革命的な、あまりに革命的な 増補 の商品レビュー
なぜ僕はこうも三島由紀夫に、連合赤軍に、68年に、惹かれるのだろうか。 その問いへの答えが、この本にはある。 あの革命は勝利し続けているのである。 私達は不断の革命を戦い続けねばならぬ。
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「1968」をたどる本の旅。宮沢章夫の書評から、この本に行き当たりました。いやー、結構キツかったです。それは、自分がこの本を読み進める素養がないから。(数学わからないのに物理の本を読んでいる感じ…?)トロツキーでさえ、人名としてしか理解してないのに無謀な挑戦でした。最初は学生運動...
「1968」をたどる本の旅。宮沢章夫の書評から、この本に行き当たりました。いやー、結構キツかったです。それは、自分がこの本を読み進める素養がないから。(数学わからないのに物理の本を読んでいる感じ…?)トロツキーでさえ、人名としてしか理解してないのに無謀な挑戦でした。最初は学生運動のアジビラ読んでいるような突き放され方で、最後まで読むこと諦めようかな、と思ったのですが、ちょいちょい、知ってる名前が出てきて、それを手繰っていくことでなんとか読了。ちゃんと理解した訳ではないから評価出来ないのですが、でもなんとなくこの本が今、出版される意味は体感出来たような気がします。そもそもは2003年の本の文庫版ですが、今回付けられた「付論 戦後-天皇制-民主主義をめぐる闘争ー八・一五革命vs.一九六八年革命」が大いに補助線となりました。なにしろ全共闘運動は戦後民主主義に対する革命という指摘にびっくりで、今までの連合赤軍事件で終焉する体制に対するカウンターカルチャーという定型的な見方が揺さぶられました。そう、自分はレフトのこともライトのこともわかっちゃいない、ということがわかりました。カウンターカルチャーと書きましたが、政治運動の話だけでなく、花田正輝、吉本隆明、大江健三郎、三島由紀夫も大活躍で、ある側面から見た戦後文学史にもなっています。そして「アポリア」という言葉を知ったことで理解できることが増えるような気がしました。
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ニューレフトの誕生 カウンターカルチャーと理論的実践 生成変化する「マルチチュード」 著者:絓秀実(1949-、小千谷市、文芸評論家) 解説:王寺賢太(フランス文学)
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