4歳の僕はこうしてアウシュヴィッツから生還した の商品レビュー
世界一受けたい授業11/10著者出演 最年少の生還者が「事実を捻じ曲げられてはいけない」と決意。放送後、大反響!
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長くかかってしまいましたが、読んでよかったです。やっぱり時々でも、歴史を振り返るのは大事。 2019/3/1読了
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
アウシュビッツを生き抜いた、というだけでなく、その後が長く描かれているのがとても興味深かった。 自分たちの家を奪われたり、故郷に戻っても差別が続いたり、ホロコーストから帰還したからといって彼らの生活がすぐに好転したわけではなく長く不遇の時代が続いたことが切々と伝わってきた。 そして何より母は強い。絶対に生き抜いて、子供を探し出してみせるという信念を貫いていた。
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時々、戦争関係の本を読んだり、知識を入れたりする必要があるな、と思う それにしても「水から茹でた蛙は飛び出せない」という言葉を思い出す
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テレビで紹介され、興味を持った本(オープニングしか見ていないが)。わずか4歳でアウシュヴィッツを経験した著者が、「ホロコーストは存在しない」と言う言葉を聞いた事が、本書の出版のきっかけとなったという。私自身、小学生の時に読んだ数冊の本でしか知らないその悲劇。でも、実際はアウシュヴ...
テレビで紹介され、興味を持った本(オープニングしか見ていないが)。わずか4歳でアウシュヴィッツを経験した著者が、「ホロコーストは存在しない」と言う言葉を聞いた事が、本書の出版のきっかけとなったという。私自身、小学生の時に読んだ数冊の本でしか知らないその悲劇。でも、実際はアウシュヴィッツの前後にも想像を絶する迫害を受けていた事をこの本で知った。著者の経験した年齢が4歳のため、確実な記憶が少ないとされつつも、奥様、娘さんによる調査や、同じく生還した親類達の証言により、とても生々しく、細かく綴られています。次の世代にも語り継がれるようにと、非常に分かりやすく、物語形式で書かれた本書。著者がこの本に込めた想いは、確実に広く伝わっている。
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もう10年前くらいにアウシュビッツの強制収容所を訪れたことがある。有名なArbeit macht frei の看板も見たし、大量のユダヤ人の髪の毛とかシューズの山の展示物も見たことがある。 どこか他人事になっちゃうけど、当時4歳の子どもが体験した経験としてはあまりにも悲惨。周りの...
もう10年前くらいにアウシュビッツの強制収容所を訪れたことがある。有名なArbeit macht frei の看板も見たし、大量のユダヤ人の髪の毛とかシューズの山の展示物も見たことがある。 どこか他人事になっちゃうけど、当時4歳の子どもが体験した経験としてはあまりにも悲惨。周りの家族、大人たちの執念と奇跡によって生き延びることができた、無事でほんと良かったあって思った。 アウシュビッツからの生還がクライマックスかと思ったらその後の再起の物語と戦後にもはびこるユダヤ人差別の実情が暗澹とした気持ちと希望に燃える輝かしさを感じ取れて寧ろ後半わくわく読み進めることができた。 しかし、家族の別れと再会の物語は涙を誘うわ。感動。
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アウシュビッツの女たちの間には、暗黙のルールがあった。それは、子供を見かけたら守ってやることだ。畑仕事を割り当てられた女たちは、収穫した野菜のいくつかをかすめ取っていた。それはもちろん自分のためでもあったが、彼女たちはいつも、収容所の中で栄養が極端に足りない子供を探して食べ物を与...
アウシュビッツの女たちの間には、暗黙のルールがあった。それは、子供を見かけたら守ってやることだ。畑仕事を割り当てられた女たちは、収穫した野菜のいくつかをかすめ取っていた。それはもちろん自分のためでもあったが、彼女たちはいつも、収容所の中で栄養が極端に足りない子供を探して食べ物を与えていた。カナダで働く女性たちは、盗みが見つかれば死刑になると知りながら、子供たちのために下着やセーターをこっそりかすめ取っていた。縫製の仕事をしていた女たちは、シーツと毛布をひそかに上着や肌着に変身させていた。ユダヤ人の囚人に比べると、カトリックの囚人は、子供の棟に使づいても怪しまれにくかった。彼女らもそうした立場を利用して、子供たちを助けようとした。子供がユダヤ人かどうかは気にしていなかった。
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ホロコースト生存者のノンフィクション。 本物にしかない迫力がある。 アウシュビッツから解放された後にも たくさんの困難があったことが 興味深い。 奇跡の物語。
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アウシュヴィッツを奇跡的に生き抜いたマイケル。戦後、同じく生き抜いた母親と移住した米国で結婚したが、長くアウシュヴィッツのことは語らなかった。しかし、上映されていた映画のドキュメンタリー部分にアウシュヴィッツから解放された自分を見て驚く。そして、ネットで検索するとその写真はすぐに...
アウシュヴィッツを奇跡的に生き抜いたマイケル。戦後、同じく生き抜いた母親と移住した米国で結婚したが、長くアウシュヴィッツのことは語らなかった。しかし、上映されていた映画のドキュメンタリー部分にアウシュヴィッツから解放された自分を見て驚く。そして、ネットで検索するとその写真はすぐに見つかり、その子どもたちの健康そうな姿に、アウシュヴィッツはユダヤ人のでっち上げだ、という書き込みまで見つけてしまう。その写真は、アウシュヴィッツを解放したソ連軍が、数日後に記録のためにもう一度解放時の服装をさせて撮ったもので、連合軍の手厚い保護のおかげで健康を取り戻した後の写真だったのだ。マイケルは、娘のデビーの協力のもと、一家や親戚のたどった苦難の道を書き残すことにしたのが本書である。 当時のポーランドのユダヤ人社会の実力者であった父親の判断と、たくさんの幸運に恵まれ生き延びたマイケルと祖母。戦後亡くなっていたと思っていた母親との再会。調べあげた事実を淡々と記していることがより考えさせる。
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若い世代向けに書かれているが、すべての世代におすすめできる心揺さぶるノンフィクション。 著者の1人、マイケルはごく幼いころにアウシュヴィッツに送られ、奇跡的に生き延びた過去を持つ。マイケルがサバイバーとなれたのは、いくつかの偶然の所産だが、その陰には、一族の強い絆と、家族の深い...
若い世代向けに書かれているが、すべての世代におすすめできる心揺さぶるノンフィクション。 著者の1人、マイケルはごく幼いころにアウシュヴィッツに送られ、奇跡的に生き延びた過去を持つ。マイケルがサバイバーとなれたのは、いくつかの偶然の所産だが、その陰には、一族の強い絆と、家族の深い情愛があった。 長年、過去について沈黙を守ってきた彼だが、1枚の写真との出会いをきっかけに、アウシュヴィッツの証言者となることを決意する。 当時4歳と幼かったマイケルのおぼろげな記憶を掘り起こし、裏付けたのは、同じ苦難を乗り越えた同胞のユダヤ人や家族の証言、そして丹念な文献調査だった。 ジャーナリストであるマイケルの娘、デビーは、マイケルの話や他の人々のエピソードを再構成し、読みやすく、心打つ物語にまとめている。 ユダヤ人コミュニティに迫るナチスの手、アウシュヴィッツでの残酷な出来事ももちろん胸に迫る。 だが、それらに加えて、この物語を力強いものにしているのは、帰還後のマイケル一家の姿だ。何もかもを失い、ゼロから、いやマイナスから始めることになった彼らは、手を取り合い、挫けずに生き延びていく。 「これもいつかは過ぎていく(ガム・ゼ・ヤ・ヴォール)」 父の口癖であったこの言葉は、一家を支える灯となる。 全員が命を長らえることはかなわなかった。けれど、亡き人々の思いもまた、次の世代につながれていく。 これは、ユダヤ人としての民族の歴史にとどまらず、すべての人に響く普遍的な物語だ。 理不尽な運命に負けず、毅然として立ち向かった庶民の歴史を生き生きと描く本書は、多くの人の心を捉えることだろう。 * NetGalley(ネットギャリー)https://www.netgalley.jp/という、出版前の本のデジタル版ゲラが読めるサイトでいただいた本です。Amazonの書誌事項が登録されたようなので、こちらにも投稿します。
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