ルーヴルの猫(オールカラー豪華版)(上) の商品レビュー

松本大洋(著者)

2023/09/01

紙であることの意義を感じた。絵本のようなぬくもりがある。温度と湿度を感じる。バンド・デシネってこんな感じなんだろうか。

2020/09/01

読む絵画、漫画で見る文学。
何と表現すればこの作品を表せるんだろうか、
こんな感覚は初めてかもしれない。
非常に抽象的で、幻想的。
それでいてお伽話に偏らずバランスも取れている。
登場人物全員が魅力的で、構図のどれもが美しい。
ぜひフルカラー版で手元に置いておきたい。

アリエッタに巡り逢えたことで己の時計が
やっと動き出した絵入りのゆきのこ。
あんなに気に入っていた絵を忘れてしまった。
永遠の美しくて柔らかい夢よりも
さむくてくさくてうるさい世界を選べたのは
ノコギリ達がいてくれたからだよね。

夢の世界でしか生きられないアリエッタ
現実の世界で生きることを決めたゆきのこ
２人には一体どんな縁が、運命があったのだろう
今はもう色褪せて思い出せないけれど。