声優をプロデュース。 の商品レビュー
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後悔する人をなくしたい- その言葉がとても重く感じた。 私も営業職ですが、扱っているモノは物。今日も明日もたいして品質、性能に違いはない。 では、声優のマネージャーさんが扱っているモノは? 声優マネージャーさんの仕事を知る機会はとても少ない。いまだに”付き人”だと思っている人もいるほどに。 声優マネージャーは営業職。 そして、扱うモノは人。声で演じるという歪な才能を持った人。その人の人生ごと背負う覚悟、責任のある職業。 エンタメ業界、特に声優さんの活躍は目覚ましいと思う。 いまや、アニメ・ゲームに興味のない人でも、声優さんの一人や二人、名前を言うことが出来るくらいに一般人にも浸透した。 そして、毎年たくさんの人が声優を目指す。 そして、たくさんの人が後悔を残して、声優という職業から去っていく。 そんな世界だからこそ、後悔をする人をなくしたいと1ページ目で語る納谷氏の言葉は、とても熱く、同時に重く感じられた。
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声優さんが活躍している裏にはマネージャーの努力があることを頭では分かっていたけど、リアルな実態が分かって面白かった。声優のメンタルは声にあらわれやすいってのは、なるほど、と思った。だからこそ、声優の人は、自分とより向き合っていて、自分の考えを確りと持ってる人が多いんだと思った。
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前から気になっていたこの本を読んでみた。 心に残った点をひとつだけ。 今まで自分の考え方は声優とは「演技力」で勝負するものだと思っていました。 でも声優を売り込む側としては演技力というのは曖昧すぎる指標だということを教えられました。 甘いリンゴよりも黒いリンゴの方が売りやすい、そして黒い以外にも付加価値があればより役を取りやすい。 昨今の業界事情で見れば演技力+歌も歌える+ビジュアル映えもするという方が売りやすいということです。 しかし納谷さんは演技力自体を軽視しているわけではなく最後はそこで決まるともおっしゃっています。 100人から5人まで残るにはやはり最低限の演技力は必要、しかし最後の5人という演技力というものが拮抗している中1人に選ばれるにはその付加価値が多い方が選ばれやすいという考え方です。 役に選ばれる確率が高くなるということは演技ができる回数、機会が多くなるということです。 そういった声優として演技をする機会を増やす為に他の部分も磨く、サポートするという考え方は自分の中にはあまりなかったので考え方が少し変わりました。 昨今の声優業界にモヤモヤしている私のような人は読んでみると少しそのモヤモヤが晴れるかも知れません。
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この本を読むと ・声優の仕事 ・声優のマネージャーの仕事 ・自分が「本当に好きなものの見つけ方」 が分かります。 ・自分が「本当に好きなものの見つけ方」はたくさんの人に読んで欲しいので、アニメや声優の仕事に興味がない人も読んで欲しいです。
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