マンシュタイン元帥自伝 の商品レビュー
第二次大戦期、ドイツ軍の元帥であったマンシュタインの前半生を記した自伝。誕生時から第二次大戦突入までが書かれている。 話としては、ナチスが台頭するまでとそれ以後で流れが変わるといえよう。 ナチス以前は本人の生い立ちや若年時代、第一次大戦を体験したドイツ軍の在り方に言及されている。...
第二次大戦期、ドイツ軍の元帥であったマンシュタインの前半生を記した自伝。誕生時から第二次大戦突入までが書かれている。 話としては、ナチスが台頭するまでとそれ以後で流れが変わるといえよう。 ナチス以前は本人の生い立ちや若年時代、第一次大戦を体験したドイツ軍の在り方に言及されている。 途中から軍と政治、軍の組織論や人事に対する議論が増え、最終的にはナチスと軍の関係性の話になる。 ドイツの文献では「驚くほど役に立つことが何も書いていない」と酷評されたらしい。ナチス支配下における軍の潔白性を証明すべく書いているのだろうが、言い訳めいていると言わざるを得ない。 それでも、人事上の駆け引きや組織論の観点からは一読に値するといえるし、何よりも当事者の肉声という意味でも面白い本である。
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ドイツ軍で最高の頭脳とも言われたマンシュタインが軍人としてキャリアを積んできた過程や、入隊から第二次大戦が始まるまでのドイツ陸軍の歴史がわかる。ナチスと陸軍の関係というのは今まであまり考えたことがないけれど、各省内にナチスが浸透する以上にヒトラーが軍を掌握するのは難しかったであろ...
ドイツ軍で最高の頭脳とも言われたマンシュタインが軍人としてキャリアを積んできた過程や、入隊から第二次大戦が始まるまでのドイツ陸軍の歴史がわかる。ナチスと陸軍の関係というのは今まであまり考えたことがないけれど、各省内にナチスが浸透する以上にヒトラーが軍を掌握するのは難しかったであろう。
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