「いまどきの男の子」の心を強くする育て方 の商品レビュー
本書は、2011年に刊行された「10歳までに知っておきたい!心の強い男の子の育て方」を再編集して文庫化したものである。これからの時代を生き抜くために必要なもの、それは子ども時代の自信に支えられた「心の強さ」であると著者は結論付けられている。そのためには、母親の愛情とサポートが不可...
本書は、2011年に刊行された「10歳までに知っておきたい!心の強い男の子の育て方」を再編集して文庫化したものである。これからの時代を生き抜くために必要なもの、それは子ども時代の自信に支えられた「心の強さ」であると著者は結論付けられている。そのためには、母親の愛情とサポートが不可欠であり、その方法を本書の中で提案されている。図書館で借りて読んでみたところ、いつの時代にも通じる考え方であり、父親にも勉強になる点が大いににあったと思う。 【序章】 男の子に求められる3つの心の強さ ①競り合いに参加して勝とうとしたり、大きな目標を達成しようとして向かっていく強さ ②自分への自信に裏打ちされた強さ ③イヤなことがあってもへこたれず、まわりと協力しながら物事をやりぬける心の強さ 【各章】 1. 男の子は、あとからぐんぐん伸びてくる! ・男の子の成長はあと伸び型→成長度(体力・脳の重量など)は、高校生頃に女の子と逆転 ・小学校時代に自信を失わないよう育てることが大事→自分への自信が成長への原動力→まずは「取り柄づくり」から 2. お母さんと男の子は「ベタベタ関係」でOK! ・男の子はいつまでもお母さんが大好き! ・男の子はどこまでも母親に依存的(気に入られたい) 3. 男の子の「しつけ」で知っておきたいこと ・やってよいことと悪いことの「区別」を教える ・ルールに反したら叱る。親も守る ・感情はしつけできない(子どもに限らず) ・小言でなく建設的アドバイスを 4. おけいこごとが男の子の「強み」をつくる! ・おけいこごとは心の成長にプラスになる→得意が自分の居場所になる ・その子に合ったものを探す ・勉強系はおすすめ→天才性がなくても継続すれば実力がついてグレードがあがる(励みになる) 5. 何が違う?心の強さを育む家庭がしていること ・絵本の読み聞かせ(小学生前) ・学校でどんなことがあったのか話をさせて、聞くのを習慣にする ・リビングの一画に勉強スペース→家族みんなで使う ・父親は社会の真実を伝える 6. 「友だち力」の身につけ方 ・言いたいことはお母さんの前では言っていいという姿勢を示す ・言いたいことを言って、失敗さて、そこから学ぶ→子どもの成長 ・魅力ある大人になれる子ども→取り柄のある子、努力して才能を磨く子、自分の考えをもって行動できる子、問題を乗り越える経験をした子、ひとりでいられる心が強い子 ・困難を乗り越えるには→なんとかなるだろうという見通しをもたせるよう親が適切にフォロー 7. プレッシャーに負けない子にするために ・親の期待が男の子の心を強くする→親はどういうサポートをすればこの子は壁を乗り越える力をつけられるか考える(期待とサポート) 8. 男の子を伸ばす言葉かけの習慣 ・本気の言葉でほめる ・ほめてほしい、認めてほしいと思っていることをほめる ・言葉、しぐさ、態度をフル活用 9. 思春期、男の子の気持ちに寄り添う方法 10. 子育てが思うようにいかなくなったとき… ・子育てにパーフェクトはありえない ・わが子に合わせた方法を柔軟に選択 【おわりに】 ・最後に笑えばいいのだと思い、ためし続ける。それは親にしかできないこと ・わが子を信じ、子育てをおおらかに楽しもう
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