写真集 トーキョー・東京・Tokyo の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「I 路地」「II 階段のある町」「III リフレクション」と3部構成になっていて、どのテーマも私の好みと合致しており、「あー、わかる!」という言葉が自然と出た。 今住んでいるところから近い入谷の路地の写真が1枚含まれていたけど、見たところあそこだ!とはならなかった。仕事場に近い荒木町の階段が好きで、イメージしながらページをめくっていたら実際に登場しておお!となった。 解説は土田ヒロミ氏。著者の写真に「都市社会学的」「都市民俗学的」な視点・視線を指摘していたり、リフレクションを映し出すビル群についても『ガラスで覆ったビルは、他者を映して自らの身を隠し自分自身の姿を隠蔽する建造物が立ち並ぶ風景』と表現していたり、興味深い解説だった。 著者は元銀行員で、定年退職後に趣味で写真を始め、それが写真学校に行く程のめり込む。撮影場所を見るといろいろなところに足を運んでいて、すごい。あとがきを読むと人の良さそうな印象を受ける。 フォーマットは4×5のようだ。 図書館の特集「白か黒か」で紹介されていてパッと手に取ったけど、当たりだった。
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