ヒトの食事は難しい。(1) の商品レビュー
買うのに、少し迷ったが、読んで正解だったな、と感じられた ただ、読んだら読んだで、ジャンルを食系にしていいのか、迷ってしまう 一応、食事がメインなのだが・・・・・・ あくまで、私の感覚だが、食系の漫画ってのは、読み手の食欲を刺激できてこそ、なんだよな 有体に言って、この『ヒトの食...
買うのに、少し迷ったが、読んで正解だったな、と感じられた ただ、読んだら読んだで、ジャンルを食系にしていいのか、迷ってしまう 一応、食事がメインなのだが・・・・・・ あくまで、私の感覚だが、食系の漫画ってのは、読み手の食欲を刺激できてこそ、なんだよな 有体に言って、この『ヒトの食事は難しい』は、読んでも食欲が刺激されない さすがに、冒涜ってレベルまでは達してないのが救いではある でも、ヒッキーな吸血鬼・ハシモトが漫画に触発されて、人の食事に挑戦するって設定そのものは面白い 店の雰囲気や、店員の対応、暗黙のルール、また、味そのものが、吸血鬼の完成に馴染まず、酷い目に遭う事が度々って展開にも、納得できるトコはある ハシモトが毎回、「美味しい」を堪能できていたら違ったのかな、と考えたが、それはそれで、独創性に欠け、他の作品に競り負けてしまった可能性は大 読み手の食欲を刺激する食事が出来ないハシモトではあるけれど、彼の褒めるべき点は、懲りない所だろう 失敗に、その時は酷く凹むのだが、すぐに復活し、次に興味を持った料理に挑戦できるメンタルは、中々のもんだろう さすが、夜の住人の頂点たるバンパイア、と褒めるべきだろう、ここは 表現や描写にこそ、ポンコツ感が漂っているのは否定できないけど、悪い奴ではないのだろう。実際、親切にしてくれた少女との間に、種の壁を感じさせない友情を築けているので、素直な好感も持てる コミカルな絵柄と、シリアスな絵柄を使い分けている点も、個人的には気に入っている 二つの絵柄により、ハシモトの個性が際立っているだけでなく、ストーリーのテンポも良くなっているのは確かだ これまた、私の勝手な印象によるお節介なので、読み流してくれても構わないが、もし、『めしぬま』(あみだむく)も書店で一緒に買った方がいるなら、この『ヒトの食事は難しい』を先に読む事をお勧めする それは、私の勝手だ、って意見をぶつけられるのも承知だが、もし、私が『めしぬま』の後に、この作品を読んでいたら、ハシモトの心臓に杭を打ちつけたくなっていた、と思う ハシモトの迷走感がマッハな食事風景を見せられた後に、『めしぬま』を読んだら、間違いなく、暴食の悪魔に屈する事が出来るはずだ どの回も、ハシモトの頑張っている姿に、胸が不思議と熱くなる。その中で、私がお勧めしたいのは、10食目「たい焼きは難しい」だ 先にも書いたが、この回では、ハシモトに人間の友達が出来ている なので、(2)が出るのなら、彼女らとの食べ歩きが多いと嬉しい。もちろん、ハシモトがソロで、初見の食事に挑んで、盛大に残念な様を見せてくれるのも期待はしている 何を食べて欲しいですか、と聞かれたら、激辛麻婆豆腐、と躊躇いもなく答えてしまう私はゲスいだろうか・・・・・そうだよな、自分も辛いのが苦手なのに、ハシモトにそれを食べさせるってのはヒドいな なら、やっぱり、ここは唐揚げで、どうだろうか。ベタすぎる気もするが、揚げ物の王道だし、レモンをかけるか、かけないか、その問題にも挑めるから、盛り上がりそう この台詞を引用に選んだのは、どシンプルに、作品そのものの魅力を伝えているな、と感じたので
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