1,800円以上の注文で送料無料

平成史 の商品レビュー

3.7

10件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    3

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2021/07/07

平成の出来事総ざらいって訳にはいかないが、政治や経済における重要項目はおさえてある。30年って長いね。

Posted byブクログ

2019/07/05

佐藤優と片山社秀の対談。主に政治・社会・経済について、平成の30年を論じる。年代順に様々な事件、出来事を捉えて、平成時代の変化、人の意識、社会の仕組み等の視点で語られており、大変面白かった。特にバブル崩壊から小泉・安倍政権の政策や大震災など、自分との関わりが強い出来事はよく覚えて...

佐藤優と片山社秀の対談。主に政治・社会・経済について、平成の30年を論じる。年代順に様々な事件、出来事を捉えて、平成時代の変化、人の意識、社会の仕組み等の視点で語られており、大変面白かった。特にバブル崩壊から小泉・安倍政権の政策や大震災など、自分との関わりが強い出来事はよく覚えている。自分が知らない情報も多く、振り返ってみればなるほどと思うことも多かった。歴史は時間が経ってみないと判らない。著者の2人は、現在の平成の安倍政権には大変不満らしいが、時間が経ってみれば、見方が変わって、いい時代だったと思うようになるかもしれない。10年後に、もう一度この二人の対談を読んでみたいと思う。

Posted byブクログ

2019/05/09

本書は、作家・佐藤優氏と慶應大教授・片山杜秀氏が平成という時代を、国内外の政治経済や事件・社会問題のみならず、小説・映画・音楽・テレビドラマに至るまで、幅広く語り合う一冊となっています。平成元年、佐藤氏はモスクワ日本大使館勤務、片山氏は慶応義塾大学博士課程の1年目でした。そこから...

本書は、作家・佐藤優氏と慶應大教授・片山杜秀氏が平成という時代を、国内外の政治経済や事件・社会問題のみならず、小説・映画・音楽・テレビドラマに至るまで、幅広く語り合う一冊となっています。平成元年、佐藤氏はモスクワ日本大使館勤務、片山氏は慶応義塾大学博士課程の1年目でした。そこから約30年間、両氏がその時々の生活環境なども含めて分析していくので、より問題がわかりやすくなっています。

Posted byブクログ

2019/03/31

・佐藤優さんによる物事の見方はいつも参考になる。過去の事柄であっても、今後を見据えた道標になり得ると思われる。 ・安倍首相のパッチワーク的政治手法は、我々庶民にはそうと写らないが、マスコミフィルター及び思想の欠如がそうさせるということ。 ・中間団体の喪失、寛容さに乏しくなったこと...

・佐藤優さんによる物事の見方はいつも参考になる。過去の事柄であっても、今後を見据えた道標になり得ると思われる。 ・安倍首相のパッチワーク的政治手法は、我々庶民にはそうと写らないが、マスコミフィルター及び思想の欠如がそうさせるということ。 ・中間団体の喪失、寛容さに乏しくなったこと。平成の問題だったと思います。

Posted byブクログ

2019/02/05

「平成とは様々な団体や組織が持っていた掟やローカルルールが適用されずに、文化が消滅していく時代だったと総括できる」のコメントに尽きるのかな?って気がする。悪しき文化は無くなればいいわけで、基本的には良い傾向であると思うのだが、可視化され透明性も高くなった分、平準化圧力も高まってい...

「平成とは様々な団体や組織が持っていた掟やローカルルールが適用されずに、文化が消滅していく時代だったと総括できる」のコメントに尽きるのかな?って気がする。悪しき文化は無くなればいいわけで、基本的には良い傾向であると思うのだが、可視化され透明性も高くなった分、平準化圧力も高まっている。ただし、これが個々の団体や組織の話であるのならよいのだが、世間という巨大な同調圧力に変化しているのなら注意が必要に思う。それは結果的に多様性や自由を認めないって事になりかねないから。 全体的には時系列で話は進んでいくのだが、対談なので最近の話題を過去の出来事に適用しようとする箇所も多く、話が行ったり来たりするので少々読みにくい所はあるのだが、平成の30年間をざっとおさらいするには良本だと思う。 流石に、この時点は米朝融和までは予測できなかったようで、危機感満載のコメントになっている所を読んでいると、過去を振り返るのは簡単だが、未来は予測できないものだなあとつくづく感じる部分もあった。

Posted byブクログ

2018/09/10

【一時代の回顧録】東日本大震災やバブル崩壊,米同時多発テロ等々,数々の重大な出来事が相次いだ平成。政治から文化に至るまで網羅的に俯瞰をしながら,平成とはいったいどのような時代だったのかを考察していく作品です。著者は,近代政治思想史を専攻とする片山杜秀と元外務省主任分析官の佐藤優。...

【一時代の回顧録】東日本大震災やバブル崩壊,米同時多発テロ等々,数々の重大な出来事が相次いだ平成。政治から文化に至るまで網羅的に俯瞰をしながら,平成とはいったいどのような時代だったのかを考察していく作品です。著者は,近代政治思想史を専攻とする片山杜秀と元外務省主任分析官の佐藤優。 平成という時代を見返す上で参考になることはもちろんのこと,後で振り返った際に平成という時代がどう語られていたかを考える上でも,間違いなく引用される一冊なのではないかと思います。対談録ということもあり,内容に比して平易な語り口が記載されていますので,情報の濃さと読みやすさが両立した有意義な作品だと感じました。 〜逆に言えば,平成はもっとも恵まれた時代だったともいえるのではないですか。昭和の遺産が残り,戦争も知らない。過去の遺産を食い潰して,無意識に未来にツケを残した。我々には道徳的,倫理的に弾劾されなければならない問題がたくさんあるということですね。(佐藤)  確かにこれだけ未来に禍根を残した時代は過去になかったかもしれない。しかし平成を生きてきた日本人に幸福感があったか,といえば,それも疑問ですが。(片山)〜 この2人の対談ですから面白くならないはずがない☆5つ

Posted byブクログ

2018/08/09

丹波哲郎 日本沈没、激動の昭和史 沖縄決戦 大日本帝国 坂東眞砂子 死国 東京タラレバ娘 ゴルゴ13 朝鮮半島は扱っていない 海保 クーデターをおこす能力がある 小林久三 皇帝のいない8月 インテリジェンスの世界で人物を調べる時、20歳前後を徹底的に調べる この時期に...

丹波哲郎 日本沈没、激動の昭和史 沖縄決戦 大日本帝国 坂東眞砂子 死国 東京タラレバ娘 ゴルゴ13 朝鮮半島は扱っていない 海保 クーデターをおこす能力がある 小林久三 皇帝のいない8月 インテリジェンスの世界で人物を調べる時、20歳前後を徹底的に調べる この時期に人格が完成する 菊澤研宗 組織の不条理 福澤徹三 東京難民 ローカルルール消滅が招いた企業不祥事 太陽を盗んだ男 金環食 希望の党 7月の圧勝と10月の惨敗 都議選では公明党と手を組んだが、衆議院選では公明党が離れた 恩田睦 夜のピクニック 川上弘美 神様2011 黒木瞳 仄暗い水の底から 1995/1/17 阪神淡路大震災 2004/10/23 中越地震 2007/7/16 中越沖地震 2011/3/11 東日本大震災 2016/4/14,4/16 熊本地震

Posted byブクログ

2018/07/08

異形の元外交官である佐藤優と、日本政治史のみならずクラシックの評論家としても優れた知性を持ち個人的に愛好している片山杜秀の両氏が、平成の終わりを控えた今、改めて約30年間の平成史を語る。 両氏の高い知性は読み進めるだけで単純に面白く、百科全史を読み解くかのような知的興奮が味わえ...

異形の元外交官である佐藤優と、日本政治史のみならずクラシックの評論家としても優れた知性を持ち個人的に愛好している片山杜秀の両氏が、平成の終わりを控えた今、改めて約30年間の平成史を語る。 両氏の高い知性は読み進めるだけで単純に面白く、百科全史を読み解くかのような知的興奮が味わえるのだが、本書を通じて刮目すべきは、平成史を通じて社会の透明性を高めようとした結果か、徐々に”中間団体”の機能が喪失し、政治の固定不動層が消え、浮動票が何かのきっかけでどちらかの側に大量に流れることで、歴史的な圧勝と惨敗を繰り返す、という指摘である。言うまでもなく、小泉政権による自民党の圧勝⇒民主党政権の誕生⇒安倍政権による自民党の復権、というシナリオはこの浮動票の存在によるところが大きい。こうしたボラティリティの高さは労働組合や宗教団体等の”中間団体”が力を持っていた昭和には考えられなかったことである。 本書を読み終えた数日後の7/7、平成史に残る最大の事件であり、本書でも多くのページが割かれている地下鉄サリン事件の被疑者たるオウム真理教の一連の幹部らの死刑が執行された。本当に平成が終わる、改めて実感した一日であった。

Posted byブクログ

2018/06/27

片山杜秀さんと佐藤優さんが対談形式で「平成」を読み解く。 お二人ならではの視点で事象を取り上げ、時には裏話も織り交ぜながらの平成史は、ちょっと偏った部分もあるけど、読み応えがあった。

Posted byブクログ

2018/05/15

平成の出来事をたどる対談。といっても、たんに事実をたどるだけではない。また、その解釈を述べるだけにもとどまらない。その背景にある人々の心の変化について、深く、広い視点から説いてくれる。面白かったね。たとえば平静を表す作品傾向としてホラーをあげる。妖怪ウォッチは、なにかおかしなこと...

平成の出来事をたどる対談。といっても、たんに事実をたどるだけではない。また、その解釈を述べるだけにもとどまらない。その背景にある人々の心の変化について、深く、広い視点から説いてくれる。面白かったね。たとえば平静を表す作品傾向としてホラーをあげる。妖怪ウォッチは、なにかおかしなことがあると妖怪がとりついていて、妖怪を退治すれば問題も解決する。昭和だったら巨人の星とか、親子二代で時間をかけた取り組みがなされた。そうした昭和の傾向に対して、刹那的、その場限りのものが受け入れられる、なんて聞くと「あぁ、なるほど」と妙に納得するものがある。 最近の話ならme tooとかね。あれは、ルールが変わったのだ、というあたり。そうか以前なら、通っていたものが通らなくなったのは、多くの人がそうだと思う部分が変化したからなんだ。 いろいろ腑に落ちるところがあり、刺激的な本だった。俺としては意外なところで恩田陸が最近の作家として高評価だったのがうれしかったかな。

Posted byブクログ