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花政のしごと の商品レビュー

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2020/02/02
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京都の街、旧家の座敷、料亭の床の間、料理屋や道具商のショーウィンドウ、美術館のエントランス。 京都の街には、その場所に溶け込むような花が活けられていることが多い。 それらのしつらいを日毎日夜行っていらっしゃるのが、この本のタイトル通り、文久元年創業の花政さん。 東京のホテルエントランスに飾ってあるような豪奢な生花ではなく、山野草が多く用いられた生花は、京都という場所と日常に溶け込みながらも、見る人に癒しをもたらしてくれていると思う。 写真を眺めているうちに、その場にいるかのような感覚になって、リラックスしたような気分になるのだから、すごい。 写真という二次元でこれなのだから、現物を見たら、もっとすごいだろう。 一種類の山野草をさらっと飾ってある光景は、ふっと一息つく場であると思う。 一種類でそれができてしまうしつらえは、極上のしつらえだと思う。 1番驚いたしつらえは、43頁の村上重本店さんの菖蒲と蓬のしつらえ。 夏場にあの下にいたら。。。 なんて贅沢なオアシスだろうか。。。 場合によっては、豪奢な生花が必要だろうが、この本の多くの頁に掲載されているような生花は、人を人に戻してくれる幸せな空間を提供してくれると思った。

Posted byブクログ