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孤独のワイン の商品レビュー

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2018/07/22

自伝的要素が一番出ている作品で長編。読み始めは「自分はもうこの人飽きたのかな」とさえ思った。親子3人の物語で子供は感受性が強く必要以上に色々感じとり、世の不条理さを嘆く。後半からの愛憎のもつれが凄まじい。母親は常に女でいたい人であり、少女を教育係に任せきり。父親は母親に盲目。少女...

自伝的要素が一番出ている作品で長編。読み始めは「自分はもうこの人飽きたのかな」とさえ思った。親子3人の物語で子供は感受性が強く必要以上に色々感じとり、世の不条理さを嘆く。後半からの愛憎のもつれが凄まじい。母親は常に女でいたい人であり、少女を教育係に任せきり。父親は母親に盲目。少女は辛い時代を送る。母が若さと美しさを失い、愛人は娘の若さに惹き付けられる。少女は少しも浮かれない。憎かった女の相手が自分を欲している。ここで簡単にはねのけては私は復讐ができない。18歳が感覚的に悟る。飛雄馬の星のような全力感。

Posted byブクログ