果たす。 昭和一ケタどころか、明治生まれの人が経営のトップで力を奮っていた時代の訳だけど、本から伝わる彼らのエネルギーがすごい。 昼も夜もなく、公私混同で動き回ってる感じ。 戦後の日本を立て直してバブルを巻き起こした原動力と言うのは伊達ではない。 彼らトップだけでなくその部下たちも総じてエネルギッシュで熱い。 社長のスピーチに涙して、握手してもらったら膝がわななき、褒め言葉が一生の宝になる。 社長の鼓舞の仕方も過激で、今ならパワハラで一発アウトな言葉がバシバシ出てくる。 人種が違うんじゃないか、という気がする。 境界は戦前〜復興期を体感したかどうか、だろうか。 現代の人たちは省エネで大人しくなっているのかな? 宇宙がビックバンのあとに冷えたように。 僕は冷えてるほうが好きだから良かった。 本自体は面白いけど、エピソードごと年代が行ったり来たりするのが少し読みにくい。 時系列が好きなのです。
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内容はまずまずの面白さなのだろうが、頭に入ってきづらく、小説というよりノンフィクションとして読んだ方が、わかりやすかったように思う。 たしかに樋口廣太郎という人物はカリスマ性がある傑物。
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