「価格」を疑え の商品レビュー
ビールの不可解な値上げ、バター不足の発生メカニズムが良くわかった。 政治や規制当局が絡むとろくなことにならない好事例が複数挙げられていて非常に興味深かった。 携帯電話も然り。。日銀の金融政策委員に博士が1人もいないのは笑える。壮大な実験台の上にいる日本経済、出口なんて見出せないし...
ビールの不可解な値上げ、バター不足の発生メカニズムが良くわかった。 政治や規制当局が絡むとろくなことにならない好事例が複数挙げられていて非常に興味深かった。 携帯電話も然り。。日銀の金融政策委員に博士が1人もいないのは笑える。壮大な実験台の上にいる日本経済、出口なんて見出せないし、MMTでもやらない限り、良性なインフレは永遠に起きないのでは??
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内容的には筆者側(規制撤廃派)の主張ばかりで社会問題を書いた本としては片手落ちである。まあ新書とはそういうものだと言われればそうなのかも知れない。新書にしては論文みたいに出典がたくさん書かれてあったり具体的な数値が記載されている事、文章が日本語として理解できることに免じて☆2とし...
内容的には筆者側(規制撤廃派)の主張ばかりで社会問題を書いた本としては片手落ちである。まあ新書とはそういうものだと言われればそうなのかも知れない。新書にしては論文みたいに出典がたくさん書かれてあったり具体的な数値が記載されている事、文章が日本語として理解できることに免じて☆2とした。 内容としては政府の市場介入をひたすら批判する本である。現在の政府の介入の至らない点を指摘するのは良いのだけどその代案となるメカニズムが提示されずひたすら市場のダイナリズムに任せよばかりで、どうやら市場原理主義の新自由主義者の方だと分かる。 最終章あたりで隠す気も無くなってきたらしく、安部政権を官僚主導の価格統制を改革する気がない国家社会主義であると批判している。黒田総裁以下日銀の学歴の低さを批判し、だからリフレのような怪しげなものに引っかかるとすらいっている。 筆者はさらなる解雇規正の緩和と社会保障改革(削減)を目指す小泉進次郎氏の支持を表明している。 最後に公正のために私個人の政治的な立ち位置の表明をする。新自由主義者のいう改革を断行した結果、長期のデフレ不況に陥ったことへの反省も無いままに、「上手くいかないのは改革が足りないからだ」と言い続ける新自由主義者には霹靂しており彼らのことは好きでは無い。
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官製価格が仕向けられている具体的分野を要領よくまとめてあってすばらしい。 ・ビール。国会議員の会のせいで酒税法などが改正され、小売業者の保護が図られたが、結局小売業者の首を絞めることに。 ・バター ・鉄道運賃 ・携帯代、電波利用料 ・賃金 ・株価
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
それぞれ興味深い話題だけど、問題点の指摘が引用の羅列になっていて主張が弱く感じられるのがちょっと残念だった 政府の市場への介入の方法といった切り口の方でまとまった物があれば読んでみたいと思った
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ビール、バター、携帯電話。高止まりする裏に大きな力が見え隠れする。「官製価格化」から脱却しなければ、日本に成長は無い!
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良かれと思って官製相で場形成された市場は、結果的に大きな歪みを市場にもたらすことが良く分かった。 昨年度実施されたビールの安売り規制がその最たる例だろう。ビールの店頭価格は10%程度上昇し売り上げが落ち込んだし、居酒屋も値上げせざるを得ず顧客離れを招いた。自分の中で特に心に留めて...
良かれと思って官製相で場形成された市場は、結果的に大きな歪みを市場にもたらすことが良く分かった。 昨年度実施されたビールの安売り規制がその最たる例だろう。ビールの店頭価格は10%程度上昇し売り上げが落ち込んだし、居酒屋も値上げせざるを得ず顧客離れを招いた。自分の中で特に心に留めておきたいのは、株式市場の官製相場である。今の株高は少なからず日銀やGPIFのおかげであることを。 唯一、希望に思えたのがマジックナンバー4を基にした携帯市場である。MNOが3社である日本に比べて、MNOが4社であるイギリスは通信費が3分の1程度である。将来、楽天が第4のMNOになることから、日本でも通信費が下がることを期待したい。
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