『君たちはどう生きるか』に異論あり! の商品レビュー
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この本を読んで初めて「君たちはどう生きるか」を読んだともいえる本だと思う。 著者は第二の主人公を北見くんであると言っていたが、私はおじさんであるとこの本を読んで敢えて思った。何故ならおじさんは作者である吉野源三郎が写し出されていて、だからこそ本人の葛藤そしてそれを私達に提示しているからだ。 おじさんは共産主義的な思考を持ちながらもその中に内包するファシズムに無意識的に違和感を持っている。 労働者の素晴らしさを説いたかと思えばナポレオンの虐殺記録を英雄視したりするように だからこそ、そこを解決する部分はとってつけたような説明をする。つまりは作者自身がその問の解をまだ見つけられていないからだ 私達は、命を投げ売って敵を倒す物語に涙を流す一方で特攻隊をジョークにしている様な2面性を持ち合わしている。そんな今を生きるからこそ、それと面と向き合って「どう生きるか」考えなければならないのだと思う
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・図書館で見つけて気になった本。「君たちはどう生きるか」を読んだばかりだったので、比較対象にしようと思って借りた ・自分が読み飛ばしていた行間の飛躍ととことん向き合っているという印象。自分ももう少し批判的思考力を身につけたい
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ここまでかと思うほどコテンパン。確かに時代背景深く読まず乗っかる風潮にひと釘刺したのか。子どもたちに薦めたのを後悔しましたよ。
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