須賀敦子エッセンス(1) の商品レビュー

須賀敦子(著者),湯川豊(編者)

2024/03/21

ブクログのレビューで文庫でこの本の著者の全集がでている事を知りました。
文庫で、全集が読めるなら、は　たぶん本を読む立派な動機です。
ただし、まだ手にはいれていません。
で、繋ぎでこの本を手に取りました。
エッセイが中心で、展開に一定のパターンを感じさせますが、たぶん、包み込む内容の繊細さや深さ、運命の理不尽さなどの内容物を考えて、この方法を選んだろう。
この本の舞台は、イタリアが多いですが、これが一筋縄ではいかない。
テレビドラマのマッテオ神父の事件簿や、Eテレの旅するイタリア語などを見たイタリアに関する知識や印象、記憶を総動員して読みました。
一冊、でも二冊あるから二冊かな？　を読み終わったときに、エッセイと思ってよんだはずのものの奥から、人生という一編の小説が浮かび上がってくるような印象を受けます。

2018/05/16

没後20年記念企画。装幀・造本もうつくしい愛蔵版。先に出た詩集と見返しや栞がおそろいなのもうれしい。